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中望遠レンズ2本 [レンズ]

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いま手持ちの好きな中望遠レンズはこの2本。大きな方は、ソ連製のZENIT(旧KMZ クラスノゴルスク) HELIOS-40-2 85mm/f1.5 M42マウント。ソ連製とはいっても現在でも作られているようで、私のは2012〜2015年に製造されたものらしい。

小さい方は古い三共光機で、60年以上前のKOMURA− 80mm/f1.8(M42)。焦点距離も明るさも近いけど、性格は結構違っていて、なにより重さが違うのでヘリオスの方はよほど「これを撮る」ってときか、家の周りじゃないと持ち出せない。

コムラーの方は真鍮ボディでグッと重いけど、へたすると標準レンズのF1.4よりも小型だったりするので、旅行には持ち出すこともある。このレンズはボケ方もスムースで優しく、トロトロボケがきれいなのでかれこれ20年以上持ち続けているが、冷静に判断すればボケがコントロールし難い暴れ玉かもしれない。

これと似たような焦点距離の手持ちレンズに宮崎さんの超軽量レンズ、SONNETAR f1.5/73があるけど、こちらは近接撮影用にピンを3m付近に最適化してあるので、無限方向の撮影には向いていない。

本当は近接も遠景も普通に撮れれば良いんだけど、そこは宮崎レンズ。個性と性能のトレードオフで、今では当たり前な「なんでもよく写る」は望めない。でもSONNETAR f1.5/73は日常的にブログ写真によく使う。

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サイズ比較 左からコンタックス プラナー2/135、オートチノン 2.8/135、ヘリオス40-2 1.5/85、コムラー1.8/80


ヘリオスの方はいっとき海外で「ボケモンスター」と呼ばれるくらいの人気レンズだったけど、確かにバックのボケにはリングボケ、グルグルボケ、トロトロボケなどの特徴があり、ボケ方も多彩だ。

これを使いこなせれば最高のレンズだけど、残念ながら使いこなせていないのが辛いところ。ピンが多少甘いというか、中央じゃないとピリッとしない面があるけど、組み立て精度の問題もあるようで、個体差もあるらしい。

ヘリオスは色被りと重さに負けてフィルム時代に一度手放し、9年前にデジタルで使いたくて買い戻した。だけどやっぱり重さには勝てない。もう少し望遠まで範囲を広げると、普通に使いやすくて、綺麗に空気感のある写りをするのは、コンタックスのf2.0/135ミリだと思う。

あるいは自分の中では過去に使っていたズミクロン90ミリの色とボケの良さ、繊細なシャープさが印象に残る。今なら絶対に手放さなかったレンズだけど、重さが使い切れなかった。

あとはチノンのf2.8/135ミリ(M42)も軽くて小型、しかも清涼感ある写りが好きで今でも手元に置いているけど、滅多に使うチャンスがない。でも今年こそはこのヘリオスレンズをなんとか使いこなせるようになりたい。あとはできればチノンのOHもやりたいなぁ。
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SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical その2 [レンズ]

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SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphericalが手元に届いた。FujifilmX-E3に付けるとこんな感じ。アダプターがあるので厚みが増しちゃうけど、まあまあコンパクトには違いない。それに今回の個体は、アダプター(L39→ライカM→フジEX)を複数付けてもフード位置が適正な位置に来る。気分的にはこれはけっこう嬉しい。

ちょっとカショカショした感じだと「ああ、こんな感じだったな」と、昔を少し思い出す。さすがに15ミリの焦点距離は、周辺部を使わないAPS-Cセンサーといっても、それなりに超広角の雰囲気を醸し出すが、フルサイズ(フィルム)では結構あった周辺減光は気にならない。

さすがに超広角レンズなので、やっぱり水平垂直は気にしないといけない。でも最短30センチだし、使い勝手は予想通り良い感じ。今週末にはちょっと旅行に行くので、この組み合わせで写真してみよう。

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SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical [レンズ]

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20数年前、このコシナフォクトレンダー製SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical の初代スクリューマウントを手に入れた。ライカM4-Pと球面ズミルックス35/1.4を手放した後で、非常に後悔した記憶があるが、その後コシナのベッサTというRF機を手に入れてどこに行くにもこのボディとレンズだった。

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そんなお気に入りレンズもいつしか手放してしまったが、このレンズは距離計にも連動しない目測レンズで、ファインダーを覗いてもピンが合わせられない。最初は使いにくいレンズと感じていたが、めちゃくちゃ小型軽量で逆光にめっぽう強く、シャープでコントラストが高い。慣れるに従ってピンも気にせずバシバシシャッターが切れるのですっかり気に入っていた。

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それでも手放してしまったわけだけど、デジタル時代になりFujifilmのX-E3を手に入れてからはまた欲しくなっていた。この小型ボディに付ければ焦点距離は22.5ミリ相当。この辺りの焦点距離は自分にとっては大好物。マニュアルの目測レンズでピンを合わせる必要もないので、シャッター関連で気に入らないところもあるX-E3にはうってつけ。オリジナルの27ミリAFレンズよりもたぶん使いやすいと思う。

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写真は全て昔のフィルムからのスキャン


欠点は固定フードのスクリューマウントなので、アダプターをつけるとフードの位置が適正位置からずれること。あとはたぶん生産後時間を経ているのでコーティングが傷んでいる可能性があることくらいかな。ということでヤフオクで激安品を手に入れた。

現在も人気があるようで、このレンズは3代目が販売されている。性能はさらに磨きがかかっているはずだけど、他社を含めればこのクラスはf2.8なんてのもあり、室内ではいいだろうけど反面初代の小型軽量のシンプルさは無くなってしまったのがちょっと残念ではある。

