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コンタックス S-プラナー60ミリ f2.8 [レンズ]

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いわゆるマクロプラナー。普段使いから接写までそつなくこなすというよりも、開放から繊細なシャープ感と、トロトロボケまで表現し、使う人を惑わせる。

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硬くないシャープ感で、使いこなせればとんでもない能力を発揮するレンズだと思っているけど、このジャンルもまたセンスを最大限に求められる世界。「描写は最高、あとは写す人任せですよ」と迫って来る怖いレンズ。

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写真は開放(f2.8)ばかりだけど、絞るなら三脚がないと難しい。そのぶんやりたいことはだいたいできるはずなので、じっくり取り組んであっさり系に振るもよし、コクのある描写を求めるもよし、やっぱりあとは使い方次第。というか、使うほどに惹き込まれるんじゃないだろうか。

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この下には名も知らぬ甲虫が写っているので、苦手な人はパスしてください。濃紺が綺麗な虫だったので写してみました。サイズは10ミリくらいだったかな?あ〜、しかしこのレンズもつくづくいいレンズだなぁ。というか、好みのど真ん中です。

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対抗するのはライツのエルマー65ミリ、f3.5だけど、あちらはヴィゾフレックス専用なので、ちょっと持ち出すのはめんどくさい。その分写りは甲乙つけがたしで、好みによって違うかも。私は写りでライツのエルマー、手軽さと写りでコンタックスという感じ。もしこのレンズも手元にあれば、実用ではやっぱりプラナーの出番が多くなると思う。

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コンタックス2.0/135が凄くいい! [レンズ]

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借り物のコンタックスレンズ。まだちょっと使っただけだけど、特に気に入ったのは135ミリ。この長さのレンズはこれまでチノン135/2.8(M42マウント)が気に入っていたけど、コンタックスも凄く良い! 重さ以外の欠点はないんじゃないだろうか。

いや、今のレンズに比べたらハイライトが滲んだり、どこかシャープ感が欠けるところがあるので、人によっては全然お話にならないレベルかもしれないけど、自分的には柔らかな描写でいて、実はシャープで立体感、空気感とも言えるようなリアルな写りはどハマりした。

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それにしても、1.2/85を含めて逆光に意外なほど弱い気がする。このレンズが現役時代にはもう少し気にならなかった気がするけど、もしかしたら長い月日によるコーティングの劣化があるのかもしれない。場合によってはフードは必需品だ。

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それでもこのレンズを持つとフルサイズのボディが欲しくなるし、ちょっと撮影旅行に出かけたくなる。こういう刺激を与えてくれるレンズってなかなか少ない気がする。

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まだ60ミリはろくに使っていないけど、プラナー1.2/85は条件によってバックが暴れる感じがある。ピンの確率は1.4/85に比べると雲泥の差と言っていいほど良いけど、ボケのスムースさや生々しい立体感を含めた写りは1.4の方が上じゃないだろうか。好みもあるから優劣は難しい。

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それに1.4は開放が使いづらいので、f2.0や2.8で使うことが多くなりそうだけど、このくらいの絞りだとまず最高の描写をするし、スムースにボケていくところや繊細なピンはさすがポートレートレンズと思える。

でも開放が使い難いんじゃ意味がないって人もいると思う。実を言えば自分もこのレンズを手放したのは、せっかくの1.4が使い切れないのと、重さからだった。まだ開放が一番と思っていた頃だから幼かったなぁ。

明日はマクロプラナーを出してみます。
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夢のコンタックスレンズを借りて来た [レンズ]

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今年、埼玉から近所に移住してきたオオムラサキさん、寒いのは苦手なので春までは宮崎県の方に行くらしい。あと数日で出発らしいけど、なかなか準備ができないというので今日は少しだけお手伝いをしてきた。

そのついでに、ハッセルブラッドとコンタックスのレンズを借りようかと思ったけど、やっぱりハッセルは敷居が高いので、プラナー85/1.2、プラナー135/2.0、マクロプラナー60ミリf2.8の豪華なレンズ3本を来年の春過ぎまで借りてきた。

高価で使うのが怖くなるようなレンズ達だけど、どれも昔からの憧れのレンズたち。ボディはM42レンズ用にとRTS IIを今でも持っているので、冬の間存分に使わせてもらおう。

アダプターでFujifilm X-E3でも使えるけど、ちょっと試した感じだとやっぱりソフトの影響が強く感じて、どうも昔使っていたプラナーのイメージと違ってしまう。今はデジタル時代なので慣れるしかないけど、この違和感はなかなか払拭できそうもない。フィルムシュミレーションをいろいろやってみればいいのかな?
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チノン135ミリ f2.8 [レンズ]

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このレンズも好きなレンズだけど、絞りの動きが開く時にワンテンポ遅れてしまう。粘ると言う感じ。絞り自体に油は染みていないんだけど、どうしてかなぁ?

レンズ自体にはカビも曇りもバルサムもなくていい状態だけど、組み込みフードが落とした時に凹んでしまいちょっと引き出すのが重いのが難点。メンテナンスはしばらく先になるけど、このレンズもちゃんと使えるようにしないと。

以前メンテしていただいたズミルックス35がとてもいい感じで、ボディにもつけずに絞りを動かしたりヘリコイドを動かして感触を楽しんでいるけど、全てのレンズがこんなふうにいい調子になったら、それこそお宝レンズばかりになってしまう。

なんて言っていると、持っているレンズ全てメンテナンスしないといけないけど、20年も30年もメンテなしで使っていたんだから、それくらいしょうがないのかも。
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古いお気に入りレンズ・コムラー80ミリ、f1.8 [レンズ]

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FujifilmのX-E3ボディが手元に来たことで、フィルム一眼用のお蔵入りしていたM42レンズが復活。おかげでまだ手元には10本くらいお気に入りの古いレンズがある。

