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ライカのフランジバックについて [カメラ]

前の記事のコメントでSeptember30さんのコメントに対し、自分の過去の経験からフランジバックの話しを出しました。それで気になってちょっと調べて見たら、以下のような文章が見つかりました。

アサヒカメラの2000年1月号、ニューフェース診断室の記事において、次のような記述がありました。これはコニカRFのフランジバックを決定する際の話しのようです。

「(コニカでは)市場にあるM型ライカを、ある数量計測すると、マウント各部の寸法にばらつきがあり、設計の基準寸法など簡単には推測できない。そこでやむなく、エイッとコニカ独自の寸法を設定して開発を進めたようだ。マウントより後方の部材の寸法のばらつきは更に大きく、コニカ側が正式にはライカとの互換性を保証しないのは、こういう理由からであろう。」

また日本カメラ2000年9月号マウントアダプターの世界では「コニカでは100%の互換性を保証できないとしている」と、書いてあります。

「市場にあるM型ライカ」というのは気になりますが、これが中古のことだとしたら、一度ならずバラして組み立て直したものもあるだろうし、落としたりぶつけたリで狂ったものもありそうで、寸法にバラツキがあることは容易に想像がつきます。

ライカ社でもシビアなレンズではボディとレンズの両方を持ち込んで調整するようですし、フランジバックの数値は決まっているはずですが、現物はそこまで正確に組み立てられていないか、正確なパーツ作りがされていないということでしょうか。

ただ、先にも書きましたが、LマウントレンズはMマウントレンズとフランジバックが1ミリ違うわけですが、自分の持っているLマウントレンズでは、マウントアダプターにコシナフォクトレンダー、無名のもの複数で試してもそれぞれでピンが合わず、ライカ純正では複数のアダプターでピンが合う経験をしていますので、ライカは(テストボディはM8.2)それなりに正確な数値で作られているんじゃないかとは思います。

ともあれ、すっかり忘れていたフランジバックについて思い出すことで、自分が経験したアダプターの不可解が判明しました。
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