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背負子 [道具]

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自分で使う背負子は2つあって、大きなものと小さな物の二つ。写真のものは小さいもので、主にちょっと重たいものを買いに行ったり、写真のようにお米の精米に行くときに使う。大きなものはもっぱら山から薪を運び出すときに使っているけど、自分にとっては田舎暮らしではなくてはならない道具の一つ。

最初はどうやって紐をかければいいのかもわからなかったけど、使ううちに適当でいいことに気がついた。背負子も地域差があるようで、うちの辺りではもっと背が高くて主に藁を大量に運ぶときに使っていたらしい。

私が使っているのはそれほど背は高くないけど、もう少ししっかりしているもので重い荷物を運びやすい。最初は肩に荷重がかかって辛いのかと思っていたけど、使ってみたら意外と負荷は感じない。山登り用のザックのようなエルゴデザインなんて何もないのに不思議なものだ。

作りも単純で、ノコギリとノミがあれば骨組みはできてしまう。後はボロ切れを集めてショルダー部を作り、藁縄で背中に当たる部分を巻けばおしまい。単純だけどたぶん少しでも楽に運べるように、昔からの工夫が見えないところのバランスなどで入れられているのだろう。
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三本スキ [道具]

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ここ数日、少し離れた魚沼丘陵の山の上に住む友人が「ストーブの設置を手伝って欲しい」と言ってきたので、出かけてきた。設置と言っても壁の穴開けから煙突の取り付け、ストーブの設置とやることは盛り沢山。

おまけに道具がほとんど何もない。これにはまいったけど、他の友人たちが道具を持ち寄り、今日はなんとか目処がついた。その手伝いのお礼にと写真のスキをもらってきた。錆びているけど、使用には全く問題がないので、柄を付けてやろうと思っている。

田舎でもこういう手で使う道具はどんどん少なくなっている。誰もが耕運機を持っているし、草刈りもエンジン付きの草刈り機なので、それも当然といえば当然。でもいちいいち機械を動かさなくてもすむこともあり、こんな道具はありがたい。

それに皮肉なことだけど、古いものほど今の量産品よりしっかりできていて、長く安心して使えるのだ。
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オノとマサカリ [道具]

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よく似た道具にオノとマサカリがある。上の写真で言えば左がマサカリで、右がオノ。「マサカリ担いだ金太郎」の歌詞で誰もが知るように、昔から日本ではマサカリという言葉が主流のようにも感じる。一方、右のオノは西洋の木こりにはおなじみの形。

この2つの道具はどちらも木を切るために使われるけど、実際にはマサカリでは木を切り倒したりはしない・・・というか、切り倒せない。と言うとびっくりする人もいるだろうけど、本来マサカリは大工が材木の表面を綺麗にしたり、木を切り倒して板や柱にする仕事をしていた人が柱の形や表面を整えるために使う道具で、木こりが木を切り倒すために使っていたのは、日本でも西洋でもオノになる。マサカリはその使用目的のために、片刃で肉厚のないものも珍しくない。

最近はアウトドアブームで斧も良く売れているようだけど、小型のマサカリを薪割り用として手に入れている人も少なくないらしい。どちらでも割れそうだし、問題ないと思うかもしれないけど、実はマサカリを薪割りに使うと最悪怪我をさせたり、自分が怪我をする可能性がある。

と言うのも、まさかりの形を見て貰えば分かるように、マサカリはオノと違って前方で柄と繋がっていて、刃の手前に強い力が加えられるとテコの作用で柄が抜けたり、折れたりする可能性が高い。つまり薪割りのような強い力を加える道具としての形になっていない。硬い樫の柄も意外とあっさり折れることがある。

もちろん小枝を切ったり割る程度のことは問題ないし、それをわかっていて刃の前方の角を使って薪を割れる人なら問題は少ない。でもなんとなく使っている人も多そうで、もしも薪割りを見てマサカリでやっている人がいたら、一言注意してあげるか近寄らないことをお勧めします。(^^;




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マッチ [道具]

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我が家では冬になると毎日マッチを使う。最近は飲み屋でもマッチをくれるところがないので、必然的に買うことになるけど、これがまた売っていない。今時マッチなんて使う人がいないのだろう。

でもこのアウトドアブームで気がついた人も多いと思うけど、国産マッチはとにかく高性能。水にさえ濡らさなければ大抵はマッチ1本で火が点けられる。寒くても高所でも補充さえしておけば火を点けることには困らない。

もちろん我が家ではストーブの点火にマッチを使っている。最初の頃は数本のマッチを使ってやっと火をつけたけど、今ではよほどヘマをしない限り1本のマッチで火がつく。この大きなマッチがあれば、冬の長いここでもほぼ1年は問題ない。

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こちらは私が山や林道に出かける時に持つマッチ。ALTOIDSというおかしのスモール缶だけど、意外と使い道があるので見つけるとたまに買っておく。マッチの長さにこのブリキケースがちょうど良い。

中の小さな塊は松脂の塊で、小さなものでも良い火種になる。山中で湿ったものに火をつけるのに有効で、見つけるとできるだけ採取することにしているが、うちに周りには松の木がないのが残念。