いまメンテナンスに出しているズマールが戻って来たら、次はこのM42マウントのKOMURA80ミリ、f1.8レンズをメンテに出そうと思っている(上の写真はフィルムからのスキャン)。

エナメル塗装のこのレンズも例に漏れず、コバ落ち、バルサム、傷多数は当たり前で、他にもどうやらネジがないのか、ヘリコイドのガタがある。幸いなことにカビはないし、絞りの羽に油染みもないけど、絞りもヘリコイドも回転にムラがあるので、グリスが悪いのだろう。

でもこのレンズも同じコムラーの85ミリ、f1.4は手放しても、残しておいたレンズでとても気に入っている。今のままでも使うことはできるけど、どうせならいい状態にして使いたい。メンテナンスしたいレンズが目白押しだけど、頑張って予算を捻出しなければ。
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Leitz Summar 5cm f2 沈胴もメンテに [レンズ]

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Leitz Summar 5cm f2 は、手持ちのレンズの中でも最初に手放すかもしれないと思いつつ早ウン10年。幾度となく行われた整理にもかかわらず、結局今まで手元に残ってしまった不思議なレンズ。

もっとも今では絞りが動かなくなり、コバ落ち、バルサム、レンズの傷も多数あり、ヤフオクに出すこともままならず、ほとんどボディに付けられることもなく手元に置いてあった。

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このレンズ、巷では「フレアとハイライトの滲みが合わさり、幻想的なイメージを織り成す」なんて評価されたりしますけど、歴代ライカレンズの中でも評判の悪いレンズの筆頭に挙げられるもので、コーティングなしの柔らかいガラスにつく傷もあって安値で買えたレンズの1つ。

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安いから自分も持っているわけだけど、このレンズはいわゆるオールドレンズらしさを求めて使うと、ズマール特有のモヤモヤにすぐに飽きるレンズの筆頭じゃないかと思う。だけど癖玉の筆頭は、単純なボケ玉というだけじゃない魅力を秘めている・・・かもしれない。

ということがおぼろげにわかって来たのは、使い始めて何年も経ってからだけど、たぶん古いレンズなので個体差もかなりあるんじゃないだろうか。

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例によって過去写真からの抜粋で、これがいい写真というわけじゃないけど、このレンズの面白さは周辺域の収差による乱れ。これをいわゆる「汚いボケ」と片付けてしまうと、このレンズの魅力に気づかないままになる。

使いこなすのは難しいけど、ときたま「いいなぁ」と思える写真が撮れてしまうこのレンズの魅力は、「光の影響を受けつつ収差が生じている」こと。

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つまり「光のコントロールで効果が現れる」と言う非常に奥の深い魅力を持つ。うまく撮れれば最新レンズの開放からキリリと細部にわたりシャープな写りとは全く違った、非常にリアルな空気感、雰囲気が映し出される・・・と、思っている。

もっとも口で言うほど簡単じゃないので、いいなぁと思える写真もなかなか撮れないんですけど。ともあれ、このレンズも使いやすくなって戻って来てくれると思うと、またいろいろ使いこなすのが楽しみです。
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記憶に残るズミルックス35の写真 [レンズ]

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せっかくお気に入りのレンズが手元に戻ってきたので、過去写真の中から自分的に印象に残る写真をいくつかピックアップしてみた。必ずしも良い写真ってわけじゃないけど。

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良いタイミングにうまく写せたカットもあれば、ああすればよかったと思うカットもあるけど、タイミングはやっぱり一期一会。

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好きな写真で言えばトルコで写した写真がいくつかあるけど、なぜかトルコではキャノン19ミリがメインで、35ミリはサブって感じだった。街によって使いやすい焦点距離ってあるような気がする。

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この時すでにバルサムはあるはずなんで、逆光ではコントラストが落ちるんだろうけど、まあそれはそれで良いんじゃないって感じ。逆光でコントラストが落ちるなんて、オールドレンズは普通だしね。
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Leitz canada summilux f1.4/35 オーバーホール完成 [レンズ]

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赤い印はマニキュアで付けたスナップ用の目印で、目が見え難くなってからは重宝している。

失礼しました。製造年月を間違えて見ていましたので、修正いたしました。

今年の5月23日の記事に、旅行には常に持ち出していた大のお気に入りレンズ、 Leitz ズミルックス 35mm f1.4 に盛大にカビを生やしてしまったことを書いた。そのレンズが数日前にオーバーホールから帰ってきた。

このレンズは1961年に発表されたもので、私のは1970年カナダライツ製造ですでに51年が経過している。よく見てみると文字もずいぶんクリアになっている気がするけど、カビが生えているのが分かった時点で半分パニックになってしまい、その状態を写真に撮ることも忘れて整備をしていくれる人に無理やりお願いして発送してしまった。

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全てのレンズ面に出ていたという内部のカビは、もちろん完全に除去されていてカビ痕も残らなかったのは、比較的新しく発生したカビだからだろう。それに自分では気づかなかった絞りの赤錆(^^; も綺麗にしていただいた。

後群の三枚張り合わせレンズが残念ながらバルサムがあるようだけど、これはライカに送り返して貼り合わせたレンズをバラしてもらうしかないだろうし、基本的に自分はバルサムは気にしない。何よりこの写真を見てわかるように、自分には言われてもどこがそうなのか見ることもできない。現在51歳のレンズ、まだまだ現役で頑張ってもらわねば。たぶんバルサムが出ると逆光には弱いはずだけど、自分では気になったことがない。

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作業は完全に全てを分解して、必要な部分は磨きを入れてほとんど新品じゃないかという感じ。ヘリコイドの動き、絞りの動きやクリック感も修理に出す前とは全く違って、スムースでメリハリがある。絞りの羽は買った時から形が安定せずに歪に開いたり閉じていたのが、綺麗に丸いまま最小絞りになる。

