花魁淵（おいらんぶち）

同じ写真（http://photo-bici.blog.so-net.ne.jp/2010-08-07-1）の使い回しです

昨日のサイクリングコースは、青梅街道（国道411号線）なんですが、ここには都内から山梨県で有名な心霊スポット「花魁淵」があります。もっともこの辺りは「祟り山」「自害沢」「位牌山」「病ヶ沢」「骨窯」「生首」「地獄谷戸」「新発意（シンボチ）」「御霊の尾根」「天蓋山」「位牌平（イハイデーロ）」などなど、忌み地といわれるところがこれでもかってほどもある、不思議な場所でもあります。

花魁淵の話しはただの伝説ともいわれますが、それなりの理由もあるようです。ことは戦国時代、武田氏は徳川家康に滅ぼされてしまい、同地の金山も盗られるよりは閉鎖することに。金山を管理していた役人が慰安の祝宴を開くという口実で、ここで働いていた遊女達を呼び出し、谷の上に吊った舞台で躍らせたのち、舞台を支える縄を切断し、遊女達は金山の秘密漏洩を避ける目的で激流の谷底へと落とされた。


無念の死を遂げた遊女達の呪いなのか、同所には女性の幽霊の出没、不可解な交通事故等が多く、怪奇現象の報告が後を絶たないようです。もっとも多くの場合は又聞きで、どうも現実味は薄い気がします。とはいえ、この周辺は地形が険しく、崖崩れによる通行止めもたびたび発生するし、見通しの悪いコーナーも連続する難所。夜中にこんな噂がある場所を走れば、事故も多発することは容易に想像がつきます。あとはその事故に尾ひれがついて行くパターンが多いのだろう想像します。

ところで今回走ったこの道は、2011年11月21日に複数のトンネルを含むバイパス道路に変更され、花魁淵のあった道路は立ち入り禁止の廃道となっていました。道の入り口を塞ぐだけでなく、廃道工事もするようです（廃道工事ってなんだろう？）。花魁淵伝説は廃道とともに封印され、やがて人々の記憶から消え去ってしまうのでしょう。ちょっと寂しい気がしなくもないですね。

なんとなく隣り合った塩山市（現甲州市）と丹波山村の政治的な問題もあるように感じますが、それとも本当にいろいろあって、このエリアを閉鎖したのかな？ちなみに私はここは何度か通っていますし、止まって川を覗いたこともありますが全くなにも感じませんでした。霊感０かも。(^^;

コメント 2

色々なお話があるのですね。勉強になります。
僕も色々なところによくドライブに行っておりましたが幹線道度沿いに時々ある旧道や廃道が時々気になって立ち寄ったりしました。
僕も霊感とかは？？なのですがそれらの道になんとなく怖いな～と感じるところもありました。古いトンネルは勿論怖かったです。（臆病者です＾＾；）

以前のポストも拝見させて頂きましたが趣のある建物ですね。そして富士山がとても美しくて嬉しかったです。＾＾
by H.O (2013-09-14 22:16) 

>H.Oさま、こまめにありがとうございます。(^^)
あの建物は築200年以上と言われているようですが、どうやら木材というのは400年まではどんどん強くなり、それ以上になると今度は弱くなってくそうです。面白いものですね。

花魁淵が閉鎖されたのは、ちょっと触れていますが隣り合った地域の確執が問題かなと感じています。というのも、峠のずっと下（都内寄り）の花魁淵までが山梨県なんです。でも花魁淵で亡くなった遊女達を供養したのは丹波山村なんですよね。今まではその丹波山村の観光名所の１つとして花魁淵があったわけですが、その花魁淵自体は山梨県なんです。供養もし墓も立て寺も造ったのに、ちょっと丹波山村の人にとっては納得が行かない部分もあるんじゃないでしょうか。そんな裏側の事情もあって、もしかしたら災いの種となる現場を山梨県は封鎖してしまったのかなと、勝手に想像しているところです。

峠からの富士山は見事ですが、この辺りから一番富士山が良く見えるのは大月かもしれないですね。もちろん箱根も雄大な富士が見られる名所ですが、大月もなかなか良いですよ。リニアモーターカーも走っていますし、機会があれば是非。しかしリニアモーターカーは実現するのかなぁ？話しが飛びますが、リニアモーターカーの騒音はちょっと聞いたことがないような低重音なんですよ。それも相当離れたところでも不気味に響きます。あまり話題になりませんが、実用化となるとけっこう問題になりそうな気がします。私だったらあの不気味な地響きのような騒音は嫌ですねぇ。
by 川越 (2013-09-14 23:14)