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2重の虹 [いなかの伝承]

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北風も冷たく、すっかり冬らしくなった今日この頃。今日は雨が降ったり止んだりの変な天気で、思い切り晴れ間が出ているのに雨が降っているので、きれいな二重の虹が出てきた。こういうのは「キツネの嫁入り」なんていわれたんじゃないだろうか。

「狐の嫁入り」にも色々な伝承があるようで、『越後名寄』には「夜間の怪火が野山に一里あまりも続く」と記録されている。この伝承はまさに地元でのものでもあり、昔はそんなこともあったのだろうかと思う。

実際この辺りにはキツネに関する伝承も幾つか残り、80を過ぎたじじばばの間ではまことしやかに「今の人は信じないだろうが、この辺りでも昔はキツネに騙された人が本当にいたんだ」などと話してくれる。

近くの津川という地区では狐火にまつわる数多くの話があるが、「狐の嫁入り行列」という祭りが毎年行われている。ここは最近では少なくなったらしいが、狐火の出現率が世界一(どうやって調べたんだろう?)らしい。夜中に長い怪火の行列が見られるのなら、ちょっと見てみたい気もする。
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minton

遠野物語もそうですが、地方には面白い逸話や祭りがあります。そういうものは明治になって一気に無くなってしまいました。民話の多くはちゃんとした論拠があったりするのですよね。
遠野物語を読むと今では想像できないですが、東北にもアイヌ文化があったことがわかりますから。

by minton (2016-11-04 09:04) 

voyagers-x

おはようございます ! !
綺麗に虹が出ていますね
しかもダブルで
雨が降ると、雨上がりの時に思わず虹を探してしまいます ^^;
最近すっかり冬に入った感じで、ヒートテックを当たり前に着ています

by voyagers-x (2016-11-04 09:48) 

川越

> mintonさま、こんにちは。寒くなってきましたね。

東北のアイヌ文化については詳しくありませんが、アイヌは本州との貿易をしていたことがわかっているようですね。京都の方にもそんな痕跡があると聞いたような気がします。

伝承は面白いですね。全く何もないところから唐突に出てきたことではないはずなんですよね。そういうことを検証するのも(できればの話ですが)面白いです。
by 川越 (2016-11-04 22:23) 

川越

> voyagers-x さま、こんばんわ。
うちのあたりはどうもお天気が雨が少なくないのか、綺麗に虹が見えることが多いような気がします。それも2重、3重になることも珍しくありません。面白いものですね。
by 川越 (2016-11-04 22:24) 

Yozakura

川越さま
 その狐の嫁入りですが、そちら新潟県の高柳町には狐に関わる風俗伝承があり、現代では「狐の夜祭り」と云う形式にて、公式行事として毎年開催されているそうです。
 御関心あれば、以下の要素で検索してみて下さい。

[にいがた観光ナビ、柏崎市、高柳町、狐の夜祭り]

 幻想的な5枚の写真まで付いています。

 また、著名な映画監督(故人)が演出した最後の映画に、矢張り、この民間伝承に取材したと思しき逸話が収録されています。こちらは外国人の観客を意識し、画面構成や脚本などを十分に練り上げて制作したのでしょう、中々に楽しめる凝り様です。
 こちらも、御関心あれば、以下の手順に従って検索なさってみて下さい。

(1) 先ず、検索用エンジンのページ "StartPage" を探し出し、其処に着陸する。

(2) "StartPage" の画面中央に設定された空白の箱に、以下の要素を入力し、打鍵する。

[Dailymotion, REVES, [Le Soleil sous la Pluie], abricot5/25]

(3) 到着先は、オムニバス方式にて制作された長編映画の一部です。構成は短い民話ですが、筋立ては中々に凝っており、子供時代の「日常生活がその周辺も含め、混沌とした儘に無限に続いていた感覚」がフト蘇ってくる気配があります。
 お元気で。
by Yozakura (2016-11-05 00:57) 

川越

>Yozakura 様
「狐の夜祭り」は高柳を自転車で何度か通った時に気がついて調べてみました。面白いものがありますね。映画については知りませんでしたが、あとでじっくり見せていただきます。貴重な寿王をいつもありがとうございます。Yozakura さんはキツネの夜祭りに行かれたことがありますか?かなりの人出になるようですが、キツネのメイキャップなど、面白そうですね。
by 川越 (2016-11-05 07:07) 