こういうのは見ていて安心感があるけど、修理前はたぶん赤錆の抵抗などが影響していたんだろう。メンテナンスしていただいた方の話では、「過去には絞りに油が染みていた時期があるだろう」ということだった。

買ったのは結構知られたライカショップだったけど、そんなもんなのかなという気もする。このレンズの新品の状態を知らないけど、これでまた安心して使うことができる。


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ゾンネタールふたたび [レンズ]

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少し前にズミルックス35/1.4をカビさせてしまい、メンテナンス(フルOH)に出した記事を書いたけど、今日はまたゾンネタール50/1.1にうっすらとカビが出ているのを見つけてしまった。

ズミルックスのときにもゾンネタールにカビが出たことは書いたように思うけど、あの時のカビはレンズ表面のカビだったので難なく拭き取ることができたけど、今回はどうも絞りの前後辺りらしい。

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こうなると普通は手の出しようがないけど、幸か不幸かゾンネタールは過去何度か少しだけ分解したことがある。バラして拭き取れるところならメンテナンスに出すこともないので、意を決して前玉を外してみた。すると、絞りのすぐ後ろ(カメラボディ側)のレンズ表面のカビだ。これなら拭き取れる。

思うにこのカビはこのレンズに使われているグリスに起因するものじゃないだろうか。勝手な想像でしかないけど、レンズ内部に使われているグリスの種類によっては、かなり早い時期に成分がレンズ内で分解されてカビになることが確認されているらしい。

特に古いレンズのメンテナンスに使われることが多いとも聞くし、その場合は早いと数年でカビが出る可能性があるようだ。普通はレンズの分解なんて怖くてできないし、内部のカビは専門家にお任せしないといけないけど、その専門家が使うグリースの問題だとしたらこれは逃れらない可能性もあり、ユーザーとしては悩ましいことになる。

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大ショック! [レンズ]

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写真はマップカメラから拝借


実は今年になって早々に気がついていたけど、手持ちのお気に入りレンズの筆頭格とも言える「 Leica ズミルックス M35mm F1.4 」をカビさせてしまった。このレンズではないけど、同じレンズは、初めてライカに手を出したときに一緒に購入した憧れのレンズだった。

ところが世間の評判と違いあまりの暴れん坊ぶりと、このレンズの良さに気がつかずに手放してしまった。でも出来の悪い奴ほど可愛いと言うのか、手元になくなると欲しくなるレンズかもしれない。

それにこんなクセ玉は絶対に2度と市場には出ないだろう。手放して新たに手に入れるまで軽く10年以上の間隔があるけど、それ以来いつも手元に置いて、旅行にはほぼ毎回持ち出していた。

ところがFujifilm X-E3が手元に来て、フィルム時代からほぼ使うことがなくなっていたM42マウントレンズが使えるようになると、ついつい手軽なFujifilmを使ってしまいズミルックス M35は一冬ほとんど稼働せずだった。

時々ヘリコイドだけは動かしていたので大丈夫だと思っていたけど、灯にかざしてびっくり。表面ならなんとか拭けるけど、内部のレンズなので分解する以外ない。一気に落ち込んでしまった。と言ってもそのままにしていればさらに悪化するばかり。意を決してさっきオーバーホールに出してきた。

他にもお気に入りのゾンネタール50ミリが、第一面のレンズの縁にかすかにカビが蔓延り始めていたが、こちらは簡単に拭き取れたので一安心。他にもヘリコイドが硬いなど、メンテナンスしたいレンズはあるけど、なかなか予算がねぇ。でも徐々にでもやりたいなぁ。このまま朽ちさせるには惜しいレンズばかりだ。
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ヤシカ・コンタックス ディスタゴン 4/18 [レンズ]

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ディスタゴン4/18 をFujifilmX-E3のJPG、f4.0解放で写してみた。もっとレンズの個性がわかるような写真が撮れればいいけどご容赦。

焦点距離というか写る範囲は27ミリ相当。古いレンズということもあって、現代レンズに比べると解像度も逆光の耐性もないけど、カリカリのシャープ感よりもトーンで写す優しい感じが当時から好きなところ。サイズも思っていたよりずっとコンパクト。

キャノンのお気に入りの19ミリ、f3.5に比べると1ミリの違いだけど、使い方はちょっと変わる感触。横位置でコンタックスの方が少し垂直にシビアな感じがするのは、慣れの問題なのか焦点距離の問題なのかまだわからない。

それと遠近感の誇張がコンタックスの方が強く感じる。1ミリ広角なので当たり前と言えば当たり前だけど、距離感がCanonとは微妙に変化して迷ってしまう。まっ、これは慣れの問題か。周辺減光は開放で比べた場合、どちらもボディがフルサイズではないので影響は少ないけど、それでも圧倒的にコンタックスの方が少ない。

でもやっぱりこのレンズ、とても気に入ってしまった。4、5枚目の2枚は別カットをモノクロにしてみたけど、こっちもいい感じ。絞って写しても被写界深度が深くなるだけで大きな変化はない感じ。もちろん開放に比べればピンのシャープさはアップする。ちなみに25ミリも同じような傾向だったが、最短が25センチと18ミリよりもさらに寄れるのは強みかも。

最後のカットは比較にはならないけど、ライカM8.2とキャノン19ミリ、F3.5。RAWからのjpg変換。X-E3の写真と比べると画角も色味も違うのはしょうがないけど、やっぱり自分はライカとCanonの写し出してくれる世界が好きかもしれない。というか、M8.2の世界が好きなんだろうなぁ。