でもすっかりデジタル時代で、斜めの光に弱い超広角は大型化が顕著だし、標準レンズさえ1kgなんてのも珍しくない時代だから、これも仕方がないのだろう。その点APS-Cは中心部を使うので斜めの入射光による色の滲みにはメリットがありそうだ。
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レンズキャップを購入 [レンズ]

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自分の場合カメラを首から下げて持っているとついレンズ前玉を触ってしまう癖があり、フィルターかフードがないとレンズが指紋だらけになってしまう。一眼レフの場合はレンズも大きめなので気になったことがなかったけど、RFではレンズを保護したい気持ちが強いのかもしれない。

といってもフィルターの類は持っていないのでフードを付けるわけだけど、カバンにしまうときにいちいちフードを外してレンズキャップに付け替えるのが面倒で、フードのサイズに合うキャップを物色してみた。

幸い古いコミナーの金属キャップが手に入ったので、フードをレンズにつけっぱなしにできるようになった。

ところでライカはボディも交換レンズもえらいことになっている。レンズはもう増やすつもりはないから良いけど、ボディはあまりの高さにまたフィルムに戻ろうかと迷ったくらい。たぶん買うとしても最後のカメラになるだろうけど、フィルムにしろデジタルにしろ、選択肢は随分少ないようだ。
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宮崎光学 MS-Optics SONNETAR 1.1/50 [レンズ]

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先月の東北旅行に持ち出した・・・というか、旅行では毎回持ち出すレンズが宮崎光学の「SONNETAR」。宮崎さんの手によるSONNETARレンズには焦点距離と明るさでいくつかあり、私が持っているのはf1.1/50ミリと、f1.5/73ミリの2本。

SONNETARf1.1/50ミリレンズには、公式に発売はされていないと思うけど、確かスタンダードとソフトの2種類あった。それぞれ収差の残し方が違っていて、ボケが違っていた。

自分としてはもっと全体的にボケの大きなソフトタイプが欲しかったけど、それが出たのはスタンダードを買った後だったので手が出なかったのが残念。ただ今になって確認すれば、スタンダードで良かったかもしれないと思う。

手持ちのSONNETARはどちらも市販品に比べると欠点だらけで、とても人に勧められるようなレンズじゃないけど、並外れて軽いので旅行となるとこのSONNETARの2本と、キャノン19/3.5を持ち出すことが多い。

もちろん旅行先によっては球面ズミルックス1.4/35が入って、SONNETAR 1.1/50が外れることもあるし、4本とも持ち出すこともある。でもどちらかと言えば73ミリは1〜4m以内でピンが最も合うように調整してもらっているので、ブログ写真のようなテーブルフォトで使うことが多い。

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で、今回の旅行もSONNETARの1.1/50を持ち出したけど、昨日このレンズを出してみたらなんとヘリコイド(絞りリングから先の部分)がガタガタに緩んでいる。実を言えばこれが宮崎レンズを他の人に勧め難い所以でもあるけど、手作り感たっぷりというか、市販品なら絶対にあり得ないことが、宮崎レンズだと「ああ、そう来たか」って感じで、ままありがちになる。

私の経験だけでもこの1.1/50ミリレンズで緩んだのは3度目で、最初はフードを外したらヘリコイドがくっついてきて外れてしまった。(^^; そんな具合なので、その都度宮崎さんに送って直してもらっていた。

使い始めはピンが来ないとか、ガタが出るとかで癇癪を起こして真剣に手放すことを考えたけど、なにかあるたびに送料も含めていつも無料でやってくれるし、ついでにピンの調整などを好みの位置にしてもらったり、ちょっとした工作をしてもらったりしているので、自分としては手放そうとまでは今では思わない。

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で、今回もまた直してもらおうと電話したら、「後ろのリングを回せば直ります」と教えてもらい、やってみたら簡単に直すことができた。ここ数年宮崎さんも高齢になり、いつまで修理をしてもらえるかちょっと心配もあったけど、これなら安心。

もっとも、他に問題が出ることもありそうだけど。ともあれ、自分で直すことができるようになって、今まで以上に気軽に持ち出すことができるのは嬉しい。
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新年おめでとうございます [レンズ]

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2023年の幕が開けました。新年あけましておめでとうございます。
皆さまも健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年もゆるゆるとお付き合いいただければ幸いです。

さて今年最初の一枚い。どうしようかと迷いました。だって天気は雨。外に出て行く気にもならず、家の中で撮れるものを・・・ということで選んだレンズは、宮崎光学のゾンネタールの中望遠。73ミリ、f1.5。もちろんボディはM8.2。

このレンズは先に出た50ミリ、f1.1の描写が気に入って、迷いつつもつい手を出してしまったレンズで、200gを切る重量とコンパクトさで持ち出すことが多い。ただし・・・と、つい一言断りたくなるのが宮崎レンズの怖いところ。

やっぱり手作りレンズなので、最近の中華製レンズと比較しても、安くないし、誰にでもと言った汎用性は薄く、合わない人にはすぐに手放されること間違いなしって感じ。私の場合、50ミリの方は最初にてこずって手放そうと思ったけど、いつしかどちらも大事なレンズ筆頭グループに入ることになった。

このレンズは一昨年だったか、昨年だったか、後ピン調整に出したときに、近接撮影で一番ピンが来るように調整していただいたので、無限が出ないのが残念だけど、自分の使い方では無限は使うことはほぼないので気に入っている。あとはこのレンズの良さを写せるようにならないとなぁ。