おおむらさき

Yozakura 様

横から失礼させて頂きます。
「狐の夜祭り」は高柳でしたか。
昨年の5月に高柳のじょんのびに泊まりましたが、
とても快適でした。
近くの峠付近で車を降りると
山菜では私が一番好物の
オオナルコユリが2本生えていて
喜んで茹でて「山菜の女王」の風味を
堪能しました。
上越、柏崎から越後湯沢にかけては
結構多産するようですね。
私は主に妙高山や白馬岳周辺に行っていますが
局地的にはありますが
なかなか採れません。
又連休明けに廻ってみたいと思っています。

安塚の雪だるま会館にも棚田米や豆、南瓜などを
仕入れに良く行っています。



by おおむらさき (2016-11-05 10:43) 

川越

>Yozakuraさま
どうも検索しても該当するビデオに出会えません。検索のやり方が悪いんだと思いますが、申し訳ありません。
by 川越 (2016-11-06 09:31) 

Yozakura

川越さま
 11月6日09時31分付けの返信を拝見しました。
 昨日早朝に私から送信した投稿の一部に誤りがありました。以下の要素にてStartPageの検索ボックスより、検索し直してみて下さい。

[Le Soleil sous la Pluie] DailyMotion動画, abricot5725

 上記の要素記入後に、打鍵してみて下さい。
 最初に浮上する項目のタイトルを更に打鍵するとリンク先に跳び、恐らく目的の動画サイトに上陸できる筈です。猶、上記要素で浮上しない場合は、末尾の要素 "abricot5725" を省略して入力願います。

 このDailyMotion はフランス語圏の動画共有サイトで、掲載されている各ビデオの標題もフランス語の表記が中心です。[Le Soleil sous la Pluie]とはフランス語で、「雨の中の太陽、晴天」を指し、日本語の「狐の嫁入り」を意訳したものと推測します。

 成功を祈ります。お元気で。

by Yozakura (2016-11-06 11:40) 

川越

>Yozakuraさま
再度ありがとうございました。今度は見ることができました。最後まで見られないのが残念ですが、興味を惹かれる内容ですね。虹の下にキツネの家があるとは初耳でした。虹が地面に吸い込まれるところには宝が埋まっているとは聞いたことがあるんですけどね。どちらにしてもたどり着くのは難しそうです。
by 川越 (2016-11-06 18:22) 

Yozakura

川越さま
 無事に目的地へ到着されたとの由、何よりです。
by Yozakura (2016-11-07 16:34) 

Yozakura

川越さま
 3回目の返信を拝見しました。今度は無事に目的のサイトへ上陸し鑑賞出来たとの由、何よりです。

 この映画は巨匠晩年の傑作で、短編を何作も集めた構成や、その一部の逸話が「発電所が爆発し、住民が決死の面持ちで大量に避難する禍々しい筋立て」となっており、公開当時は色々と話題を呼んだものです。
 ただ、こうして現実に東電福島第一が核爆発して5年以上も経過した今となっては、巨匠の先見の明に感服するのみです。お元気で。

追伸:
 先程は、少し入力しただけの返信が、記入内容の確認を求めたブログ・サイト側からの要請に応えて、入力バーを叩くと、これはどうしたことか、一挙に送信されて仕舞いました。
 夫々のブログの仕様に依って、入力内容の確認方式も異なり、戸惑うことが多い昨今です。
 どうも失礼しました。

 
by Yozakura (2016-11-07 16:45) 

Yozakura

おおむらさき様
 お手紙を拝見しました。呼び掛けて戴き、有難う御座います。
 高柳町じょんのび村は、名前だけは聞いたことがありますが、遠隔地の為、訪問した経験はありません。過ごし易い場所のようですね。
 おおむらさき氏の投稿は、時々拝見しております。また、山菜やキノコ狩りでの活躍振りも伺っております。何か面白い体験などありましたら、また御投稿下さい。お元気で。
by Yozakura (2016-11-07 16:59) 

川越

>Yozakuraさま
時々そんなことがありますね。自分はコメントを書き込みさえできないことがたまにあります。(^^;
by 川越 (2016-11-09 17:52) 

上海狂人

狐の嫁入り、見てみたいですね。
母の実家、岩手・花巻あたりでも狐に化かされたという話は昔はいくらでもあったそうです。
by 上海狂人 (2016-11-11 00:42) 

川越

>上海狂人さま
急な移動ですね。12月にはまた東京に出なくてはなりませんが、いつまで日本にいらっしゃるんでしょう?

狐の嫁入り、ちょっと怖いけど見てみたいですよね。この辺りは昔からたくさん見られたようですけど、今は見るチャンスはないなぁ。いつか見ることができたらいいんですけど。
by 川越 (2016-11-11 07:14) 

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