そう考えると、過去に25、28、50、85、300とコンタックスレンズを手放している(経済的理由が主とは言え)のは、手元に残したお気に入りのレンズがあるからなので、再度レンズを手に入れる必要はないってことになりそう。もちろん格安だったらまた迷っちゃうけど。(^^;

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懐かしのコンタックス [レンズ]

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昨日はブログにコメントをくれるオオムラサキさんが同じ町内に引っ越しをしてきたので、少しだけ手伝いをしてきた。図書館ができるほどの書籍などがあり、今まで知らなかった趣味の世界のことも垣間見えた。

その中でも驚いたのがハッセルブラッドとコンタックスカメラ。「プロカメラマンですか?」っていうくらい、高級カメラとレンズがいっぱい。それがどれも新品のように綺麗だけど、かなり使われているものだという。

いくつか手放そうと思っているというので、その前に少しだけ使わせてもらうことにして、とりあえずコンタックスの25ミリと18ミリを借りてきた。それとハッセルの500C/Mとフィルムパックも。

ハッセルのレンズは150ミリが見つかったけど、それ以外のレンズやボディが入っている箱が片付かないと発見できそうもないので、80ミリが見つかったらということでレンズは後回しになった。憧れのハッセルを借りるのはちょっと怖いけど、ロールフィルムはまだ持っているので、試せたら嬉しい。

ほんとは手放すなら買い取りたいところだけど、流石に予算がなくて無理。それにフィルムスキャナーがないからフィルムカメラは敷居が高くなってしまった。とりあえずはコンタックスのレンズを使わせてもらう。

25ミリはとても好きなレンズで、海外旅行にはRTS IIと共に何度も持って行った。28ミリは苦手な距離感なのに、25ミリは自分には使いやすい距離感に感じる。18ミリも16ミリも欲しかったけど、16ミリの魚眼までは必要ないし、なにより買えなかった。

でも久しぶりにRTS IIのファインダーを覗くと、18ミリのF4レンズはかなり暗い。ライカなら素通しファインダーで気にならないけど一眼はきつい。でも18ミリじゃファインダーを覗く必要もないので、使う分には気にならないかな。
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後ピンの修正完了 [レンズ]

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昨日、後ピンになってしまったレンズにがっかりしたけど、今日はオリジナルレンズで知られる宮崎光学の宮崎さんに電話して、修正方法を教えていただいた。すぐに修正できて、自分なりに満足のいくところまで調整できたので良しとした。この写真だと前ピンも後ピンもわからないけど、アップルマークの齧られた上のエッジに合わせたつもり。このくらい合えば自分的には十分。

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ちなみにこの写真は一番手前の花じゃなくて、後ろの花にピンを合わせたつもりだけど、ちゃんと後ろの花にピンが来ていると思う。これでまたワクワクしながら写真が撮れるのはありがたい。

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いつも宮崎さんには丁寧に教えていただき、ダメな時にもすぐに調整して送り返して頂けるので助かる。それにしてもピンが合わせたい所に合うなんて当たり前のことでもあるけど、それがこんなに気分がいいなんて面白いもんだ。
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後ピンだぁ [レンズ]

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手持ちのお気に入りレンズ、どうやら後ピンらしい。これまでは気がつかなかったけど、この手前に並んだプチトマトにピンを合わせたつもりの写真を見れば、かるく20センチくらい後ピンになっているように見える。いろいろ試してみたが、やはり最短距離で10センチくらい後ピンだ。

あまりの暑さで金属やガラスが膨張して狂った?そんなことがあるのかな?ボディの方の狂いも疑ってみたけど、他のレンズでは大丈夫なのでそれはないみたい。ともあれ、調整しなければならないけど、こういうのは気分的にけっこう落ち込むなぁ。
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いきなりレンズが! [レンズ]

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今朝、アメリカから荷物が届いた。先月の末ごろに「送りたいものがあるから」と、メールをいただいていたので、「少し遅くなるだろうけど何が届くのやら?」と楽しみにしていた。

手にしてみるとやけに軽くて小さい。当初は本の類だろうと思っていたので、全く予想が外れてそそくさと包み紙を剥がすと、なんと自分が今使っているFujifilm X-E3にぴったりの、27ミリ、f2.8というスナップに最適で、Fujifilmの最軽量レンズが出てきた。

「えっ!何これっ?」ってびっくり。というのも、これを送ってくれた方は自身でも同じメーカーのカメラを複数持っているはずで、使わないってことはないはず。

でも送ってくれたということは、自分に使えということだろうし、ありがたく使わせてもらうことにした。でもこのカメラでは初めてのオートフォーカスのやり方がわからず、しばしマニュアルと格闘。あちこち動かしていてやっと使えるようになった。しばらくこの組み合わせでブログ写真も写してみようと思う。

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ところで梅雨の雨に気を取られていたけど、木苺が盛りのようだ。昔はキラキラと輝く赤い色に誘われてつい口に頬張っていたけど、その気になればいくらでも見つかるようになると、我が家のカメくんのデザートに格下げになってしまった。(^^;
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千代田光学 スーパーロッコール5センチ f2.0 [レンズ]

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千代田光学(ミノルタ)のスーパーロッコール5センチ、f2.0の写りが好きで、長いこと手元に持っている。今までこのレンズの評価は気にすることなく時々持ち出していたけど、梅鉢と呼ばれた45ミリ、f2.8や50ミリ、f1.8に比べると良い評価を目にする機会はほとんどなかったような気がする。

改めてネットでこのレンズの評価を探すと、出てくるのは「前ボケも後ボケも酷く、ハロも激しい。色味は薄い。レンズ枚数が多くヌケが悪い」という感じで、かな〜りひどい評価のようだ。