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球面ズミルックス35/1.4、ゾンネタール50/1.1と基本3本セット。あとはキャノン19/3.5が加わると、旅行セットの出来上がり。

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剪定バサミをもらった [レンズ]

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たまにコメントを頂いたことがあるムーさんにおねだりして、剪定バサミを送っていただいた。昨年だったか、ムーさんの剪定バサミを2本研いだことがあって、きっと使っていないものがあるんじゃないかと、厚かましくもお願いしたら快く譲ってくれた。ありがたや。これでダメになった裁ち鋏で枝を切らずにすむし、太い枝でもバッサリ切ることができる。ムーさん、ありがとう!(^^)/

ところでこの写真も、メンテナンスが終わった三共光機のKOMURA− 80mm/f1.8(M42)で写したものだけど(下の記事にも2点あり)、どうも以前の印象と随分違う。前はもっと湿った感じが強くて、暗い質感描写が得意だったように思うけど、どうも垢抜けたと言うか面白味がなくなった感じがする。もっともこの写真はボケがないので、余計にそんな印象を持ちやすいのかもしれない。

こういうところがメンテナンスの怖いところで、特に古いレンズは描写が気に入っている場合は余程のことがない限り分解掃除はしない方がいいのかもしれない。それは前からわかっていたことだけど、古いレンズの描写は長年のレンズの曇りや個々のレンズの狂いなどが微妙に影響して作り上げているはずで、言ってみれば唯一無二の1本の可能性もあるからだ。

でも、スカッと綺麗になったレンズは気分がいいし、描写の違いはボディの違いも大きいので、もうしばらく使い込んでみよう。
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KOMURA− 80mm/f1.8(M42)三共光機 [レンズ]

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フルメンテナンスをお願いしていた、三共光機のKOMURA− 80mm/f1.8(M42)レンズが完成した。どうやら相当大変な作業になったようで、申し訳ない感たっぷり。でもこのフルオーバーホールで、たぶん死ぬまで安心して使うことができそう。

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1963年には既に生産されていなかった古いレンズなので、軽く60年以上前のもの。それが普通に使えるだけでも喜ばなければならない。手に入れたのはもう20年くらい前になる。

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レンズ自体はもともとカビも曇りもなかったけど、ヘリコイドのガタがあったり、グリスが切れてきたこともあって今回のメンテナンスをお願いし、なにもかもスッキリくっきり綺麗になった。

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比較的小型のレンズだけど、真鍮製でずっしり重いのはなんとなく高性能レンズのように感じるけど、実際は相当変なレンズで、収差も酷い。でもそこが魅力のレンズでもある。これがどんな写りになって戻って来たのか、ちょっと怖いとこでもある。

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メンテナンスはこんな感じに全て分解してやっていただいた。でも手持ちのレンズはこれまでお願いした球面ズミ35ミリ、ズマール、このコムラーと散々手間をとらせてしまったので、これ以上お願いするのはちょっと気が引けてしまう。あと4本くらいやってもらいたかったんだけどなぁ。

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KOMURA− 80mm/f1.8(M42)三共光機

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ZENIT HELIOS-40-2 85mm/f1.5 M42マウント [レンズ]

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最近はうちの玄関先で写した写真しか撮っていない気がするけど、こんな時期もあるさと自分に言い聞かせてブログをごまかしている。

このレンズ、図体がでかくて重いのが最大の欠点だけど、ボケでいろいろ遊べるのが楽しいところ。でもそのボケを自由に操れるようになるまでの道のりはまだまだ長い感じ。

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LEITZ ELMAR 3.5/65 [レンズ]

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今日はライツの接写レンズ、エルマー65ミリを持ち出してみた。昨日との比較と思ったけど、写す対象も環境も違うので比較するのは難しい。でもざっと見て感じるのは解像度とコントラストの違い。

エルマーはプラナーに比べるとずっと古い設計のレンズなので、これは仕方ないところだと思うけど、ボディのほうもプラナーではISOも自由になるのでシャッタースピードや絞りを稼げるのも影響しているはず。

でもエルマーも十分な解像度があると思う。ちなみにエルマーはf3.5の解放。昨日のプラナーは夕方近くでf4.0だった。それでもシャッターは1/500が切れていたから、大したもんだ。
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CONTAX S-PlanarT* f2.8/60 [レンズ]

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CONTAX S-PlanarT* f2.8/60レンズは昔、カメラ雑誌のコマーシャルでポートレートレンズとして使っている写真があり、その1枚の写真にすっかりやられてしまいずっと欲しかったレンズ。

でも当時のコンタックスレンズには、プラナーだけでもいくつも憧れのレンズがあり、とても手が回らなかった。つまり予算がなかったってことなんだけど、ネット時代になってもあちこちで「良いなぁ」と思う写真がこのレンズで写した物だったこともあって、ずっと憧れていた。

その後は興味が一眼レフからライカに代わり、接写用レンズもエルマーの65/f3.5が好きになってしまった。幸せなことに現在はどちらのレンズも手元にあるけど、どうもプラナーは良いレンズなのは間違い無いけど、好みとしてはエルマーに軍配が上がる。

どこが悪いということもないけど、というか、ものすごく使いやすいしよく写るけど、なんとなく印象が自分の写したいイメージと違ってしまう。写りはものすごく良いんだけど、なんとなく生々しさが足りない感じ。でもたぶんこの写りの方が自分の思い込みのイメージよりも現実に近いんだと思う。

でももしかしたら、ズマールやM42レンズでも写りのイメージがかなり違うことも考えると、案外Fujifilm X-E3の個性が強すぎるのかもしれない。
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ZENIT HELIOS-40-2 85mm/f1.5 M42マウント [レンズ]