代わりにはスギなど針葉樹の樹脂もいいが、こちらはちょっとネバネバしていることが多いのが難点。

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作業用手袋 [道具]

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薪割りに限らず、山歩きでもなんでも何か作業をするときは、基本的に皮手袋を日常的に使う。ところがとにかくすぐに穴が開く。

これまでにはすぐに使えなくなるからと、下は数百円のホームセンターの牛革から、長く使えるならばと上は1万円の輸入高級アウトドアグラブ、さらにオーダーでセーム革の作業用手袋を作って頂いたりしたが、どうも値段は丈夫さと関係なく、どれも差がないようだ。

1シーズンなんてとても無理で、特に利き手の親指、中指、人差し指の先は早ければ一月ほどで穴が開く。我慢してそのまま使っていても、結局はトゲを刺したり難儀している。

ところが久しぶりにナタを作っていただいた秋田の鍛冶屋を覗いてみると、作業用の手袋の話が出ていた。どうやら同じ秋田県の旧角館町にある、新日本トーカ貿易という会社の手袋。

普通のお店では売っていないのであまり有名な会社ではないらしいが、海外に自社工場を持って、自衛隊や消防庁、JAFなどの官公庁にも納入して、皮手袋ではかなり優秀らしい。

そこで「鍛冶屋仕事で使えるなら」と早速にメールを出して、作業用の手袋を2双分けていただいた。J-206-Aというヤギ皮の手袋で、「豚くらい柔らかいのに、牛と同等かそれ以上長持ちします」とは鍛冶屋の関さんの言葉。

さらに「似たような手袋で、水牛の皮で作ったハチテックというのがありまして、それはヤギより若干腰が強いですが非常に頑丈でした。名前の通り、突き刺しに強いのでスズメバチの針も通らず、真っ白なので蜂が寄ってこないという事で、蜂対策手袋として主に山林作業向けに使われるそうです」と教えていただいた。

とりあえずはJ-206-Aというヤギ皮の手袋を使ってみて、もの足りなければハチテックも試してみたいと思っている。サイズもぴったりで指の付け根も痛くない。とてもしなやかで何かと外すことが多かったゴワゴワの手袋に比べると、手袋を外す煩わしさからはそうとう解放されそうな気がする。あとは耐久性かな。
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鎌の使い方 [道具]

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我が家にはエンジン付きの草刈機があるけど、ちょっとした草刈りならわざわざエンジンをかけなくても鎌のほうが手早く効率が良かったりする。でも実を言えば、鎌という刃物に触れる機会の少ない時代なので、自分でも使い方がよくわからなかった。

もちろん子供の頃には母が畑で使っていたのをみているので、使い方が全くわからないということはないけど、案外切れないなという思いも強く、うまく切れないのは刃が切れなくなっているからと思っていた。

でもそうとも言えないことにやっと最近気がついた。例えば写真の上の鎌のように、刃がほぼ一直線でかつ柄と直角になっていれば、弧を描くように右から左に振り回したほうが草が良く切れる。

勢いをつけるので、こうした鎌は肉厚の鎌の方がいいし、刈る草も硬めの草のほうが仕事が早い。また柄の長さも長めの方が疲れにくい。

ところが、このように刃が真っすぐで肉厚の鎌を、奥から手前に引くように草を刈ろうとすると、特に柔らかい草ではあまり気持ちよく切れてくれない。

逆に下の鎌のような刃がカーブしている鎌の場合は、90度よりも大きな角度で柄に付いていることが多いので、横に振り回しても切れが悪く、下手をすれば薄さもあって鎌を曲げたり折ってしまう。

カーブした刃を持つ鎌は、奥から手前に引くように使うと柔らかい草でも良く切れる。振り回さないので、こういう使い方の場合は厚鎌よりも薄鎌のほうがよりいいし、柄の長さも特に長さを必要としない。ただし硬い茎の草は苦手だ。

結局のところ、刃先に当たる角度の問題で、包丁でも真下に押して切るよりも、手前に引いて切る方が抵抗が少なく綺麗に切れる、斧やナタのように叩きつける刃物でなければ、基本的には刃は対象物に斜めに当てて切った方が楽に切れるということ。

こんな単純なことに気がつくのに何年かかっているのやらと思うけど、道具の使い方を知らないし、教えてくれる人もいない環境では仕方がないのかもしれない、と自分を慰めている。

ちなみにどちらの鎌を使うにしても、自分の動かしやすい手の動きと、鎌の草に当たる角度を調整してみるとより切りやすくなる。
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刃物もお疲れ様 [道具]

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雪が降り始めてもう山に入るのは難しくなったので、今年もお世話になったナイフというかナタというか、刃物もおやすみの季節になった。

こうして並べると、以前はアメリカ製や日本の有名カスタムナイフを使っていたけど、田舎暮らしで日常的に刃物を使うようになってからはどんどん手持ちの刃物が替わってしまい、この4本に落ち着いた。