これは使っている感じからは意外というよりも全然違っていて、自分としては開放からシャープなレンズで、色味はどちらかといえば濃い。ボケは前ボケも後ボケもそこそこ優秀。ただしバックによってはぐるぐるが出ることもあるし、周辺部では流れてしまうこともあるという感じだった。

気になったので確認のつもりで開放で少し写してみた。好きなレンズなのでアバタもエクボというように、自分で良い感じに写るようにしているだけかもしれないけど、まっ趣味の世界のものだからそれはそれで良いのかも。久しぶりにタグ(スーパーロッコール50/2.0)を入れてみました。

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ちょっと手振れ(^^;
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久しぶりに欲しいレンズ [レンズ]

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ニコンからDXフォーマット用、超広角ズームレンズAF-P DX 10-20mm F4.5-5.6G VRが出ていました。今までも12-24mmというズームレンズを使っていたけど、はっきり言って重くて最近はあまり持ち出したくないけど、他にないので仕方がなく使っている。

でも10-20mmの重さは約230g。標準レンズ並みのお重さしかない。写りはもちろん納得レベルだし、多少暗いけどその分はVRで3.5段分の手振れ補正がカバーしてくれそう。値段が36,000〜40,000円程度とかなりリーズナブル。中古だともう少し安くなりそう。これなら一眼のボディでも持ち出したくなりそうだ。

二日目終了 [レンズ]

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いつも出稼ぎは浅草だけど、職場に向かう街並みの中にも古そうな家屋が結構あって、ついついキョロキョロ歩いてしまいすっかり挙動不審者。時間があればゆっくり歩いてみたいけどなぁ。ところで東京にいる間はスクエアで行ってみようかなと、意味もなくやってみました。(^^;

そういえば唐突ですが、今は色々なカメラの新製品が出ているようですね。最近は全くそんな情報に疎くなってしまいました。もう何を見ても写真に代わり映えがないよう見えるのは、老眼のせいなのか、魅力的な写りのカメラがない。機能は凄いんだけどなぁ。多分収差も何もかもがすっかり綺麗になってボケも美しく、写りも開放からシャープなのが当たり前、暗くても何も問題ないってのも面白くない。もちろんその方がいいに決まっているし、それを望む気持ちもあるのは否定できないんだけど。

それと新製品のレビューで気になるのは、最近はシャッターの感触に触れている記事がほとんどないこと。もうシャッターの感触や音なんて触れてはいけないことになっているのか、そんなことに興味を持つ人はいないのか、youtubeでもシャッター音やシャッターの感触に触れているものは見ないですね。探し方が下手なのかもしれないけど。それで仕方なくショップに出かけて触ると、あまりの酷さにズッコケルんだよなぁ。

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ところで、こんなレンズが出ていたんですね。知らなかったなぁ。KISTAR 55mm F1.2です。『TOMINON 55mm F1.2』を完全再現したそうです。マップカメラのカシャパ(https://news.mapcamera.com/KASYAPA.php?itemid=28698)にでてますけど、やっぱり写りは同じとはいかないですね。でも現代レンズとはやっぱり違うのが面白いかも。宮崎さんのレンズといい、このレンズといい、個人が作るレンズも面白いですね。

傷レンズ [レンズ]

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下のブログの中で「縁にヒビがある」と書きましたが、普通はそんなレンズには手をださないでしょうね。でも自分はお金がないことが一番の理由でもありますが、レンズ表面の傷はあまり気にしません。レンズ全面に細かな擦り傷があるのはダメですが、この写真のようにガツッとブツけてガラスがえぐれているようなものでもほとんど気になりません。よく見ると縁の内部にはもやもやとしたものも見えてます。

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フィルターは赤外線用以外は持っていません。レンズを守る気がないというわけではないのです。その証拠にフードは使うこともあります。フードがあればレンズを触ることもないし、普通はなにかにレンズ面をぶつけることもありません。その替わりにフードの消耗は激しいかもしれません。まっ、フードは消耗品ですからしょうがないですね。

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でもレンズのボディ側はちょっと気になるので、綺麗な方が良いですね。ところで傷が気にならなくなったのには訳があります。というのは、昔々、30年ほども前のことですが、好きなカメラマンと海外で仕事をしたときに、彼がよく持ち出していたレンズを見ると(ニコン35/f2.8でした)、長さ1.5センチ、幅3〜5ミリはありそうな見事な傷(というよりえぐれ)がレンズ表面にザックリ付いていました。

ビックリして「それって大丈夫なんですか?」と聞くと、「全く問題ないよ。レンズの前によけいなものはできるだけ付けたくないんだ」と答えてくれました。もちろんそのカメラマンも機材は大事にしていましたが、それは仕事の道具としてということで、なんとなく職人に通じるような印象があったのでした。

「かっけ〜!」とそれ以来自分もそれに習って、フィルターの類いは付けなくなりました。もっとも、自分の上がりの写真にはこれといって変化はありませんが。(^^;

特定の人向けブログ [レンズ]

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キャノンミュージアムのデータを拝借しました。東京オリンピックの年に発売されたようですが、けっこうな値段ですね。この時代だと大卒新入社員の給料は2万行かなくても不思議ない時代でしょう。

発売年月 1964年(昭和39年)8月
発売時価格 40,100円
レンズ構成(群) 7
レンズ構成(枚) 9
絞り羽根枚数 6
最小絞り 16
最短撮影距離(m) 0.5
フィルター径(mm) 55
最大径x長さ(mm)x(mm) 58.6 x 30.5
質 量(g) 200

今日のブログは特定の人向けの写真です、すみません。これは私の手持ちのキヤノン19ミリ、f3.5です。当時は「キャノン」じゃなくて「カンノン」って言っていたんですよね。えっ、違う?

