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天然仕上げ砥石 [道具]

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手持ちの天然仕上げ砥石の数々。見るからに同じようなものもあれば、同じ種類の砥石なのに全然違う色のものもある。ちなみに上段左から2番目以外は全部「巣板」と呼ばれる砥石。

どれも厚さが2センチもなく、小さくて、裏には削げ落ちた部分もあるので、正規の商品と比べるとかなり安いけど、砥石を整形したクズなので砥石自体の性能は高いものと変わらないもの、あるいはそれ以上と言えるものもある。

同じ種類の石でもそこは天然もの。同じような色や模様でも使い心地はだいぶ違う。と言ってもそれがわかるようになってきたのはつい最近のことで、これまでは違いがほとんどわからなかった。わかることがいいことなのかどうかは、その人によって違うんじゃないだろうか。

例えば先日話をした指物師は、「仕事の後に道具を研ぐし、仕事中にも研ぐ。とにかく仕事を中断するのが嫌だから、研ぎは早ければ早いほどいい」と話してくれた。場合によっては使いながら刃先が最高の状態になることもあるようだ。ということで使うのは合成ダイヤの砥石やいわゆるセラミック砥石を使っている。でも一度ノミを使わせてもらったことがあるけど、そこは当然プロの道具で、見事な刃先と切れだった。

ところで自分の場合はもちろんプロとは程遠く、対極に位置すると言ってもいい。なので使い心地が違い、刃物の仕上がりがそれぞれで違うことや、いちいち研いだ感じが違うことが楽しい。もちろん切れ味もそれぞれ違うけど、今のところは「確かに違うけど、まあ同じかな」って言っても間違いではない感じ。

それでも小さな砥石が思いがけなく気持ち良く研げて、研ぐのが楽しい感じがすることもあり、そんな時はその小さな砥石がとても貴重なものに思えてくる。実は仕上げ砥石で、綺麗に研げるけど、研いでいても全然楽しくない砥石も存在する。そんな砥石はなんというか、鎌や鉈を研ぐ実用品扱いになっている。まあ自分の持っている砥石は、すべて実用品なんだけど (^^;
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