概ね使えばすぐに研いでいるので、改めて研ぎ直しはしなかったけど、鞘に入れたままだと錆びやすいので薄く油を塗って、新聞紙で包んで仕舞い込んだ。

上から、新潟県の高田市(現在の上越市)にあった、五代続いた名斧鍛冶屋「つんぼ」のナタ。一番重く、いわゆるナタとして使うには一番使いやすく、切れ味もいいが、何代目の作かはわからない。山に持っていくときはツルや小枝を切りながら歩く可能性が高いときで、薪作りで枝を払うような作業はナタよりも斧を使う。

このナタは夏頃だったか、軽トラ市をしていたらそばの民家の方が「蔵を片付けていたら出てきたから、持っていってくれ」と、出してくれたもので、手元に来たのは一番新しい。おじいさんの時代に買ったものじゃないかという話だけど、ざっと半世紀前?そのときの記事はこちら(https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2022-07-21-1?1671159448

2番目は茨城県水戸市にある「中屋平治」作、6寸の片刃の和式ナイフ。中屋平治は嘉永元年(1848年)創業の刃物鍛冶で、屋号の「中屋」が表すように元は福島県の白河より鋸鍛冶として水戸へ来て、現在は5代目が刃物屋を継いでいる。ノコギリももちろん手打ちで作っているが、今でも一から手作りで刃物を製造している。

鋼を選ぶことができるのが特徴の一つで、包丁もナイフもとにかく研ぎやすい硬さでキレが鋭いというか繊細になる。軽くて刺身包丁のように良く切れるので、主に釣りに行く時に持ち出すことが多いけど、まれに刃物を2つ持つ時にも持ち出す。これは4年前に手に入れたかな。

3番目はアメリカのマスプロメーカー、コールドスティール製。材質は炭素鋼でその成分は日本刀に近いらしく、確かに研ぎ上げたときの切れ味はいい炭素鋼のもので、価格の安さ(確か1,500円くらいで買ったはず)からは信じられないくらい良い刃物。4本中唯一の両刃だけど、肉厚は一番薄くて4ミリくらいなので、叩き切るよりは滑らせて切る使い方。

これは10年ほど前にすでに廃盤となっていた。同じ材料が入手できなくなったためらしいが、その後同じデザインのものが別の材質で作られている。握りの部分はパイプ状になっていて、私はここに棒を刺して木の上に生えているキノコを採るのに便利で使っている。握りに巻いてある紐は、長い棒に刺した時に安定させるために手元で引っ張るためのもの。落ちてきたら怖いし。(^^;

4番目は秋田県の関刃物店で作ってもらった7寸のタテナガサ。サイズの割に軽く、軽さの割に振り下ろした時に力が入りやすいバランス。このあたりのさじ加減は、昔ながらのマタギが使い続けた経験が生きているのだろう。使い方を伝えると、デザインから鋼の種類、焼き入れの具合までアドバイスしてくれる。

私は獣の解体、腰につけて軽く、硬すぎずに研ぎやすい焼き入れ、滑る地面に刺して崖を降りることもあるなどいろいろ話をして作っていただいた。昨年からは、基本的に春から秋までこれを下げて山に入っている。一番上のナタほどの破壊力はないけど、2番目、3番目の刃物のような華奢な部分もなく、およそどんな作業にも安心して使うことができる。

刃物を日常的に使いたい願望もあっての田舎暮らしだったので、これらの道具が使えないのはちょっと寂しいけど、冬の間はいくつもある斧を使ったり、包丁や小刀で我慢しよう。
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斧の柄を付け替え [道具]

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斧や、ハンマーの柄を挿げ替えしなければならないけど、板から柄を切り出すのが面倒でついつい始めるのが遅くなってしまった。でも最初に小型のハンマーの柄を替えようとしたら、なぜか全然外れてくれず、ひどく手間取ってしまった。

それでやる気が失せてしまったけど、いつまでも伸ばしていてもしょうがないので、汗だくになりつつとりあえずは板を切って、2本の柄を作る準備。

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なんとか今日は1本だけ挿げ替えることができて、明日は柄の形を整えるところまで進めることができた。しかしこの暑さの中ではなかなか仕事が進まない。次からは冬限定で引き受けるようにしたい感じ。でもきっと冬は寒いから、やる気が出ないような予感。(^^;
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ナタのケース完成 [道具]

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先日もらって来たつんぼのナタ。家で使うにはそのままでいいけど、山に入るときはケースがないと持ち出せないので、スギ板でさっそく作ってみた。

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たいした作業もないのですぐに完成。見てくれはまあこんなもん?山に持って行くときはサヤが逆さになるような体勢になることも多いので、刃物が滑り落ちて怪我したり、落として無くすことがないように、いつもストッパーの類をつけている。

他には鞘の入り口に白樺などの皮を貼り付けて、カタカタ音が出ないようにしている。音がすれば刃物を落としていないのが分かるし、好みだけど、自分の場合は山の中で余計な音がするのは嫌なのでいつも固定できるようにしている。
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意外な出会い(つんぼ) [道具]

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昨日のブログで、軽トラ市でもらって来た道具の話をしたけど、その中に良い作りのナタがあり、自分で使おうと書いた。そのナタを研いでみたらびっくり!銘はないと思っていたけど、黒焼きの色を落とさないようにそっと錆を落としていたら、錆の下から「つんぼ」という銘が出て来て、思わず「なにっ!」と声が出た。