綺麗なレンズに見えますが、ふちにヒビが入っていたので安く買えました。手に入れて以来、すっかりヒビのことは忘れてましたが、それくらい影響はないと思ってます。
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一眼レフと同じレンズ構成だそうですが、一眼レフではミラーアップしないと使えなかったようです。コーティングがキレイですよね〜。今のレンズのコーティングはカラフルで性能もすごいですが、この時代のシングルコーティング(たぶん)は引込まれそうな印象です。
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ファインダーが付いていましたが、一度も使ったことがありません。(^^;
21ミリだとファインダーを覗いて写してもいいなと思うんですが、なぜか20ミリになるとノーファインダーになってしまい、19ミリのスナップではほぼ100%ファインダーは覗かないです。というか、ファインダー見てるとシャッター押せなくなりそうな気がします。

宮崎さんの新しいレンズ [レンズ]

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MS-オプティカルの宮崎さんが新しいレンズを出すのは先日頂いたメモでわかっていたけど、どうやらマップカメラのオリジナルレンズとして登場するらしい(https://www.mapcamera.com/html/20151019_reiroal/reiroal35mm)。

マップカメラでは限定100個が発売前に予約だけで売り切れ状態。宮崎さんは500個ほど作ると言っていたので、残りはゾンネタール同様に大陸系の業者さんに流れるのだろう。

マップカメラのレンズは「REIROAL M35mm F1.4 MC (玲瓏) プラチナクローム」というらしく、アルミボディに金メッキされ、さらにプラチナメッキが施されている。こうなるとレンズというより装飾品?

ゾンネタールもそうだけど、宮崎レンズは現代のレンズとは違い、収差を残しコントロールしながら、できる限りレンズを少なく、小さく軽くしてどこまで性能を突き詰められるかなど、あまのじゃくな方向に拘ったレンズを作り続けている。

このレンズももちろんライカのズミルックス35/1.4を頭に置いて作られているのは間違いないけど、4群6枚で前後対象のガウスタイプを使い重量は球面ズミの半分。残留収差に拘りを持つ宮崎さんがどんな性格を持たせたのか興味深い。もちろん時代が違うので、収差を残しつつも球面ズミより暴れず、絞りによる画質変化が楽しめるらしい。

もちろん性能でいえば開放から突き詰めた現代のレトロフォーカスレンズに敵うはずもないけど、どれもこれもが同じような描写になっているように感じるいま、収差をコントロールしてクセ玉として商品化して来るのは魅力的。

これは現在のRFブームの発端となったコシナも生産量の桁が全く違うだけに、「クラッシック」と謳いながらも宮崎レンズのような好みを最優先した商品を発売するわけにはいかず、宮崎レンズの比較対象にならないのが楽しい。

New Leica Noctilux35ミリ [レンズ]

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今日も2つ目の記事ですが、ライカQに続いてまた物騒な噂がでているようです。といっても、自分には全く関係がない話しなんで物騒もなにもないわけですが。(^^;

で、なにが物騒なのかと言えば、Noctilux35ミリ、f0.95です。Mタイプで出るのかどうかもまだ分からないようですけど、f0.7という情報もあるようで、これはこれでまたとんでもないレンズが登場するわけで、どんなもんか気になります。気になるだけですけどね。

でもGRのニューモデル、α7Sのニューモデルなど、発売時期からすればそろそろ当たり前の新製品の登場なわけですが、どんなモデルになるのか楽しみでもあります。ライカQに対抗する欲しくなるようなモデルがあるといいんですけど、どうでしょうね?

レンズを放出! [レンズ]

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いつもなかなか手放せないレンズたちだけど、田舎暮らしでなにかと必要な物があって、レンズを手放す事にしました。とりあえずはこの3本ですが、これに東京光学のシムラー5センチ、f1.5とズマールf2.0、テリート200ミリ、ズマロン35ミリのf3.5を手放そうかと思案中。
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ところがいつも通りズマールでつまずいた。どんな写真があったかなぁと振り返って見ると、いくつもお気に入りがでてくる。普通に写すとちょっと逆光だともうフレアだらけで全然写らないのに、順光だとこれが全く違った印象になるのが面白い。もちろん逆光でもそのフレアがなんとなく曖昧な空気感を出してくれる事もあって、思いがけずに気に入ったりしてしまうこともある。まぁ、狙って撮れるのは極々少しなんですけど。上はそのズマール写真です。
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こちらはf4.0くらいだったかもしれないけど、これだけ写ってくれれば文句はない。レンズにくもりや傷がある安いズマールだけど、なかなかこのレンズは思い切りが付けられない。

sonnetar50/1.1 [レンズ]

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私のゾンネタール、最初はどうにもうまく使えずに手放してしまおうかとさえ思ったものの、今ではちょっと不思議な写りが気に入ってしまい、たぶん手放すことはないレンズの1つとなっている。

ところがこのレンズ、MSオプティカルの宮崎さんの手による、ほとんど手作りレンズということもあるのか、ちょっと問題が出た。騒ぐほどのこともないんだけど、このレンズのフードはねじ込み式で、ちょっと硬くねじ込まれてしまうことがある。そのフードを外そうとしたらボディが分割されてしまった!(ライカでもそうですが、レンズの絞りから先が外せる)

あわてて再度ねじ込んだのは良いけど、絞りの表示位置がかな〜りずれてしまった。ピンは一応ずれていないようだけど、ちょっと使いずらいのは確か。再調整かなぁ?
タグ:sonnetar50/1.1

一眼レフもいいなぁ [レンズ]

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もらったレンズはちょっとヘリコイドが軽くなっているけど、けっこう気に入ってます。D100の色はやっぱり今のD7000よりもずっと良い感じ。それにしても50ミリでも最短が45センチくらいまで寄れるってのは忘れていた感覚だけど、見たままが写ることも含めて、こういうのもいいなぁ。