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このレンズは2015年に手に入れたものだけど、実は20年近く前に一度手に入れて気に入っていたレンズの買い戻し。当時は85ミリでf1.5なので、プラナー85・f1.4の代わりになるかと思って手に入れた。

コンタックスボディで使っていたけど、モノクロはいいけどリバーサルではとにかくマゼンタ被りが酷くて手放してしまった。当時の値段は1万もしなかった気がするけど、とにかく重さが気になるものの色以外は面白いレンズだった。ロシアレンズなので安い割に性能はいいのも自分には魅力的。

今はデジタルで色被りも気にならないので、ボケの多彩さが面白いのと、写りのリアル加減が気に入ってキノコ写真を撮ろうと思って移住後に再度手に入れた。だけど、自分にはなかなか使いこなしが難しいレンズで、思うような写真が撮れない。もっともどのレンズも、使いこなすのが難しいのは一緒かも。
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35ミリと50ミリ [レンズ]

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50ミリ標準レンズは個性的なレンズが目白押しで、興味あるものだけを厳選しても全部を手に入れるなんて絶対にできない。そんな野望は持ってないけど、それでも50ミリレンズは7本(55ミリが2本あり。うちライカマウントは4本)も持っている。

ところが同じくらい人気の35ミリになると私は興味がガクンと落ちてしまい、手持ちの35ミリはズミルックス1本だけ。もちろん35ミリレンズにも魅力的な個性を持つレンズが山のようにあるけど、自分の場合は広角は一気に飛んで19ミリになってしまう。

これも極端だなぁって思うし、本当は24ミリくらいのレンズが1本欲しいとは思う。でもそれはフルサイズ用かな。当分は必要ない感じ。

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それに超個性的な球面ズミがあれば他はいらないってのもあるけど、どうも35ミリは使うのが難しくて苦手ってのも大きい。あまりレンズを持ちたくない時に、どうしても手が伸びないのだ。でもこうして50ミリと下の35ミリを並べてみると、実践できるかどうかは別の話になってくるけど、なんとなく使い方の目処が立つような気がする。
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一足早い、我が家の春 [レンズ]

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ZUIKO AUTO-S 55㎜ f1.2


昨日、地主のお父さんが埼玉の娘さんのところから一時的に戻ってきた。その際家の桜を取って来て、少し分けていただいた。こちらではまだ蕾もわからないくらいだし、例年花見ができるのは雪が消えてからになるので、まだ3週間は先になりそう。でも桜を見るとやっぱり嬉しいというか、気持ちが明るくなるのは日本人なのかな?ともあれ一足早い春が我が家にやってきた。

使用したレンズはこれもお気に入りだけど、例外的にM42じゃなくて、なんとオリンパス OMシステムのZUIKO AUTO-S 55㎜ f1.2。ライカではヴィゾフレックス以外は1m以内の撮影ができないので、最短45㎝はやっぱりありがたい。FujifilmのX-E3を買ってからは、ブログ用物撮りでは一番使うレンズかもしれない。

このレンズも手持ちのものはガラスの色が黄色くなっているので、たぶん酸化トリウムを使った放射能レンズなんだろう。詳しい事はわからないけど、シャープさ、ボケの美しさ、空気感というか立体感は大のお気に入り。

ところでこのレンズ、実はいつ手に入れたのか記憶がない。X-E3を買った時には既に持っていたのははっきりしているけど、フィルム時代には使った記憶がない。たぶんOMのボディも欲しかった頃があるので、いつものように手に入るものから買ったけど、フィルム時代が過ぎてしまいそのままになったんじゃないかと思う。

若かりし頃は、とにかく明るいレンズが正義だったので、ZUIKO AUTO-T 100mm F2か、ZUIKO AUTO-T 180mm F2なんてレンズも欲しかった気がするけど、当然そんな高級レンズは買えなかった記憶は残っている。今はボディがなくてもミラーレス一台あれば、ほとんどのレンズがアダプターで使えるのでいい時代になったものだ。
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オートヤシノン-DS 50mm f1.4 [レンズ]

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最近どうも気が抜けていて、やらなければならないことができない。現実逃避癖まではいかないと思うけど、簡単に済ませられることがいつまでも手につかない。10年以上昔同じようなことがあって、そのときはベッドから出られないくらい酷い状態で仕事もできず、安定剤のお世話になった。どうやら自分では自覚できていなかったストレスに原因があったようだけど、今回はそこまでひどくないのでたぶん雪解けまでのサボり癖だろう。

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ところでこのレンズも手元に来てからたぶん30年くらい。富岡製でこれもヤシカ・コンタックスボディで使っていた。ランタン材を使った放射能レンズなので少しレンズが黄色っぽくなっている。そのせいとは思っていないけど、写りの印象はボケも大きい感じがするし、シャープ感も今ひとつで、オートリケノンとはちょっと違う。本来の性能はもっと線の細い繊細な写りだったはず。この写真は15年ほど前のフィルムだけど、当初の写りではないと思う。

でもたぶんそれはレンズ内にできた微細な水滴のようなものがいたずらしているんだろうと思う。目視では全然わからないけど、10倍くらいのレンズで見るとびっくり。数年経っても変化がないのでそのままだけど、これも次回のメンテナンス行き。

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フォクトレンダー 初代SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 [レンズ]

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RFカメラ復活の引き金となったレンズがフォクトレンダーのSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5。まだカメラ(ボディ)も買えないのに、レンズだけを先に手に入れたくらい惚れたレンズだった。

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最初はあまりの広角に何をどう撮って良いのかわからなかったけど、とにかく水平垂直に気をつけて、取りたいものに最低でも1m以内に接近することが分かってからは、とにかく気に入って他のレンズが欲しいと思わないくらいだった。