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大工道具などの刃物に興味が出て来た頃「つんぼ」の斧に憧れていたけど、今でもやはり人気があるようで手頃な値段では他の刃物を含めて入手することができなかった。その「つんぼ」のナタがこうして目の前に来るなんて、全く夢にも思わなかった。

考えてみれば「つんぼ」は、お隣上越市の鍛冶屋。手に入れたのが半世紀前なのか、1世紀前なのかわからないけど、昔から普通に往来があった地域なのでこの地で「つんぼ」が使われていても不思議はないし、蔵が立つ家なので地元の鍛冶屋よりも良いと評判の道具を使っていたのだろう。

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「つんぼ」とは、新潟県高田市(今の上越市)に五代続いた鉞(まさかり)鍛冶のいわゆるブランド名で、つんぼ鍛冶は初代から五代目までどの代においても『鉞といえばつんぼ』と言われるほどの名人であったという。

「つんぼ」の由来は、腕のよかった初代が働いて得た金で放蕩三昧の挙句に失聴してしまった経緯を忘れぬよう、自戒を込めて自らつけたもの。頑固な職人らしい話ではあるが、現代では「つんぼ」という言葉は差別用語とされてしまった。200年余りも前の時代には当たり前のように使われていた言葉で、戒めとして鍛冶屋の銘とされた言葉も、「難聴」ではどうもピンと来ない。

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これについては、平成30年に出版された「大工道具に生きる / 香川 量平」によれば、次のような記述がされている。

『新潟県西蒲原郡分水町に宮大工、沖野工務店がある。棟梁の沖野幸平氏が現在使っている「難聴」という鉞を見せてもらったことがある。大工用の中型の鉞であるが、沖野棟梁が長年愛用したが、欠けず曲がらず見事に鍛えられ、なに一つ欠点がなく、日本一という鉞鍛冶「難聴」の作品に感心していた。この鉞は新潟県高田市の鍛冶屋が鍛えたもので「難聴型」と呼んでいる。
初代の鍛冶屋が耳が遠かったので、差別用語を避け、このように呼ばれるようになったそうである。』

「難聴型」・・・?これじゃそれこそ何のことかわからないし、その理由を調べてみようと思う人も少ないんじゃないだろうか。

ところで使用感を少し書いてみると、重量はうちには500gまでの計りしかないので測れないけど、たぶん600〜700gオーバーで結構重め。よく使う小型の斧より若干重い。握りの部分も太めで全体の長さも40センチ弱ある。ところが重心の位置が握りの少し先にあってバランスが良く、打ち下ろすにはとても使いやすい。断面が弧を描いている(裏梳きがある)ので切断力は重量もあって相当なもの。軽い力で乾いた枝でもスパッと切れるし、斧のように使って太い枝を切るのも造作ない。

鋼の量、裏梳きの形も良く研ぎやすく、裏押しの幅も打ち付ける刃物らしく十分に広い。背から刃先にかけては徐々に薄くなり、切れ込む感触は素晴らしい。さすがは「つんぼ」だ。

これを手に入れた人は大事にしていたのだろう。まだほとんど減っていないようにも見えるので、自分としては一生物の刃物になるに違いない。さっそくこのナタのケースを作って大事に使おう。
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メンテナンスを待つ道具 [道具]

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先日の軽トラ市で出店している時、後ろの家のご主人がこれらの道具を持って来た。家にある蔵を整理したらたくさんの道具が出て来たけど、今更使うものでもないし持っていってくれれば嬉しいと言う話だった。

鋸や斧、ナタ、ハンマーにバールなど。確かに昔は使った道具だけど、今はまず使わない家がほとんどだろう。錆びているとはいえ、まだまだしっかりしているので錆を落とせばきれいになりそう。

特に写真の手前にある2本のナタは、相当しっかりした作り。目釘も理屈通り1本で、下り輪できっちり固定されている。裏を見てもちゃんと裏スキがあるので研ぐのも楽そう。銘はないけど手打ちのしっかりしたものなので、地元の鍛冶屋が打ったものかもしれない。たぶん刃物が生活必需品として生きていた時代のものだろう。これは自分用として大事に使わせてもらおう。

他の道具もありがたくいただいて来たので、次回の軽トラ市までにはきれいにして、必要な人に使ってもらえればと思う。
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古いスキを頂いた [道具]

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今朝バイトを終えて帰る道すがら、軽トラが前に止まった。出てきたのは暖かい時期に毎月一度開催される「軽トラ市」で隣に出品している方。

何事かと思えば、以前「畑に使うスキが欲しい」というのを覚えていてくれて、車に乗せておいてくれたらしい。たまたま私の姿を見つけて、追いかけてくれたみたい。

値段を聞けば、「もう使わないし、柄が付いていないからいらない」というので、ありがたく頂いてきた。春までには柄を付けて使わせていただこう。それにしても、何気ない言葉をこうして気にかけてくれるというのは本当にありがたい。これも田舎暮らしの良さの一つだ。
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造林鎌 [道具]

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出来上がりは少し先が重いので、グリップエンドを少し大きくしてすっぽ抜けないようにしてみた。ナタは使うのが怖いので自分では使うことがないけど、これは注意しながら使ってみようと思っている。



