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少し進歩 [研ぎと目立て]

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切り出しの切り刃。上が刃先、左が切っ先。水気が拭き取れていなくて切り刃がムラムラ

昨日も砥石の記事だったけど、今日は刃物の記事で。というのも、刃先の研ぎが1歩だけ進歩したように思うから。どうも刃先というのは薄くすれば(鋭角にする)繊細な切れになるとも言い切れないようで、鈍角でも刃線さえ直線で乱れがなければ繊細な刃先になるらしい。

数日前誕生日にもらったイカ割き包丁を研いで、髪の毛を1本切ったらいい感じだったので、今度は包丁で切るのではなく、髪の毛を刃先に当てて滑らせて切ってみた。今まではできなかったことだけどそれができた。

別の刃物でもできるのか、今日は切り出しを研いで試してみたら、やっぱり切ることができた。どうやら刃先の研ぎはまた1歩進歩したようで嬉しい。

熟練の度合いには「1万時間」という基準があるらしい。月日に直すと1年3ヶ月と11日。これは24時間休みなしの計算なので、実際に費やすことができるのは1日多くても5〜12時間くらいとすれば、2年半から6年くらいだろうか。そのくらいの努力をすれば一つの作業はまともにできるということらしい。

自分のことを振り返るとソコソコのレベルに達したものは自転車になるけど、確かに最低限のレベルに達するには本格的にトレーニングと呼べるものをやり始めて4〜5年はかかっているし、ある程度満足できる程度に走れるようになるにはさらに2年ほど必要だった気がするので、あながち的外れな時間でもないのかもしれない。

ところで刃物の研ぎの方は何時間くらいだろう。精々300時間くらい?ということから想像すると、後20年くらい経たないと満足な研ぎはできない感じ。先は長いぜ。
タグ:研ぎ
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天然仕上げ砥石 [道具]

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手持ちの天然仕上げ砥石の数々。見るからに同じようなものもあれば、同じ種類の砥石なのに全然違う色のものもある。ちなみに上段左から2番目以外は全部「巣板」と呼ばれる砥石。

どれも厚さが2センチもなく、小さくて、裏には削げ落ちた部分もあるので、正規の商品と比べるとかなり安いけど、砥石を整形したクズなので砥石自体の性能は高いものと変わらないもの、あるいはそれ以上と言えるものもある。

同じ種類の石でもそこは天然もの。同じような色や模様でも使い心地はだいぶ違う。と言ってもそれがわかるようになってきたのはつい最近のことで、これまでは違いがほとんどわからなかった。わかることがいいことなのかどうかは、その人によって違うんじゃないだろうか。

例えば先日話をした指物師は、「仕事の後に道具を研ぐし、仕事中にも研ぐ。とにかく仕事を中断するのが嫌だから、研ぎは早ければ早いほどいい」と話してくれた。場合によっては使いながら刃先が最高の状態になることもあるようだ。ということで使うのは合成ダイヤの砥石やいわゆるセラミック砥石を使っている。でも一度ノミを使わせてもらったことがあるけど、そこは当然プロの道具で、見事な刃先と切れだった。

ところで自分の場合はもちろんプロとは程遠く、対極に位置すると言ってもいい。なので使い心地が違い、刃物の仕上がりがそれぞれで違うことや、いちいち研いだ感じが違うことが楽しい。もちろん切れ味もそれぞれ違うけど、今のところは「確かに違うけど、まあ同じかな」って言っても間違いではない感じ。

それでも小さな砥石が思いがけなく気持ち良く研げて、研ぐのが楽しい感じがすることもあり、そんな時はその小さな砥石がとても貴重なものに思えてくる。実は仕上げ砥石で、綺麗に研げるけど、研いでいても全然楽しくない砥石も存在する。そんな砥石はなんというか、鎌や鉈を研ぐ実用品扱いになっている。まあ自分の持っている砥石は、すべて実用品なんだけど (^^;
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雨は嫌いじゃない [田舎暮らし]

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毎日のように降る雨。必要な時には一切降らなかったのに、この二週間は毎日のように降っている。今日は午後までは気持ちよく晴れていたけど、モクモクと積乱雲のように雲が上空に立ち上るとバラバラと大粒の雨が降ってきた。日照りが続いたからというわけじゃないけど、実は雨は嫌いじゃない。家の中で好きな音楽を聴いたり、じっと好きなことに取り組んでいられるし、雨の音以外は耳に入らなくなる。雨には全ての音を飲み込んでしまう雪とはまた違った良さがある。
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