一月半遅れの冬が到来 [田舎暮らし]
やっと・・・と待ちわびていたわけじゃないけど、やはりいつもあるものがないのはちょっと不安になる。予報を見るとこの先はずっと雪なので、ここもやっと例年並みの冬が来たということになるのだろう。
今のところはまだ地面が白くなったばかりだけど、今晩はどのくらいまで積もるのやら。降る時には一晩で1mなんて事もあるので、1週間降り続ければ2mくらいにはなるのかもしれない。
とはいえ例年ならば今頃は「後一月の我慢」と話している時期。多少は頑張らなければいけない時期でもある。怪我をしないように頑張ろう。
出戻りの刃物 [道具]
以前「イノシシ用皮剥包丁(https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2018-03-12)」として紹介したことがあるこの刃物。当時は片刃だと使いにくいからと両刃のものをシェフにプレゼントしたけど、最近は使われていないようなので別の人の元へ行くことになった。
シェフ曰く、どうやら今は両刃は使いずらくて片刃の刃物を使うらしい。好みや慣れとも言えるかもしれないけど、その人の熟練度によっても使いやすさは変化するはずなので、もちろん責めるつもりは全くない。ただ使わないのはもったいないので、使ってくれる人へという思いだ。
シェフはどうにか使いこなしたかったのか個性的な研ぎになっていて、荒砥で時間をかけて修正する必要があったけど、まあまあのところまで研げたのでこれでよしとすることにした。あまり無理をしても刃物が減るし、使いながら修正していけばいいところまで持っていけば、問題はそれほどないはず。
今度この刃物を使うのも女性で、今は罠猟をしている。どうもこのあたりのハンターは年配の男衆と、移住した若い女性という2パターンになりつつあるようで面白い。優しくなった若い男は、血を見るのも自ら食物の命を絶つことからも逃げているのかもしれない。
斧の柄の仕込み [道具]
先日ヤフオクで手に入れた小さな斧の一つに柄を仕込んだ。これは少し離れた集落に移住した女性に頼まれたもので、焚付けを作るための刃物が欲しかったらしい。最初は薪割り用と聞いたので別の斧を用意したけど、どうもナタの代わりにするというのでこの斧に落ち着いた。
柄の先までで31センチ、刃の部分が約10センチ、重量は計ってないけどおそらく700gくらいの小型のもの。柄の長さが短いので、斧の角度が少しきつくなった。握力のない女性の手には楕円の柄よりも峰というかキールというか、角が入っていた方が力が入れやすいと思い、断面が変形5角形になるようにしてみた。
斧自体は前後逆に柄に取り付けられ、だいぶハンマーなどで叩かれたようで、金属部分がかなり捲れていたのでヤスリで余分なところを落とし、断面は綺麗なメッキというかヘアラインにしてみた。気に入ってもらえるといいけど、使うのはまだしばらく先になりそう。
自転車のパーツ [サイクリング]
移住してきたこの田舎には、上り下りはあるけど平坦路がない。標高の高い山もないけど、いつでも登っているか降っているかのどちらかなのだ。関東平野では一日240キロくらい走ってきたことも珍しくないけど、ここでは80キロになるとかなりきつい。
そんなことを友人に愚痴ったら、軽いギアがついたパーツを送ってくれた。古いパーツなのでもう使わないのだろうけど、自分の自転車も今のパーツは付いていない古いものなので問題はない。ありがたく使わせてもうことにした。
だけど問題はこのパーツを取り付けるための工具があったかな?まあつけても走るのはまだしばらく先のことなので、じっくりやってみよう。
ブッシュクラフト用斧 [道具]
この斧は最近流行のブッシュクラフトを好きな人が、木でスプーンなどを作る時に使いやすい少し小型の斧が欲しいというリクエストに応えて探したもの。斧の頭部分だけでちょうど500gなので、使いやすい重量だと思う。
でもそのままだと柄の部分が虫に食われた杉なのでちょっと心もとない。試しに少し太めの丸太に打ち込んだら予想通り付け根から折れてしまった。予想していたので問題はなかったけど、刃先も機械を使って少し薄く削り過ぎている。刃先の調整を兼ねて手を加えることにした。
出来上がりは後日出す予定です。
ヤフオクで斧と鉈を落札 [道具]