今日はスズメバチの様子を見ながら、造林鎌に柄を付けた。実は以前ブログにアップした「造林鎌ふたたび(https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2020-12-09)」という記事で紹介したものを、8ヶ月ぶりにやっと柄を付けた。まだ口金がついているだけで、柄の部分は全然整形していないので、このあとは形を考えつつ柄を削って完成させる。

これは自分用でサイズは造林鎌としてはかなり小さい。といってもナタと同じ程度の厚みがあるので400gくらいの重さがあり、枝程度は問題なくスパッと切れる。本来は以前紹介したように長刀のように長い柄を付けるものだけど、これは山に持っていくためにナタと同じくらいにしてある。

ツルが伸びた藪を進むには、先が曲がったこんな刃物が使いやすい。問題は鞘の形をどうするか。このままじゃ腰に下げられないし、取り出すにしてもしまうにしても素早くできる形を考えないと。

今年は長雨で気温も下がり、夏のきのこが全く出てこない。その代わり水気が多いので、秋のきのこは出てくるんじゃないかと想像しているけど、どうなることやら。
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ミツトヨ ダイヤルノギス 150mm [道具]

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これまではチャチなプラスチック製のノギスを長いこと使っていたけど、劣化したのかクチバシの先が折れてしまった。それでもなんとなく使っていたけど、ついにまともなノギスが欲しくなってミツトヨ ダイヤルノギス 150mmを手に入れた。

といっても新品じゃなくて、ヤフオクの中古。最近目が見えないのでデジタルノギスも考えたけど、バッテリー交換のことを考えると面倒で、アナログのダイアルノギスにした。もちろんダイアルがなくても数値はわかるけど、ダイアルが付くだけで俄然精巧な雰囲気が高まる気がするし、ダイアル自体がかっこいい!

時計もアナログ世代だから、こういう針の動きに感じるものがあるのかもしれない。幸い手に入れた中古品はダイアルの動きもちゃんとしているし、ノギス自体にガタも隙間もない。まだまだ現役で頑張ってくれるだろう。というか、自分にとってはもう、ヘマをしない限りは一生ものかもしれない。
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秋田のマタギナガサ [道具]

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以前秋田の鍛冶屋に頼んでおいた、秋田鉈(ナガサ)が届いた。上の写真の大きな方がそうだけど、7寸でお願いしたら7寸五分ちょっとで届いた。手打ちなので正確な寸法とはいかないけど、もちろん気にしていない。

使った鋼は研ぐのが苦手な安来鋼の青紙は外してもらい、研ぎやすさを重視して、それでいて欠けたり捲れたりしないもの。それに応じて焼き入れの温度も少し低めに調節していただいた。

形は秋田の地元で「タテ」と呼ばれるもの。盾と矛のタテなんだろうと思ったけど、盾は防御のものだった。ちょっと調べたら熊槍と書いて「タテ」と読むらしい。語源は不明だけど、「マタギが熊槍を立てて山を歩くから」という説もあるらしい。

このタテ、基本的には刺すのに都合がいい形。もちろん自分にはこれでクマと戦う気持ちは全くないけど、魚を捌くにはいいかもしれない。

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日本の片刃包丁のように裏が凹んでいるけど、これは削りとったものじゃなくてハンマーで叩いて凹ませている。鋤取っていないので鋼が薄くなることがないから研ぎ減らしても使えるし、軽くて切れ味もいい。それにしても手仕事で叩いて正確にこの形を作るのはどれほどの年期が必要なのか。

この裏が凹んだ刃物の形状は秋田独特のもの。雪山に獲物を求めて歩くマタギには、軽く丈夫で研ぎやすく、歯欠けがしにくい形状の刃物が求められて作られたものなんだろう。

普段は上の写真の小さい方を使っているけど、こちらは6寸(18センチ)で小型軽量。刃先も包丁のようにかなり繊細。そのぶん細かな作業にはぴったりでも、山では若干パワー不足を感じることもあり、今回の刃物となった。

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こちらは以前使っていた同じ7寸のマタギナガサ。形は使いながら少し変えていたけど、これは欲しがる人がいたこともあって手放してしまった。でも自分の使い方には重くて刃先の形も合わなかった。今回のものはサイズの割にずっと軽くて、持ち出すのに悩むことはない感じ。少し手を入れて早速使い始めてみたい。
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手持ち刃物の変遷 [道具]

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35年以上前からアウトドアに興味を持ち出して、同時に刃物にも興味を持ってきた。ラブレスやランドール、イイダなど、有名ブランドを含めて数多の刃物を手にしては手放してきたけど、今手元にあるのが上の写真の刃物たち。

この中で左側の刃物は最近ではほとんど出番がなくなっていて、相棒とキャンプに行く時か、獲物の解体に使うことがあるくらい。右側の4つの刃物が普段の生活の中で使っているもの。右の一番上は唯一の折りたたみ式ナイフで、普段ポケットに入れて紐を切ったり郵便の封を開けたり、袋を切ったり、バイト先の花を切ったりと、日常的に便利に使っている。もう少し小型の物でもいいけど、大は小を兼ねることも多い。

