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小刀 [研ぎと目立て]

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今月の23日に予定されている蚤の市に出すために、小刀に使えそうな刃物を幾つか手に入れた。少し古そうだったので、まだ刃先の面だしも出来ていないけど、使われている鉄に興味があったのでしのぎ面(切れ刃)に少しだけ砥石を当ててみた。

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すると7本のうち3本にはどうやら古い鉄(錬鉄か和鉄の可能性)が使われているようで、年輪のような縞模様とゴマ(酸素気孔)が現れた。こんな模様が出てくると古の道具が蘇るようでちょっと嬉しい。

この縞模様は脱炭(炭素を抜く)しきれずに残った鋼の層で、刃先の鋼に比べると炭素量が少なく焼き入れが入らずに柔らかく研ぎやすい。特にカンナやノミでは錬鉄が使われていることが多い。

現代の刃物はこんな感じ(下)。シマシマがないとはいっても、完全に脱炭すると錬鉄部分の縞模様はなくなるようなので、この刃物が現代のものと決めつけることはできないけど、鋼部分を見るとそれなりに古そうな感じもあるので、昭和のものかな?

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