SSブログ

初めての海外 [イタリア]

83年に初めて海外に行った。スイスのチューリッヒ、サンガレンからコモ、キアッソ、そして最終日はモンツァで真っ赤なフェラーリの優勝を目の当たりにした。翌朝には空港に向かうのでホテルを探したが、F1の後でミラノ駅周辺のホテルは片っ端から当たってもどこも満員。「もう駅で寝よう」と最後のホテルに入ったが、やはり「コンプレート(満員)」の答え。諦めて背中を向けると「カンパか、おまえはどこから来たんだ?」と声がかかる。スーツケースに貼ってあった「カンパニョーロ(イタリアのメーカー)」のでかいステッカーが目に留まったらしい。
「日本から自転車のレースとF1を観に来た」と答えると、「そうか、実は1拍だけなら部屋がある」と言われる。(あるなら最初から言えよ)とも思ったが、ありがたく泊めてもらった。サインをする間にも「ポリアギは行ったか、マジィは?デローザとコルナゴは知っているか?ピエトロはすぐそばだ。ビットーレジャンニは?モゼールとサロンニはどっちが好きだ?」次々と当時のミラノにはたくさんあった自転車のブランド名やスター選手の名前が飛び出す。少々うるさくもあったが、この親父に限らずイタリア人は自転車が大好きなんだと、初めてのイタリアで痛感した。
当時は10指に余るほどあったミラノの手作り自転車工房も、いまではほとんどなくなって久しいが、ミラノ駅は当時と変わらぬたたずまいを見せている。
ミラノ駅.jpg

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0