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火口(ほくち)作り [アウトドア]

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「なんだこりゃ?」って思うのが普通かな?お灸のモグサでも作っているのかと思うかもしれないけど、実はこれ火打ち石で火を点けるときに使う火口を作っているところ。

火口(ほくち)ってのは、火打石と火打金で飛ばした火花を最初に着火させるために用いる燃えやすい材料のことで、最近のアウトドアブームでは火口といえばチャークロス(Char cloth)が使われる。

チャークロスってのは綿布を炭にしたもので、火花を受け取りやすいけど、いちいち蓋に穴を開けた缶などにコットンを詰めて燃やし、蓋の穴からガスが出なくなるまで加熱させて炭にしなければならない。

これもキャンプなどで焚火のついでに遊びでやっていると良いけど、いちいち作るとなると面倒くさい。

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で、写真の火口になるわけだけど、これはヤマゴボウの葉っぱを乾燥させて、揉んで繊維だけにしているところ。ヤマゴボウ以外にもイラクサが良いらしいけど、どうもイラクサは自分には苦手な気がするので、ヤマゴボウでやっている。ヨモギでもいけるのかな?

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写真中央にあるウチワのような葉っぱがヤマゴボウ。最近はヤマゴボウというとヨウシュヤマゴボウや野あざみだったりするらしいが、ヤマゴボウはちゃんと食べられる。この辺りでは昔からそばのつなぎに使ったりしている。


現実的には使うことはないけど、お客様が来た時などに火打ち石で火をつけると結構喜んでもらえるので、手品の道具作りみたいな感じでやっている。手間がかかるのはチャークロスと同様だけど、いろいろなものを火口として使えると知っておくのは悪くないと思う。

火口の能力としてはチャークロスと同等かもしれないけど、火花が落ちるとそこから徐々に火種が強くなっていくので、着火剤的にアウトドアでも効果的な気がする。
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