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スクリューマウントなのにフードの角が切れているタイプなので、ボディにつけるとフードの位置が合わないのはご愛嬌。開放F4.5と暗いけど、それが全く気にならないほど開放からちゃんと写るし、ヘリコイドの位置は1mと決めればAFよりもシャッターチャンスは逃さない。

小型軽量でほんとに良いレンズだと思うけど、このレンズもデジタルになってから手放してしまったのが我ながら惜しまれる。実はこのレンズ、買い戻してFujifilmX-E3で使いたい気もする。35ミリ換算で22ミリくらいなので、けっこう好きな画角になりそうだし、スナップには最適だ。

しばらく古い写真でごまかしてきたけど、そろそろ雪も溶けてきたので新しい写真が撮れるかも。下手な写真にお付き合いいただき、ありがとうございました。徐々に日々の生活ブログに戻れればと思ってます。
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オートリケノン55/f1.4 [レンズ]

このレンズもフィルム時代には好きで、コンタックスRTS IIでよく使っていたレンズだけど、特に室内で人物を写すときには好んで使っていた。撮影がほぼライカM8.2になってからは出番がなくなりすっかりホコリをかぶっていたけど、使わないとは思いつつ写りが好きで手放すことができずに残しておいたもの。

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実は室内で50ミリレンズを使うと、焦点距離の5ミリの違いを意外と感じる。50ミリは思いのほか広角的レンズでもあり、わずかに感じる手の大きさやデフォルメがこのレンズでは少し自然になるように思う。それにオートヤシノンDS50/f1.4と同じ、大好きな富岡製レンズというのも手放せない理由の一つ。まっこれはヤシコンプラナー50を手放しているので、こじつけでもあるけど。

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それがFujifilmX-E3を手に入れたことで、何本かのM42レンズと共に復活。ポツポツと使うようになった。今回の写真はどちらもフィルム時代のものなので写りはデジタルとは違う面もあるけど、状態もいいのでまだまだ楽しませてもらえそう。

古い時代のレンズはデジタルで使うと、カラーとモノクロでは同じカットでも仕上がりの印象が特に暗部で違うことがある。詳しいことはわからないけど、たぶん色の部分がモノクロに置き換わるときに256階調に振り分けられるので、カラーグラデーションが濃淡のトーンへと変化して写真が変わるのだろう。

逆に最新レンズをモノクロ変換すると、案外ダイナミックレンジが狭くて白飛び、黒つぶれが出やすいと感じることもあるのは、そんなところにも原因があるのかもしれない。たまたまかもしれないけど。
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コシナ・フォクトレンダー初代ノクトン50/f1.5 [レンズ]

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フォクトレンダーのレンズは当初とても気に入って、15ミリを筆頭に、25、28、50と使っていた。特にノクトン50ミリは開放からボケが綺麗で、シャープ感も十分あってカラーで使う分には大好きなレンズだった。

フィルムでしか使ってないし、残念ながら今ではコシナフォクトレンダーのレンズは1本も持っていないけど、デジタルでもカラーなら良いレンズだと今でも思うし、15ミリはいつか縁(円かも?)があればFujifilmX-E3でまた使ってみたいと思っている。

フォクトレンダーで最近興味があるのは、Heliar classic 50mm F1.5。買うことはないけど、最近の開放から猛烈なシャープ感という普通のレンズとは違って面白いレンズだと思う。最近のレンズとしては小さめで軽いのも良い。最短50cmというのも、ミラーレスでは他のレンズとの違いが相当差出てくるんじゃないだろうか。

自分では古いレンズばかり持っているのでこのレンズを買う必要はないけど、ライカの球面ズミルックス35/f1.4のように開放では収差バリバリ、絞れば全く違う性格を見せてキリキリのシャープ感という使い方ができるんじゃやないだろうか。

もっとも開放でも球面スミルックスほどやんちゃな写りではないのはやっぱり現代レンズだけど。
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東京光学 シムラー5cm f1.5(Tokyo Opt' Co. Simlar f1.5/5cm) [レンズ]

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最近は雪に囲まれて写真も撮れなかったので、古い写真を見返していた。なので最近アップした写真はほとんど一度ブログにアップしたものだけど、個人的には古い写真でも好きなものは好きって感じを再認識。

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このレンズはかつて東京板橋区の志村坂にあった、東京光学のシムラー5センチ/f1.5。名前の付け方がストレートというか、昔はこんな感じが多かったかもしれない。

もう軽く15年以上経つけど、買った頃はたぶん1万も出していないと思う。今は高額になっているタナー5cmなどは5,000円でも売れない時代だった。そう言えばこのレンズ、フィート表示なので輸出モデルだったのかもしれない。

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レンズ表面に引っ掻き傷がはっきりあるので安かった気がするけど、傷の影響はないと思っている。あるいは自分の場合は良い方に転がっていると思ってます。気にしてもしょうがないし、昔一緒に仕事していたカメラマンのニコン35ミリにも盛大な傷があったけど、全く問題ないって言っていたし、上がってきたフィルムにも違和感はなかったのでよけいに気にしないですみます。

小さくてもずっしり重くて、最近はほとんど持ち出していないけど、いまでもとても好きなレンズで手放せず、いつも手元に置いてある。少しヘリコイドが軽くなっているので、このレンズもOHに出したいところ。

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古いレンズが好きだけど、たぶん自分なりの好みがあるようで、今手持ちのレンズはなんとなく写りが似通っている部分がある。開放でもピンはしっかりあって、ボケがなだらかに綺麗。ハイライトは滲むけど、そのハイライトに惹かれるところがある。と、言葉にするとどこか違う気がしてくる。