先日の蚤の市でイノシシ解体用の刃物と、薪割り用の小型の斧の注文を受けた。どちらも若い女性であったのは驚きでもあったけど、男性でも大きなノコギリや背負子、斧に興味を持たれている若い方が多い印象だった。大きな斧が売れたし。
そこで次回のためにという理由と、斧を探している女性のためにこの道具たちをヤフオクで落札。予想以上に高値になってしまったけど、それぞれを手直ししてまた蚤の市で出せば元は取れるだろう。
しかし一番左の斧は逆に柄がつけられているけど、この方が使いやすかったのかな?真ん中の少し大きめの斧は外国製の形だけど、これは自分で使うつもり。どれも古そうなので、柄は全部付け替えた方がいいかもしれない。
古い厚刃物の柄はもろくなっていることも多くて、使ってみたらいきなり刃物と柄の付け根から折れて飛んでしまうことも珍しくない。怪我してしまうと申し訳ないし、新しくした方がこちらも安心できるので、売り物には必須。でもその作業も刃をつけ直すのも楽しいからOK。
漆塗り、金蒔のロードレーサー [サイクリング]
先日一年ぶりくらいで石川県の友人が電話をかけてきた。元競輪選手で今は地元に戻り自転車店を経営する傍ら、デザイナーとしてもあちこちに進出しているようだ。その友人曰く「漆塗りの自転車作ったんですけど、なんとかならないですかね?」
そう言われても困るが、どうやら能登の漆塗りも年々衰退するのを止められず、どうにかしなかればということで友人にも声がかかったらしい。とはいえ彼のできることにも限りがあり、私のところにも声がかかったらしい。
この自転車、輪島の漆塗りの専門家が二年がかかりで仕上げたもので、なんと500万もするらしい。輪島塗としても知られる石川の伝統工芸が、何かしらの媒体に取り上げてもらうことで多少なりとも効果があるのか実をいえば疑問もあるけど、何もやらずに手をこまねいていればどんどん衰退するのは避けようがない。無駄と分かっていても行動を起こさないわけにはいかないのだろう。少しでも力になればとは思うけど、う〜ん。
妖怪の正体? [いなかの伝承]
以前このブログで「待望の妖怪出現 https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2016-02-22」という記事を2016年2月22日に書いた。当時のことを振り返っても不思議でならないけど、車の下から続いている足跡は獣のようには見えない。
でも二足歩行のような足取りでありながら、車の下を通り抜けることができている。おまけに雪の中に他の足跡がないので同一犯としか思えないけど、写真手前に置いてあったかぼちゃが持ち去られていた。
あれから数年、同じ足跡を見ることはないけど、つい最近興味深い情報を得ることができた。情報源は福島県と新潟県の境にある只見湖の近くに住む人だけど、狐は何かを持っていくことを苦にしない生き物らしい。
その人の話では狐の巣になっている穴を狐が飛び出したときに覗いてみたところ、取ったばかりの獲物と一緒にカボチャが奥にしまわれていたそうだ。狐がカボチャを食べるとは思えないけど、カボチャのようなものさえ運んでしまうらしい。
確かに大きなウサギも相当長い距離を運んでしまうのは確かだ。それにこの辺りには狐が生息しているのも確か。
でもねぇ、なんでカボチャなんだろう?もっともこの写真の足跡はどう見て狐とは思えないし、よく悪さをするたぬきとも全く違うので、やっぱり妖怪が出たことにしておいた方が夢があっていいかもしれない。
蚤の市終了 [イベント]
男女かかわらず、砥石をじっくり見ている人も多くて意外な感じ
今日の午後に行われた蚤の市が終了。次は三月、五月と予定されているらしい。今回参加したことで、ちょっとだけ傾向が見えた気がするので、次回はもう少し売る気になってモノを用意したらいいかもしれない。
なかでも興味を示す人はいないだろうと思った砥石に以外と反応が良く、次回はもう少し売り方を考えれば売れそうな気もする。あとは斧や刃物が予想以上に興味を持たれていて、斧とイノシシを裁く刃物を見つけて欲しいと頼まれたので、そっち系統も出してみようと思う。それに関連して山系、道具系の本も思いの外売れた。これは次回ももう少し増やしたらいいかもしれない。
ともあれ、3時間だけの蚤の市だけど知らない人と話すのは面白かったし、お小遣いもできたのは嬉しい誤算だった。
ふきのとうが顔を出してきた [山菜と木の実]