上から2番目は折りたためないけど、幅が広いので山に入るときには斜面を登るときに手掛かりがないときに地面に刺して手掛かりにしたり、ウドを掘ったりするのにも使う。言ってみればニンジャが使ったクナイという刃物と同じ使い方。

3つ目の大きめの刃物は主に秋に腰に下げている刃物で、柄の部分が中空なので、ここに長い棒を刺して木の上のほうに出ているキノコを切り落とすのに使う。2番目のナイフより大きいので、地盤が弱い斜面ではナイフよりも強力な支えになるので、地面に刺したりもする。柄に巻いてある細紐は、棒の先につけた刃物がキノコを切る際に落ちてこないように引っ張るため。

4番目の刃物は片刃の刃物で、一番繊細な刃先にしている。釣りの時に魚を捌いたり、猪の皮を剥いだり、藪漕ぎでツタの類を切ったり、山菜を切ったり何かと便利なので、基本的にはこの刃物を基準にして他の刃物を持つ。

なんてことを書くと「どうして複数の刃物を持ち出すの?」と思う人がいるかもしれないけど、裏山程度の山や県道沿いに歩く場合は1つ持てばいいけど、もう少し深い山に入る場合は獣との遭遇の可能性があるし(裏山でも熊がいる)、急斜面を登り下りすると刃物が鞘から滑り落ちることもあるし、ポケットから落ちることもある。たぶん山で遊んでいる人は、一度ならず刃物をなくしている経験があるはずだ。

山に入る時にはこの4つのナイフから、使い道に応じて2つを組み合わせて持ち出している。例えば1番目と3番目、2番目と3番目という感じ。3番目と4番目を持ち出すことはほとんどないけど、左側の一番上と右側の1番上か2番目と3番目、あるいは4番目という組み合わせは、軽いのでないことじゃない。両手に持って地面に刺しながら斜面を登ったりする。

その時に1つしか持っていなかったら、崖を降りることができなくなるし、大型の獣に出会ったときに刃物をなくしていたらかなり心許ないことになる(こんな刃物一つで熊に対抗できるとは思わないけど、気持ちの上では多少の支えにはなるし、頼れるものがあるのとないのでは精神的な部分で全く違ってくるので、パニックにならずに済む可能性はある)。

なのでどうしても複数の刃物が欲しくなる。刃物以外に小型の斧を持つこともあり、斧としての使い方以外の、たとえば手の届かないところに打ち込んで手掛かりにして登ったり、降りたりすることも普通にある。

田舎暮らしを始めたことで刃物に対する考え方も随分変化した。昔は有名ブランドの気に入った刃物1つを腰に下げてアウトドアを楽しめればと思っていたけど、自然が生活の中で当たり前になると刃物一つでは何が起こるかわからないし、刃物はものを切るためだけのものではないこともわかってきた。

それに刃物は日常的に研ぎながら使うものという当たり前の現実がわかってきたことが大きな変化かもしれない。ということで、ブランドよりも実用的な大きさとメンテナンスのしやすさ、惜しげなく使えるものが中心になっている。でも切るにはやっぱり炭素鋼が好き。実は写真にはないけど、もう1本ある。まだ手元にはないけど、秋田の野鍛冶に頼んだナガサが暑くなるまでには手元に来るはず。それはまた紹介させていただきます。
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そろそろ必要ないかも [道具]

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今日も雪の予報で、昨夜までは15センチほどの積雪があった。なのでてっきり今日は午後まで雪掘りしなければと思っていたけど、目が覚めて外に出ると昨日の夕方の積雪と変化がない。これじゃあ除雪車も出ないなと、気分的には拍子抜け。もちろん嬉しいことに違いないし、今日の晴れ間はますます春が近づいている感じ。

ということでいつも玄関に置いてある上の写真のミツロウ(大人の男性のゲンコツ大)もそろそろ仕舞って良いかもしれない。ミツロウはなにに使うかといえば、下の写真の雪を運ぶ道具(スノーダンプ)やスコップに塗るため。シリコン系のスプレーなどもあるけど、何故か一番効果があって長続きすると個人的に思うのが天然のミツロウなのだ。

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それでも雪掘りが多いと2ヶ月も使うと雪が付き始める。どうなるかというと、雪の上を滑らなくなり、乗せた雪も落ちなくなる。スキーにワックスを塗らないで滑ろうとするようなものと言えばわかる人もいるかも。

ミツロウが塗ってあればかなり重い雪の塊でも、雪の上を滑らせて運ぶ分にはそれほど力もいらない。逆にワックスが切れると思い切り力を入れないと進まなくなるし、雪を捨てようにも雪が離れてくれず余計に振り回さなければならない。

屋根の雪掘りでは、雪を捨てようとして重い雪を屋根のヘリから飛ばすと、雪が離れずにスノーダンプと雪の慣性に引っ張られて体が一緒に屋根から落ちてしまう。最初の頃はこんな感じが時々あった。慣れれば手を離せば済むことだけど、これがなかなかね。でもそろそろミツロウも仕舞おう。今年は春が一月早いかもしれない。
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失敗した! [道具]

