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山の中の神社 [いなかの伝承]

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先日、舞茸を探して別の集落の山の中を歩いていたら、こんな神様が出てきた。左にあるのは「秋葉様」と呼ばれる、主に火の神様とされるもの。石碑には「小菅神社」と書いてあるように見える。新潟県内に小菅神社は現在の上越市に1つだけあるらしいが、かつては上越の春日山城からまっすぐに伸びる街道があったらしいので、その関係もあるのかも知れない。

この山自体は今では管刈と呼ばれる集落で、現在は小菅という集落はないが、あるいは昔はこの集落がそう呼ばれていたのかも知れないが、地元の古い歴史をまとめたものにはそのような記述が見つけられないので、上越の小菅神社が関係していると考えた方がいいかも知れない。

秋葉様自体はそれこそ昔の街道沿いにはいくらでもあり、全く珍しいものではないけど、以前記事にしたようにこの辺りでは秋葉様のある広場でお祭りが行われていたり、寛永通宝のお賽銭が出てきたりする。

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この神様が出てきたのはこんな感じの山の中。もちろん今は道らしきものは全くないので、本当に小さな街道だったのかも知れない。もっとも、この辺りに残る管刈古道と呼ばれる道があったことはわかっていて、一部その道も復元されていたり、ここがそうだろうと想像できる道の痕跡がわかるところもある。

ただしそれらの道も、かつての軍道と呼ばれる割には馬一頭が通るのも厳しいような狭い道が多いし、これって「裏街道じゃないの?」と思うような険しい道の場合が多い。そういえば山梨県内の武田信玄の軍道とされる道も、かなり狭かった記憶がある。

ともあれ、先日オオムラサキさんが行方不明になりかけた山でも街道の痕跡らしきものがあったし、この辺りは塩の道や三国街道へ抜ける街道など、いくつもの道が通っていたと言う話もあるので、それらの街道につながる道があちこちにあったのだろう。
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コメント 2

ムー

こういう写真見るとほんとに日本て「八百万の神」信仰の国だと思う。
(その割にややおおろずで変換して出ない出ないと間違う私(泣))
「やおよろづ」ですね。

この大らかさが私は好きです。
一神教の狭量さは嫌いです。
同じ神を信じない人は救わないし殺しちゃうんだもんね。
世界中が八百万信仰ならいいのにね。
(川越さんがクリスチャンだったらごめん)

ついでに言っちゃうけど中国がウィグルで不妊手術を強制してるアレ。
ホロコーストだと思う。




by ムー (2020-10-20 20:50) 

川越

>ムーさん
一神教が良くないのか、多神教が優れているのか分かりませんが、日本はどんなところにも神様がいるのがいいですね。私も勝手に山の大木を山神様として手を合わせちゃうし、別の宗教の人を排除しようなんて気持ちにはならないし。でも神様が年に一度出雲に集まっていなくなっちゃう月があるってのも面白いですよね。もちろん私はクリスチャンじゃないですけど。

ところで中国のチベットやウイグル問題はほとんどニュースにもならないけど、子供を材料にして若返りの薬を作ったり、生きている人の内臓を移植に使ったり、特定の人種を消そうとしたり、やっていることはメチャメチャですね。でも中国だけが問題なわけじゃなくて、彼らを利用している人たちがいるってことを忘れちゃいけないですね。
by 川越 (2020-10-20 21:48) 

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