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蚤の市の出品物 [道具]

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今日は豆まきの日ですね。蚤の市の支度は少しづつ進んでいて、今日はノコギリを1本仕込んで、鉈を少し手入れした。鉈はサビもひどいけど、とにかく叩かれすぎて背の金属がめくれまくってひどい状態。とりあえず形を修正して、刃をつければいい状態にまで持って行った。

ところが刃をつけるのも結構大変。まずは刃線が直線じゃなくて波打っているので、これの修正をしなければいけない。しかも柄を外してみるとえらいことが判明。どうやら万力か何かで挟んで曲げたような形跡がある。

よほど重たいものに挟まれたのか、テコにして何かを起こそうとしたのか、とにかく刃の中央あたりで曲がっているのだ。う〜ん、古いものはこれだから油断ならない。しかしよく鋼が割れなかったものだ。

でもとりあえず鋼は入っているので、時間をかければ多分何とかなるだろう。とはいえ、カンナの刃ではしょっちゅう叩いて鋼を割っているので、どうしたものか思案中。

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今の所こんな感じで出品する道具ができてきたけど、やっぱりこういう仕事は趣味の延長じゃないとやってられない。まずひどい状態の道具を買ってきて、手直しする道具(金属用のヤスリや紙やすり、金属磨きなどなどの消耗品)を用意し、道具を正常な状態にするためのパーツ(柄など)を揃え、時間をかけてそれらの道具を仕上げていく。

それを売るのが蚤の市だと、高いものでも3,000円程度で、それが売れればいいけど、大抵は安くないと売れないわけで、プラスマイナスを考えたらとてもじゃないけどやってられない。まっ、いろいろな人に会えたり、知らない人と知り合いになったり、同好の仲間ができたりするのは楽しいわけで、これはお金には変えられないところでもある。
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コメント 6

FFfreak

お気持ちが理解できます。

 フライを知り合えた人に差し上げたりしますが、気持ちの通じ合いがあればこそですもの。

 でも常用者にはコスト程度でおわたしするんですけど。巻く手間は趣味ですからね。
 一緒に釣行すれば自分の毛ばりで釣るわけですし、喜びも共用できます。
by FFfreak (2020-02-05 05:47) 

minton

ゴミとして捨てられるか、再生してもらえるか、大きな違いですね。
コストだけ考えたら再生することが選ばれる可能性は100じゃないかもしれませんが、古い道具の良さがわかる人がいたら再生させてあげたいですね。
雪どうですか?
by minton (2020-02-05 08:11) 

川越

>FFfreakさま
フライの世界は自分で巻いたフライで釣るのが楽しいと思っていたので、他の人の巻いたものをもらうというのは考えませんでした。でも自分とは違う工夫がされているのを見つけるのは楽しいでしょうし、それで釣れたら嬉しいでしょうね。

フライも根気のいる作業のように思いますが、こういうことに値段はつけられないですね。それに人と人を繋ぐきっかけになれば嬉しいものです。
by 川越 (2020-02-05 09:47) 

川越

> mintonさま
今日は大雪になるのは間違いないと思っていたものの、朝目が覚めると日が差していました。気温はだいぶ下がった(と言っても、長野に比べたら笑っちゃう程度ですが)ようですが、昼過ぎからは降るのかなぁ?明日も予報は100%雪なんですけどね。

道具の再生は自己満足の部分が大きいですね。売れなければ自分で使おうという気持ちでやってますが、コストを考えてしまうとやれないですよね。でも道具を通じて知らない人と話ができるのは、ここでは貴重な時間です。
by 川越 (2020-02-05 09:50) 

minton

どっちが安いかっていう経済性だけ考えちゃうと悩みますけど、再生して使い続けるっていう文化が日本には元来あったはず。大事ですよね。使い捨てじゃないからいい道具を選んで長く使う。そういう文化も残してほしいです。
by minton (2020-02-05 17:01) 

川越

>minton 様
ノコギリなら目立てをすれば普通の人なら一生モノ、ナタや斧を使う人でも研ぎながら使ってもやっぱり一生ものですよね。やっぱりいいものを長く手入れしながら使いたいものです。

日本の文化といえば、昔の古い家は太い柱はホゾが切ってあり、敷居などを落とし込むことで左右にずれない。解体するには順番に外していけばまたバラバラになり、再利用もできるし建て替えることもできる。でもそれを知らないで重機で解体してしまえばもう再利用することもできない廃材となってしまう。そんな話を昔ながらの大工さんに聞いたことがあります。

昔は当たり前でも、今はもうごくごく一部だけでやっと永らえている技術や知識があるんですよね。もちろんそれはいろいろな分野に同じようにあるんだと思いますが、それがこの100年でほとんど存在すら忘れられて、ひっそりと消えていくのはなんとも口惜しいです。
by 川越 (2020-02-05 18:19) 

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