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昨年の秋にこちらに移住して仕事をしていた若い女性を、頼まれてキノコ狩りに連れて行った。その際に「ナタが欲しいので探して欲しい」と頼まれていた。しょっちゅう山に入るようなので春までには探しておくと返事をして、年末には上の写真のナタを手に入れた。

サビがあるけど、土佐の手打ちとして売られているもの。値段は結構高い。鋼が波打っていていかにも高級そうだけど、これはたぶん最初から加工されている利器材と呼ばれるものだろう。このご時世それは良いとしていたけど、高級品だからとうっかりしてしまった。

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この写真は以前手に入れた自分の使っている山用の刃物だけど、刃物の縁の部分が白く光っているのがわかると思うけど、これは光っている部分以外が凹んでいるため。つまり平らな砥石に当てた時に研げるのは縁の部分だけ。一部しか研がないのですぐに研げるし切れ味も鋭い。

ところが一番上の写真の裏は白い部分が広くて、実際は裏全体が平面になっている。研ぐ時には硬い鋼全体に砥がないといけないので時間も手間もかかる。何より問題なのはこういう裏の作りの場合、平面がきっちり出ていないのが普通で、砥石に一部分しか当たらず、刃先が砥げない。

どうしてこういう道具が高値で売られるのかわからないけど、意外とこんなナタが普通にある。でも初めてのナタがこれじゃあ自分で研ぐことができないし、研げない刃物は意味がないので、ヤフオクで新たに探してみた。

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一応裏が凹んでいるタイプだし、柄の部分の中子を止める釘も1本なので概ね大丈夫だろうと思うけど、まだ油断はできない。裏の凹みが叩かれたりプレスでなくグラインダーで削ったものだと、刃先が研ぎ減って来た時に鋼がなくなる可能性がある。

年に何度も使わないなら問題はないとも言えるけど、日常的に使う道具としてはこれは困るが、ネットで買う場合は判断ができないのがもどかしい。
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前にも出したかも? [道具]

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我が家の玄関先にあるこの大きめのタワシ、流しのそばに置いてあるので野菜を洗ったりするのに使うのはもちろんだけど、実は冬になると大事な仕事がある。というほどおげさな話じゃないけど、体や長靴についた雪をこれて落としてから玄関に入るわけ。雪を払わないとすぐに玄関が水浸しになってしまうので結構大事な作業でもあり、ここでは必要な道具でもある。
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ノコギリ各サイズとナタを入手 [道具]

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先日自分の先代がやっていた金物屋の、錆びてしまい売れなくなったものだけど、それでよければとナタとノコギリを送っていただいた。数本かと思っていたらノコギリだけで歯の数や形違いの15枚とナタを2つで、結構な量になった。

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見ての通り錆がひどく、これだと売るわけにもいかないだろう。1枚だけ酷い錆のものを選んでワイヤブラシで錆を少し落としたけど、鋼には問題はなさそう。ただ薄い板なので錆を落としたらやはり板の狂いが出た。この狂取りが難しいが、慎重にやってみよう。

何よりこのまま朽ちさせるにはもったいなさすぎる。ノコギリには片義、片良と銘が打ってあり、同じ「よし」という言葉を使っているのは、兄弟弟子なのか何かの縁がありそうだ。尾立(おりゆう)と銘が切ってあるものもあり、ノコギリの歯の付け方も尾立の特徴なので、代々受け継がれているものだろう。

土佐に鋸鍛冶を伝えたのは尾立(おりゆう)団次と伝えられ(銘は「片団」)、当時(180年ほど前)の土佐の鍛冶は地域によって作るものが違っていて、鋸は山田島の片地に集まっていたことから、作り手の銘に「片」を付けたことが多かったと本で読んだ。

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ナタの銘は「三つ星」で、こちらも何か引っかかるが思い出せない。土佐では集落ごとに違う道具鍛冶が集まってしのぎを削っていたそうで、なかでもこの三つ星は問屋の銘だったか。この辺は曖昧です。

ともあれ、短い方は秋のキノコ狩りに連れて行った女性に頼まれたもので、小さめのものが欲しいというリクエストで手に入れたもの。土佐の手打ちのナタで、普通に買えば1万円はするだろう。春までには柄とケースを付けてあげようと思う。
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年末はどうやって過ごそうか [道具]

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昨年の冬は小刀を研いでは木を削ってスプーンや小さいコップを作っていた。女性には概ね好評で、欲しがってくれたり使ってくれている。素人の手作りでも喜んでくれるのは嬉しいし、できるだけ丁寧に作ってきれいにしたいと思う。

技術もセンスもないからそれなりだけど、今年も時間を見てまたコップとスプーンをいくつか作ってみようかと思う。材質としては山桜やくるみが好みだけど、どちらもけっこう硬い。その点イチョウは柔らかくて作業が楽だし、軽くて木肌もきれいになる。同じ木を使っても色艶など仕上がりが違ってくるのもお面白い。

「蚤の市で売れば?売れるよ!」といってくれる人もいるけど、素人仕事に高い値段はつけられないし、作業時間や思い入れを考えると安値で売る気にもなれないのはしょうがない。やっぱり自分で使うか、喜んでくれる人にもらってもらうのが一番だ。