この辺りの古い人たちは、雪が降る前になるとふきのとうを掘り出して水盆に入れておき、新年になると縁起物として食べる習慣があるらしい。こちらに来るまでふきのとうは春のものと思っていたけど、確かに雪を掘ってみれば小さいながらもふきのとうが春を待って膨らんでいるのを見ることができる。
ところで今年は例外的な雪の少なさ、というよりも雪のなさで、2週間ほど前からふきのとうが顔を出し始めている。まだ一月中旬なのでなんとも言えないけど、日がさすことも多く、うっかりすると気持ちが「もう春だなぁ」なんて錯覚してしまう。
でも案外今年は本当に屋根の雪下ろしもやらずに済むのかもしれないし、春が早く来てくれるのかもしれない。
包丁研ぎ3本 [研ぎと目立て]
包丁研ぎを3本頼まれた。上はノーブランド、中は貝印、下はグレステン。同じ人の包丁だけど、言っちゃ悪いけどよくもまあこれで切っていたものだと思うような刃先。3本とも同じ感じに刃先がボロボロでまるでノコギリ。でもここまで刃こぼれすれば逆に切れたりして?・・・って、それはないか。
全部鋼の入っていないステンレス製。ステンレスでもピンキリで、よく切れるものもあれば、紙も切れないようなひどいものもある。基本的には錆びるけど鋼の入ったものの方が切れ味はいいし、鋼をステンレスで挟んだものもある。でも主婦には錆びるってのは決定的なんだろうなぁ。
ブレブレだけど、刃先の感じはわかるかも(写真の上が刃先です)。これはグレステンという包丁の刃先で、ディンプルというか、きゅうりなどが張り付かないようなくぼみが付いている特徴的な包丁。ステンレス鋼に焼き入れして刃先を硬くし、刃先は蛤刃と云う形状になっている。
刃先近くまで肉厚でドイツ製だと思っていたけど、どうやら国産品のよう。しかし丈夫なこの包丁をここまでボロボロにするって、それはそれで結構すごいかも。みたところ刺身包丁のような片刃的な刃付けがされている。研ぐのは厄介なブランドと聞いているけど、実際に研ぐのは初めてだ。
硬くて肉厚、片刃的で蛤となると手こずるのは予想がつく。ステンレスは基本的に粘りがあるので、研いだ時に出る「カエリ」が取れないのもやっかいな性質。ともあれ、今日は頑張ってみよう。
結果、2時間ほどで3本終了。うちのだったら5分で終わるけど、預かりものは値段じゃないから時間がかかる。とりあえずは#320番の荒砥で3本とも刃こぼれを落として、刃先の厚みを調整して刃線を整える。
その後無名の包丁は少し荒い#1,000番の砥石で仕上げ。貝印はそこから同じ#1,000番表示だけどずっと細かい砥石で仕上げ。無名のものよりいいステンレスなので、多少切れ味もいい。グレステンはだいぶ硬度があるのでもう少し目の細かい仕上げ砥石で歯先を整えた。他の2本とは明らかに切れ味が違うので、指を切るかも?(^^;
ちょっと裏山へ [田舎暮らし]
全然雪が降らないので街中にも山にも雪がなくなってきた。少し前は雪崩の危険もありそうだったけど、今はうっかり春がもすぐ来るのかと勘違いしてしまいそうだ。
そこで雨が降らないようなので、もしかしたらまだなめこや平茸が出ているかもしれないし、うまくすればえのきが見つかるかもしれないと思って、裏山にキノコの具合を見に行ってみた。ところどころ膝まで潜るところもあるけど、あちこちに地面が出ている。でもたぬきの足跡ばかりでウサギもカモシカも熊の足跡も見つからない。
結局見つかったのはこの写真のなめこくらいで、もちろん採取に至らず。まっ、この時期だから期待半分だったけど、多少は運動になったからよしとしよう。でもこんな時期には小さなカンジキがあってもいいかな。今度作ってみよう。
蚤の市 [道具]
今週末の日曜日の午後は地元に住み始めた移住者達がメインとなって、まつだい駅近くの生活活性化センターで蚤の市が開催されることになった。自分も「川越屋」として道具などを出すことになり、売りに出せるものを物色中。
薪割り用斧の大小、薪割り斧の頭だけ、荒砥から中砥石、仕上げ砥石たくさん、磨き用仕上げ砥石の粉末、昔の大鋸、尺8寸の大ノコ、柄の着いていない大〜小のノコギリ5枚、ノコギリの目立て用ヤスリ多数、目立て用金槌多数、金床用列車のレール1本、金槌2本、薪割り用クサビ2つ、木工用のハンドドリル2本、木工用平ヤスリ、半丸ヤスリ、小型の万力、古い背負子、それに道具や木、刃物に関わる書籍多数、ジャンパー、ベストなどアウトドアウエア数点などを用意した。