最新レンズは素晴らしい写りだし、ボケもなだらかで綺麗、ピンも開放からシャープと文句のつけようがないけど、何かが違う。それがなんなのか自分でははっきりわからないけど、古いレンズの写真を見ていると、「いいなぁ」って思えるところがいいんだろう。
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50ミリ・f1.1と73ミリ・f1.5、2本のゾンネタール [レンズ]

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MS-OPTICSの宮崎さん制作のレンズ、ゾンネタール。大量生産の工業製品とは一味違う、宮崎さん好みの4群5枚ゾナータイプのレンズ。私は2013年6月に手に入れたゾンネタール50/f1.1レンズが気に入ってしまい、その後2018年末に発売された73/f1.5も相当迷った末に手に入れてしまった。どちらも200gを切る小型軽量レンズで、2本持っても1本分の嵩と重量は旅行にも嬉しい。

写してみると確かにどちらも同じような描写のレンズで、宮崎さんが同じゾンネタールという名称にしたのは納得できる。描写とは別だけど、全体的な作りは後発の73ミリのほうが若干手慣れた感じもあり、使いやすくなっている。

ライツのポートレートレンズとして名高いヘクトール7.3cm・f1.9と、焦点距離と明るさは似たようなレンズだけど、3群6枚のヘクトールと写りの方は全然違うので、ヘクトールを期待して手に入れると、ゾンネタールはやはりモダンレンズかとがっかりするかも。

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ヘクトール7.3cmは使ったことがないけど、ネットの作例を元に自分なりに二つのレンズの違いを言うなら、ヘクトールは薄暗い中でハイライトの艶かしいボケを活かす、モノクロ作画のためのレンズで、近接で写すなら1〜2段絞って使うのが良さそうなイメージ。ゾンネタールは美しいボケや滲みと開放からシャープなピンを利用して、画面全体の雰囲気を作るカラー、モノクロどちらでもいけるレンズという感じ。

私はわがままを言って、73ミリレンズのヘリコイドに、無限遠の状態で正面から見て8時の位置に突起を付けてもらった。これで人差し指をかけると、距離は無意識に5mの位置に来る。50/f1.1の方は元々付いているけど、同じ位置にするとこちらは5〜7m辺りになる。どちらもスナップにはとても使いやすい。

自分では73ミリは圧倒的に5m以内の被写体に使うことが多くて、50ミリはオールラウンドに使う感じ。ブログ写真のアップは73ミリを買って以来、かなり多くのカットを占めている。

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実を言えば最初に買ったゾンネタール50/f1.1の作りが手作り感たっぷりで、最初は手放そうかと思ったくらいだけど、使い続けるうちになんとなく使い方もわかってきて、今ではなくてはならないレンズの一つとなっている。

でも50も73もどちらのレンズも、撮影距離や扱い方など自分なりに調整する必要があったり、普通のレンズのように買ったらその時からなんでも写せるレンズではないし、場合によっては多少のことには目をつぶれるか、「しょうがないなぁ」と許せる人じゃ無いと使いきれないと思うので、人に勧めるのはかなり相手を選ぶ。

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というか、使ううちに何度か宮崎さんとやり取りする必要も出てくる可能性が高いし、もし勧めるにしても、もう数年前に作られたレンズなので、たぶんすでに在庫はないだろう。でもこんなレンズを個人で設計、製作してしまう宮崎さんはすごい人だと思う。

とは言え、M8だといろいろ制約もあるけど、現在のミラーレスカメラで使う分には、ピンも気にせず自由にフレアの量も調節できるこのレンズは面白いかもしれない。
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ズミクロン90ミリ [レンズ]

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ズミクロンの90ミリ。バージョンを忘れたけど古いタイプだったと思う。開放からとても綺麗な写りをするレンズで、ボケも綺麗。今使っているプラナー135/f2と同じくらい気に入っていたけど、やっぱり重さに負けて手放してしまった。これも持っていればよかったなと思うレンズの一つだけど、そんなことをいっていると大変なことになる。

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ルサール20ミリ f5.6 [レンズ]

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フォクトレンダーの15ミリが、RFカメラで本格的に超広角レンズを使い始めたはしりだけど、そのせいかルサール20ミリf5.6レンズはなんの抵抗もなくすんなり使い始めることができた。

軽くて距離を気にせず開放からよく写り、カリカリじゃない写りが好きだったので、サイクリングにはこのレンズで出かけたことが多かった。今はずいぶん高価になっているみたいだけど、これは古いレンズ全体の傾向かも。

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その後キャノン19ミリ f3.5を手に入れ、1絞りちょっと明るくなる19ミリを残してルサールは手放してしまった。M8.2のISO感度は基本160で、当時は1段と1/3の違いは大きく感じていて、1ミリの違いだし問題ないと考えていた。

でも実際に使うとこの1ミリの違いは結構大きくて、20ミリでは余り気にならなかった被写体との距離が、19ミリでは完全に1m以内になった。

それに慣れてしまい、今では28ミリはすっかり苦手な焦点距離になってしまい、つい近寄りすぎて全身が入らず大抵は首から上が切れてしまう。これはファインダーを見ないで写すからだけど、これが35や50ミリだとしっかり距離を取ってファインダーを見るので問題ないのに、慣れとは面白いものだ。

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今朝は霜柱の中にフキノトウが出ているのを見つけた。今週末は最高気温が18度まで上がるらしい。ほんとかなぁ?普通は小雪が舞うような時期を過ぎてから春になるものだけど、今年は一気に季節が変化しているみたい。
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個性的なレンズの魅力 [レンズ]