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レンズをもらった(^^) [レンズ]

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ニコンの標準レンズをもらいました。ニッコール50ミリ、f2.0です。ずっと使っていなかったようで、ちょっと汚れて前後のレンズにもカビがあったけど、息を吹きかけて拭いたら綺麗になりました。

マニュアルレンズだし、古いレンズなので今のレンズに比べるとシャープ感が違うようで、全く興味がないようでした。でも私好みの良いレンズです。ニコンの少し古いレンズは、f1.8やf2.0に好みのものがあります。そういえば、ニコンのf1.4は一度も手にしたことがないかも。

しかし手持ちのレンズを手放そうかというときに、また1つ増えてしまいましたが、これはレンズを手放すなという天の声でしょうか?(^^;

Hektorの写り [レンズ]

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M3とヘクトールのリクエストを頂いたので、スキャンしてあるものから探したけど、こんなものしか見つけられない。ボディはM3じゃなくてバルナックのD3で、フィルムはプロビア100だったと思います。なんとなくですが、M3で写したほうがピンがシャープな感じがしますが、気のせいかもしれません。M3にはフィルムが入っているので、なるべく早目に現像に出しましょう。しばしお待ち下さい。それまでは「タグ」のヘクトールで見てください。ほとんどがデジタルですが傾向はわかると思います、

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タグ:ヘクトール

レンズの好み(ちょこちょこ加筆) [レンズ]

たくさんの丁寧なコメント、ありがとうございます。レンズってやっぱり魅力的なんですよね。仲間がいて嬉しいです。(^^)/

自分の使っているレンズの話しはこれまでに何度もダラダラと書き綴って来たけど、意固地で思い込みが激しくて拘り屋さんで、細かいところが気になってしまうA型人間として、今現在の自分の好みを漠然とですが書いてみたいと思います。

最初に言っておきますと、たとえばコシナのビオゴン21/4.5のようなキッチリカッチリ、コントラストバッチリでカッキーンとシャープなレンズはすごいなぁとは思っても、欲しいとは思えないです。最近はGRD4の画像も初代に比べるとシャープすぎるなぁと感じてますが、これは良い悪いじゃなくて、完全に好みの問題なので、使っている方は怒らないでくださいね〜。

それからこれは戯れ言ですから、文字をあんまり見たくない方は素通りしてください。有意義な情報はないです。(^^)/

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最初のうちはとにかくライカのレンズならなんでも良いような気がして、ズミタールと球面ズミ35を使い始めました。ただ当時(30年前)は全然写らないレンズで、あまり気に入らなかった気がします。無意識のうちにキャノンやニコンのシャープさが頭にあったのかもしれません。それで手放したんですが、今は球面ズミ35の比較的初期のものは買い戻しました。ズミタールも魅力ですが、ズマールとの違いがあるようなないような気がしたので、今はズマールの個性が好きで満足しています。

球面ズミ35は長い期間作られたし、レンズの設計はずっと同じらしいですけど、長い期間作られた故の違いがある事も確かですね。たぶんそれはガラスの成分の違い、コーティング違いが大きいのかと想像してますが、基本的に開放では独特のボケで絞ればこれも個性的なシャープ感です。私は開放でのボケはちょっとボケ過ぎるような気がして、あまり使いません。けっこういろいろな色のコーティングがありますよね。ガラスの成分については想像の域を出ませんが、鉛が使えるかどうかでも違いがあるのかな?でも写真するという意味では全く違いがないけど、これが難しいところですね。

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コンタックスの頃からボケの綺麗なレンズが漠然と好みなのは気が付いていたけど、あまりに漠然とした感覚で、球面ズミやズミタールのボケは気に入らなかった記憶があります。当時は開放バ●で、なんでも開放で写せばボケが綺麗になるもんだと思い込んでいたんですからしょうがない。(^^;

その頃タンバールやヘクトール73ミリの幻想的な写りを知ったものの、調べた値段にビックリ仰天。こりゃ〜絶対に一生買えないとガックリ。無知でした。ボケるレンズが好きなのはわかりましたが、その後運良くタンバールを使った事で、自分の好みは「これじゃない」と気が付いたのはとても良い経験でした。もっともこの迷レンズは1本1本写りが違うようですが。それと同時にヘクトール73ミリへの憧れもすっかりなくなりました。それで思ったのは、ボケは素直に大きくボケて行き、甘い(柔らかい?)中にもぴんを合わせたところはスッキリ。フレアや各種収差はわずかに残ったほうが良いというのが大まかな好みです。

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その後RFも止めてしまい、10年ほど前からまた少しづつ使い始めました。最初はフォクトレンダーの素晴しい写りに、15ミリUWH、スコパー25ミリ、ウルトロン28ミリ、ノクトン50ミリを少しづつ手に入れ、喜んで使っていましたが、カラーは良いもののコントラストの強さがどうにも気に入らず、結局フォクトレンダーの性格の強さを持つ代表と思える15ミリ以外は全て手放しました。

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古いレンズばかり選ぶようになって来て、「自分の好みは?」と考えたとき、ひとつはコントラストが無さ過ぎるのもダメだけど、コントラストがそんなに強くなくて立体感のある、繊細なレンズといえそう。「シャープ」という言葉を使っていましたが、今日出している写真を見ながら、「これは好みだけどシャープなのか?」という疑問がでてきて、「シャープ」という言葉はなんだか違う気がして外しました。

その後手に入れたレンズが旧エルマー。エルマーは3本使いましたが、開放からビックリするようなシャープ感。痺れました。それでエルマーは旧を残して手放しましたが、その後このシャープ感も自分の好みとはちょっと違うと手放しました。でもちょっと惜しい気持ちもあります。エルマーはどれも良いレンズだと思います。