多分売れないとは思うけど、実は相棒と一緒にお酒も持ち込んで、仲間と親睦を図ろうという魂胆もある。もちろん売れればこずかいの足しになるので嬉しいけど、どうかなぁ。よそからの人が来てくれればいいんだけど。
欲しいカメラ その2 [カメラ]
昨日欲しいカメラとして富士フィルムのX-E3を候補に出したけど、コメントで上海狂人さんに教えて頂いた同シリーズの最初のモデル、X-E1でいいじゃん!という話が出た。
ネットで調べると高くても2万円。2012年に発売されたモデルでもう8年も経っているけど、手持ちのライカだってもう10年選手。フィルム時代なら90年前のライカでも使えるけど、デジタルで10年は結構厳しいと思う人も多いかもしれない。
でも自分の場合は、10年前のライカでないとセンサーの違いによる色味の違いが気になってしまう。なくなってしまえば諦めもつくけど、今はまだこの古いライカがお気に入り。
話が逸れてしまった。で、「8年前の富士フィルムのデジタルはどうよ?」って話だけど、基本マニュアルレンズ、AFはいらない、びっくりするような高ISOも不要となると、8年前のX-E1で何も問題がないことに気がついてしまった。
何か物足りないと感じるのは、デジタルなのに毎年進化する最新技術の恩恵に預かれないってことくらい。いっそ上海狂人さんが言うように安い中古を買って使い捨てって手もありだと思う。
でもそうなるとカメラに愛着はなくなるよね。プロの道具なら消耗すれば交換すればいいって考え方もありだけど、一趣味人としてはちょっと寂しくもあるのは事実。でもX-E1とライカMマウント用アダプターという選択肢はとても魅力的。
と、ここまで書いてきてX-E3が欲しかった理由を思い出した。X-E3はシャッター音の高さを選んだり、音質を選んだりできるのも魅力だし、-3EVまでというのも魅力的。もちろん値段もX-Pro3やα6600に比べればね。候補がいろいろあるのはいいけど、なかなか選ぶのは難しい。
タグ:富士フィルム X-E3
欲しいカメラ [カメラ]
少し前に今のカメラが壊れたら欲しいカメラとして、ソニーα6600と富士フィルムのX-Pro3の名前を出したことがあったけど、その後にやはり使うならライカでという思いもあり、M10-Pを無理をしても買うのが一番なのかもしれないなぁという身の丈を飛び越えた願望も持っていた。
ライカという名前が欲しいという面も否定できないけど、今のカメラではどこか使う気になれない部分があることも事実で、特にAFの問題は結構根が深い。AFをキャンセルして使えばいいという考え方もあるけど、そうなると機材としての魅力が物足りない。かろうじていいかと思えるのが上の2機種だった。
自分の場合マニュアルレンズしかないので、AFは必要ない。というよりも大事な時に迷ってシャッターが切れないAFなんぞ◯◯くらえだ。もちろんバリアングルモニターもいらないし、極論すればファインダーもいらない。もちろんストロボもいらない。
手振れ補正はあれば悪いことはないけど、どうせスナップではブレていても問題なし。夜でも写せる高ISOは欲しいけど、それでも6400なんて多分必要ない。一時はレンズ一体型のカメラも物色したけど、やはり好きなレンズを使ってこそのカメラ趣味。なのでレンズ交換は必須。
なんてことを考えていたら候補に上がってきたのは、現実的な価格帯の富士フィルムX-E3だった。小型軽量レンズ交換式で、ちょっと見はレンジファインダーのようにも見えなくもない。これにライカレンズが使えるアダプターをかませばなんの問題もない。
X-E3は軍幹部のシャッターと露出補正、2つのダイアルを筆頭に、マニュアル使用には特に使いやすそうな印象を受ける。露出のオートはありがたいけど、今まで一度だってカメラ任せの露出なんて写したことがないので、使いやすいダイヤル式の露出補正は嬉しいし、AF切り替えレバーがボディ前面に付いているのもいい。
ただしボディは金属じゃないので、塗装が剥げても真鍮は出ないのは残念。その分凹むこともないだろう。でも色が剥げてきて白いプラスチックが見えてきたらがっかりだ。
2年前に出たモデルだから、そろそろモデルチェンジの時期かもしれないけど、すぐに買うわけじゃないので新製品が出たら今出ているのを型落ちで手に入れるのもいいかもしれない。
タグ:富士フィルム X-E3