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昔から色々な個性的なレンズに憧れて、絶対に自分では買えないと思っていたレンズも縁があったのか使うチャンスに恵まれたこともあった。でもいつの間にか手元を離れていったものが多い。あのレンズが今でもあればなぁと思うことはあるけど、きっとそれは欲張りというものなんだろう。

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憧れていた時にはとにかく欲しい気持ちばかりが先行していたけど、いざ使ってみると「ほんとにこの写りが欲しかったものか?」と気がついたり、すっかり気に入って数十年も手元にあったり。それでも古い写真を見直すと、このレンズは持っていたかったと思うこともある。

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その時の経済事情によって手放したものがほとんどだけど、考えてみると手放したということはやっぱりあまり使わないと思ったからで、最近思うのはレンズは普通の写りをするものが数本(多分片手くらい)あれば十分ということ。

でもそれが通用するのは、自分の個性が確立した写真家だと思う。自分のようなただ憧ればかりが強い人間は、いつになっても個性的なレンズの描写に惹かれて、いつになってもあっちにフラフラこっちにフラルラしてしまう。

使用レンズは上からタンバール、エルマー65ミリ、ズマール。
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ズマールのその後 [レンズ]

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オーバーホールしたズマールを再度調整に戻した話はしたけど、そのレンズが戻ってきた。絞りの動きは軽くスムースになり、レンズも透明度が出て綺麗。ガタも最小に調整されている。ただ今回のメンテナンスで分かったことがあり、レンズの前郡と後郡の組み合わせが別々のレンズから組み合わせたものらしいということ。

自分では別々のレンズから組み合わせていようが、オリジナル(組み上がったそのまま)だろうと、ちゃんとピンが合って写ってくれれば問題はないと思っている。1930年代のレンズだし、それが今でもちゃんと使える事実の方が大事だと思う。

ところがこのフルーツポンチというか、ニコイチというか、組み合わせレンズが正確に組み上げることができないらしい。古いライツ のレンズは一つ一つ手作りで、場合によっては取り付けるボディによって調整が必要なこともあると聞いたような気もする。

つまり戻ってきたレンズはちゃんと組み上げたら、手持ちのライカM8.2では後ピンになってしまったというわけ。これを直すと絞りが動かなくなるらしい。絞りが動かないレンズと、後ピンレンズなら、自分は絞りが動かない方がまだマシだけど、「これ以上のメンテはごめんなさい」といわれてしまい、途方に暮れてしまった。

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ハイライトはやっぱり滲むけど、逆光なのにズマールとは思えないスッキリ感


しかしふと思いついたのは、ミラーレスボディにつければ問題ないってこと。ということで、ズマールは綺麗になってFujifilmX-E3専用レンズと決定。ライカで使えないのは残念だけど、X-E3で使えればまあいいか。
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ズマールは再度調整に [レンズ]

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昨日出来上がったばかりのズマール。久しぶりに使ったけど、やっぱり自分好みの写りで再度惚れ直した。

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もちろんこれらの写真を見て「どこがいいの?」って思う人ばかりだとは思うけど、そこはまあ、「惚れてしまえばアバタもエクボ」ってことで。

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写真は全てrawからのjpg変換。絞りはf2の開放。逆光はやっぱりシャープ感が乏しいけど、昔のレンズは基本的に太陽を背にして写すものだろうから、その点はご愛敬かな。

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でもこのレンズが生まれた1937年当時、f2のレンズはハイスピードレンズ。薄暗いところでも使えるレンズとして登場したんじゃないかと思う。

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確かにシャープ感という意味では現代レンズには比べようもないけど、ダイナミックレンジの広さがメリットの一つ。その場の空気感がよく出るような気がする。というか、それを目的に使うことが多いレンズ。

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でも実はちょっとしたアクシデントがあって、来た日のうちに送り返してやり直してもうことになってしまった。ついでにコムラ80/f1.8も送って、こちらもメンテナンスしてもらえることになった。
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Summar 5cm/f2 オーバーホール完成 [レンズ]

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昨年の9月末にメンテナンスに出した、Summar 5cm/f2が出来上がった。レンズ表面の傷などは研磨していないけど、固着していた絞りはノーマルな状態になったし、ヘリコイドなどの動く部分は全く問題がない。

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レンズ内も、今までは光が反射して絞りもよく見えなかったのに、すっきり素通しで気持ちがいい。研磨してないのによく見えるということは、レンズ内部がだいぶ汚れていたということなんだろう。

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レンズ内にあるいくつかの黒い点はガラスを作る時の気泡で、古いレンズには良くあるもの。写りには全く影響がないと思っているので、自分では全然気にならない。

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ただ今回の完全分解で分かったのは、4群6枚のレンズの絞りから後ろの後群は、どうやら別のレンズから持ってきたものらしい。古いライカでもいくつかのボディから寄せ集めて作ったものが珍しくないが、このSummar 5cm/f2もその類のようだ。

だから使えないということはないけど、オリジナルに拘ると気になるかもしれない。自分では「メンテナンスでそんなこともわかるってすごいなぁ」と感心するばかり。

今回のメンテナンスで、このレンズも死ぬまで気持ちよく使えるだろう。古いレンズを使って写したい気持ちもあったし、今週末には相棒と旅行に行く予定なので、さっそく使ってみるのが楽しみ。

次は三共光機のコムラ80ミリf1.8をやってもらいたいけど、オートヤシノン-DS 50ミリ、F1.4もやってもらいたいし、今までろくにメンテナンスしていなかったので、他にもM42やライカLマウントレンズがあるのが、頭の痛いところ。
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古いレンズの写り [レンズ]

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先日youtubeを観ていたら、「フランソワーズ・アルディ - 男の子女の子( Tous Les Garçons Et Les Filles )」https://www.youtube.com/watch?v=DkYuM_r8cKQ&t=90sという、歌のジャンルは自分にはわからないけど、パリをバックに歌が流れるミュージックビデオがあった。たぶん60年代の、フレンチポップスっていうのかな?