そしてヘクトール5センチ。開放ではバックにグルグルがでることがあるけど、日の丸構図でf6.3くらいまでで少し絞って使うと見事な立体感と抜けの良さ。このレンズは強い光には弱いので日中はあまり良い感触がありませんが、雨の日や日暮れどきの淡い光の中で、比較的短距離でバックを入れて写すと良い感じで、室内も良いです。ヘクトールも単層コーティングの古いものとコーティングなしを使いましたが、結局コーティングなしを残して今は満足してます。

抜けの良さってのも曖昧な表現ですけど、たぶんこれは3群4枚や、3群6枚などのレンズ構成(枚数)が全てといえるくらい、影響が大きい気がします。でもヘクトールはたぶん、癖を掴んでうまく使うのが難しいレンズ。そのかわりハマれば痺れます。なかなか自分には痺れるような写真が撮れないのが文字通り玉に傷ですが。

同様にズマロン35/3.5もけっこう収差が残っているけど、これも立体感のある良い描写をするレンズだと思ってます。絞ってシャープ感を出しても立体感がなくならないのはヘクトールなど他のレンズと同じですね。そういう意味ではズマールも同様かも。ただズマールはヘクトールなどと比べると、かなりスッキリと写るレンズだと思います。濡れたような写りをするレンズともいえますが、そういうところが面白いです。

立体感ってすごく曖昧な表現だと思うけど、これって各種の収差や周辺光量が関係しているんじゃないかと想像するんですけど、バックのボケが大きくて蕩けるから立体感があるってもんでもないですし、コーティングが良くてコントラストが強く解像度が高くてスッキリ見えるから立体感が良いってこともないですよね。最近感じるのは高性能になればなるほど立体感が消えて行く傾向があるんじゃないかってこと。あくまでも勝手な印象で技術的な事はわかりませんけど。

絵や写真の立体感は、頭のなかで再描写することで立体と認識しているとコメントで教えて頂きましたが、だとすると立体感があると感じる写真は、その錯覚を起こしやすくする状況をうまく作り出している写真なのかもしれません。

どうすれば錯覚しやすいのかは想像でしかないけど、キッチリ写った部分の回りに曖昧な写りの部分が多いほうが良いのかもしれない。それも距離に応じてスムースにうまくボケてくれたほうが、唐突にボケたり汚いボケよりも想像しやすくなるんじゃないだろうか。

それになんでもかんでもキッチリ写ってしまうと、判断する情報が多すぎてはっきりと見えてしまい、のっぺりとした平面的なものとして判断してしまい、錯覚を起こし難いんじゃないかなんて考えてしまいます。そう考えると、ノンコートの古いレンズが好みというのも、あながち間違っていないような気がして来ます。

今のレンズはサンプル見るだけでも、ものすごく良く写るのはわかるんですけどね。ただカメラライターのインプレッションで「CGかと錯覚するほど凄い写り」みたいな表現を見つけると、「理想はCGかよ!」って、ガックリきます。こういうの読むと「写真のことわかってないなぁ」と、自分の事は棚に上げて思ってしまいますが、確かに「イラストかい?」って思う描写が多い今日この頃です。

で、結局なにがいいかっていうと、コーティングなし(あっても単層)でレンズ枚数が少ないもの。そして一番大事なのが、そのレンズの描写が好きかどうかってところに行っちゃうんですけど、球面ズミ35やエルマリート28の1stも大好きな自分としては、前半部分は全然客観的な説得力がないんですけどね。

でもまあ、レンズの好みは人それぞれ。好みに応じて好きなレンズを探しだして、それを使い込む楽しさは写真の善し悪しとはまた別かもしれませんが、楽しい趣味の世界だと思います。ここまでくだらない戯れ言に長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

神社で旧テリート [レンズ]

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エルマー9センチが加わったところだけど、テリートもやっぱり捨て難い魅力があるので、というか「魅力を探したくて」と言ったほうが正しいけど、近くの神社に行ってカショカショしてきました。全て開放です。

しかしエルマーやテリートなど、70年前のレンズを使っていると、ズマールやヘクトールも使いたくなって来るなぁ。

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エルマー9センチf4.0の開放 [レンズ]

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昔からちょっと憧れていながらも、あまりにも当たり前で手が出せなかった古いノンコートのエルマー9センチ。レンズのくもりとボディの傷でエルマーとしても破格の値段で、当然ヘリコイドもグリスが固まっているようでイマイチ。でもまあ安いにこした事はない。

でもそれ以外はネジ類の頭は溝も含めてきれいにエナメルが残って、開けた形跡がほとんどないし、象嵌も表面の銀は落ちているけど、ほとんど残っているのは想定外の嬉しさだった。

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逆光には予想通りかなり弱いし、若干の後ピン傾向かもしれないけど、これはアダプターの影響かも。写りは甘いながらもシャープ感は十分で、ふわっとボケながらも、ピンの合ったところはキリリとシャープだったり、いまのところ概ね狙い通りで満足。

テレエルマリートよりも1段暗くて、小さいくせに60gも重い!。でもコンパクトなのは旅行用には嬉しい。絞りの最小はf36!。テリートがf32(初期はf36)で、このエルマーのf36がライツの最小絞りだったような気がするけど、フィルムのISO感度が二桁の始まり辺りのはずなのに面白いものだ。

ズマールなんてf12.5までなので、どんなシーンで使う事を想定しているのか考えるのも面白い。でもヘクトールはf12.5の後ろにf18があるんですよね〜。ともあれ1938年製のこのレンズ、いい味出しているようです。

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それにしても戦前のライツのレンズは旧エルマーを筆頭に、ヘクトールもズマールもテリートも、このエルマー9センチも、ノンコートなのに(だから?)良い写りだなぁ。やっぱりレンズは古いものに限る・・・かも。(^^;