刃物研ぎが上達する最短の方法 [研ぎと目立て]
なんて偉そうなタイトルだけど、自分の場合劇的に変化した方法があるので、もっと切れる刃先、刃持ちがいい研ぎをしたいと思う人には参考になるかも。
と言っても刃物を抑える力の加減とか、砥石の選び方なんていわゆるテクニック的なことじゃなくて、もっと短絡的。というのは写真にあるようなルーペを使って、いちいち研ぎ具合を確認すること。
その都度確認することによって、自分がどこを研いでいるのか、どんな刃先になっているのか、カエリは残っているか、残っているなら欠けているのか、めくれて刃先に張り付いているのか、そんなことを確認し、どうしたらバリが取れるか、狙った刃先にできるかの工夫をするだけ。
指先はかなり繊細でミクロのバリも感じるけど、さすがにそのバリが板状なのか捲れて丸まっているのかまでは判断できない。それに刃先を研いでいるつもりでも微妙に刃先に当たっていないこともあるし、刃線が一直線に研げていないことも確認できる。
これを確認できるか、自分の思い込みだけで研いでいるかで、仕上がりが大げさでなく全く違ってくる。より良い砥石を買うのも確かに必要だけど、手持ちのものがあるならそれを十分に使いこなせば、今までとは違った刃がつけられる。
お薦めなのは100倍、慣れてきて1μ以下の繊細さを求めるようになったら300倍。最初は50倍くらいが使いやすいかもしれないけど、使った感じは中途半端かも。
やみくもに自分なりに研ぐことも、いろいろ考える意味では無駄とは言えないけど、最初からルーペを使っていたら、今の研ぎになるまでの時間は半減どころか1/3になっていたと感じる。
タグ:研ぎ
やはり理論的に突き詰めていかないといけませんよね。
なんとなくじゃダメだと思いました。
何もかもが適当な生き方で反省すること多いです。
by minton (2018-12-24 10:44)
>mintonさま
クリスマスは時間が取れているのでしょうか?お疲れ様です。mintonさんが適当な生き方だとしたら、世の中の多くの人がいい加減な生き方になってしまいそうです。(^^;
この記事、mintonさんが研いでいるからというわけじゃなくて、自分でも行き詰っていて取り入れたものです。
というのも、中砥で研いでも仕上げ砥で研いでも、はっきりと差が出るわけでもなく、刃先がうまく研げていないと思っていたんです。でもそれを確認するのを怠っていたんで、ちゃんと確認しないことには次の手が打てないとやってみました。
これまでは10倍のルーペでしたが、研げていると思っていた場所が全然でした。あとは狙ったところに砥石を当てることが大事で、その角度を維持できるかどうかです。もちろんそれ以外にも力の抜き方もありますし、できることはまだまだたくさんありそうです。
by 川越 (2018-12-24 14:46)