歌にもとても惹かれたけど、バックに流れるモノクロのムービーを観ていると、ハイライトがとても美しくてすごくいい感じ。写真じゃないのでムービー用のレンズだと思うけど、ハレーションが出たりするところを見ればコーティングもないかシングルなのだろう。

それでもなんともいい雰囲気のモノクロムービーで、つい何度も繰り返し繰り返し観てしまう。今のレンズとは全然違うけど、こんな写りをするレンズで写真が撮ってみたい。いまオーバーホールに出しているレンズは、Leitz Summar 5cm F2。このレンズがメンテナンスから戻ってきたら、このムービーを頭の片隅に置いて写真を撮ってみよう。
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返却したと思ったら・・・ [レンズ]

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前の記事でマクロS-プラナー60ミリ、f2.8を返却したと書いたけど、今日そのレンズをオオムラサキさんに貰ってしまい、早速レンズが1本増えてしまった。私としてはめちゃくちゃありがたいけど、良いのかなっていう気持ちももちろんある。

一応はオオムラサキさんからのお礼ということになっているけど、そんなに大それたことをしたわけではないので、ちょっと(いや、かなり)申し訳ない感じ。でもありがたく使わせていただきます。

おまけにムター1と2を借りてきた。これはアダプターのようにレンズの後ろにつけて、焦点距離を倍に伸ばすもので、最短撮影距離は元のレンズのままなので撮影倍率だけがアップし、マクロ的な使い方もできる。

以前レンズを借りたときにムターの話も出たけど、使うことはないだろうとお断りさせていただいた。でも135/2の写りがとても良いので、ムターではどうなのかと好奇心が刺激された。

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裏の中学の体育館を写してみた。ピンが甘いのはカメラと手ブレのせいだと思う。

ムター1と2の違いは、1はほぼどのレンズにつけても焦点距離が2倍になり、絞りも2段階暗くなる。F2.0の場合はF4.0だ。2のほうは135ミリ以上のレンズ専用で、焦点距離が2倍になるのは同じだけど、もろもろの精度や設計が高級になっていて、倍増した焦点距離の単体レンズと同等の性能が期待できるもの。

当然レンズ枚数なども違うので2の方が重量がある。でも焦点距離が倍になったのは良いけど、画像がいまいちじゃあ意味がないので、2を使わせてもらうことにした。

135ミリの倍で270ミリF4.0レンズと同等。この長さになるとかなり意識した使い方が前提になるので、あまりムターの出番はないかもしれないけど、旅行などには間違いなく持ち出す組み合わせになりそう。しかしこれはずいぶん贅沢なことだな。
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コンタックス S-プラナー60ミリマクロは返却 [レンズ]

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オオムラサキさんに借りていたコンタックス S-プラナー60ミリ。素晴らしいレンズだけど買い取るのは難しいし、いつまでも手元に置いておいてカビさせでもしたら大変だし、自分でも自信がないので返却することにした。

あと借りているのはプラナー135ミリだけだけど、このレンズは使えば使うほど良いと思えるレンズで、さすがコンタックス。しかしやっと少なくしたレンズなのに、M42が復活してから、また微妙に増えそうな気配がするのは困ったものだ。
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今晩から大雪 [レンズ]

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いよいよ今晩から雪の予報。先日の大雪予報は幸い外れてくれたけど、さすがに12月も中旬を過ぎれば外れることもないだろう。家の裏の工務店でも今夜からの作業の準備が始まり、除雪車も始動を始めた。いよいよ身を引き締めて頑張らないと。後は怪我をしないように。(^^;


オオムラサキさんに借りた3本のレンズ。最後は「プラナー1.2/85 50年記念モデル」。ポートレートレンズとして絶大な人気の割に、使いこなすのが難しい1.4/85のさらに1段ハイスピードな超高級レンズ。

上の写真はS-プラナー60の開放だけど、残念ながらプラナー1.2/85は返却した。というのも、写りについてはf2.0/135のところでちょっと触れたけど、プラナーらしいボケに開放1.2でありながらピンがしっかり来るグッドレンズ。

でも自分には余り魅力のないレンズで、そのためにこの重いレンズを使う気にはなれない。自分の場合、過去に手にした数多のレンズの中から、好みのものを選択して残ったものを使っているけど、好みのレンズは自分が写したものにレンズが勝手に何某かの微妙なギフトを加えてくれるのを期待している。まっ、レンズに偶然の写りを期待しているってわけ。

それが目の前のものを「そのままどうぞ」と出されても、「綺麗に写るな」と思う以上のものが生まれない。つまりは使いこなすことができていないと言うこと。同じ明るさなら自分としてはオリンパスの「ZUIKO AUTO-S 55ミリ、f1.2」のほうがビビッと来る。明るいのに小型軽量で写りはエクセレントと自分では思っている。

ということで、借りた3本のレンズはf2.0/135ミリが欲しいし、S-プラナー60も欲しい。予算があれば手に入れたいけど、残念ながらいつも懐には冷たい風がピューピューと吹いているので、ちょっと買い取るのは難しいと思う。使わせてもらうだけでありがたいけど、この冬に思いがけない収入が得られれば、チャンスはあるかも。アテはないんだけどね。(^^;
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