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かんじきの紐が切れた [道具]

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雪国では必需品で、冬になれば毎日雪かきに使うかんじきの紐が切れてしまった。かんじきはいくつもあるのでとりあえず困ることはないけど、どれももらったものを使っているので消耗している。

いくつもあるとはいってもそこは貰い物、どこか割れていたり不具合があるからくれたわけで修理しながら使っている。もともと単純な物なので手間さえ厭わなければ修理は難しい物じゃない。

ところでこの紐も材質によっては雪が凍り付いてしまい歩き難かったりする。麻やコットン製の紐は使いやすいけど、水を吸って凍るのでその点では不合格。意外なことにナイロン製の紐が凍り付かずにかんじきにはピッタリ。針金も氷が付いて良くないので、骨組みの竹を丸く組むには竹の皮が巻かれている。

昔の人はどうしていたんだろう、ナイロン紐がない時代のものなど見たことがないけど、きっと何かしらの工夫がされたんだろう。フジの蔦や山葡萄の蔓などが使われていたんだろうか、きっと使いやすいものが選ばれていたはずで、古い時代のかんじきも見てみたかったなぁ。
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冬の準備 [道具]

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この2点の写真はまだ未使用のもの。

2019年8月2日に使い始めたナタより軽い、大きめの片刃のナイフ。1年くらい使ったかなと思ったら、1年半が過ぎていた。明日からは大雪が1週間ほど続く予報が出ているので、昨日はマウンテンバイクを二階に仕舞い込んだけど、斧やノコギリは別にして刃物も少し手入れをして仕舞うことにした。

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こちらは今日、研いだ後に撮影

自分にとって良い刃物とは、研ぎやすくて良い歯がつけやすいこと。日常的に使う刃物は切れなくなってきたらすぐに研いで使える気やすさがないと、使い続ける気持ちにならなくなる。その点ステンレス製の硬いナイフは出番が少なくなる。

このナタのような軟鉄と鋼のナイフは使いやすく、必要以上に鋭利な刃先にしてしまい、研ぎ過ぎて早く小さくなる心配をするほど。でも意外と研ぎ減りはしていない感じ。他にも小刀を研いだりして、雨の日曜を過ごしているけど、いよいよ長い冬が始まる。
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造林鎌ふたたび [道具]

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昨年の7月と今年の5月に「大きな鎌を作った(https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2019-07-09)」、「造林鎌(https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2020-05-21)」というタイトルで2度記事を挙げているけど、最初の造林鎌は邪魔な細い木を切ったり、草刈りに使ったりと、ここでは何かと便利に使っている。

でも柄を長いものをすげたので、流石にこれを持って山に入るのは憚られる。どう見ても死神が山を彷徨っているように見えるだろうし。(^^;

ということで、前回と同じ人に少し小さめの造林鎌を送ってもらった。前回は草や枝をなぎ倒すというか、切り捨てるように使う道具だったけど、今回は腰に刺してナタのように使うつもり。なので重量も前回が500gに対して、今回のは380gほど。

ナタと違って先が丸まっているのは、この方が笹藪やススキなどを根本から切り取るのに使いやすいため。もちろん草刈り用の鎌でもいいけど、ナタの代わりになるのがミソ。もちろん鎌よりもナタに近い道具なので、枝を切り落とすことも普通にできる。

写真の通り錆がひどいけど、表面だけなので研げば問題ない。というか研がなくても使えば無くなってしまう程度。腰に付けるつもりなので、柄をつけたり鞘を作らないといけないけど、これからの季節は多分時間は十分にあるだろう。
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キノコ狩りの道具 [道具]

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秋のキノコ狩りシーズンになると、この辺りではあまり種類は多く取れないけど、木の上の方にできるキノコをとることも多くなる。普通は高いところだと手を拱いて見ているしかないけど、やっぱりなんとか採りたいと思うのが人情。

というわけで作ったのがこのキノコ採り機。ただステンレスの針金で輪を作って、テレスコ式の8mくらいの釣り竿の先を何本か抜いて針金の輪をつけただけ。でもこれがあるのとないとでは、気分が全然違う。なんせ、諦めるしかなかったキノコがこれで取れる可能性が随分と増すんだから。昨日アップした木の上のヤマブシタケ もこれで採取したもの。

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そして持ち歩く刃物も違ってくる。普段はナイフのようなナタだけど、秋は写真のように持つところが中空になっていて、棒が差し込めるような作りの刃物を持っている。マタギを知る人には言うまでもないけど、これに棒を刺しヤリにして、いざと言う時はクマと戦う!・・・ってわけじゃない。(^^;

現場で細い木などを刺すのは一緒だけど、用途は針金では落ちないとか、傘だけが取れてしまうしっかりしたキノコを切り落とすため。まっ、クマと戦うときにも使えるだろうけど、それで熊に勝てるなんて思わない方が絶対に無難だと思う。でもナタで戦ってクマを追い払ったばあちゃんの話もあるから、全く抵抗しないよりは抵抗した方がいいとは思うけど。

そういえば長野のまほろばの親父に聞いた話だけど、「熊は左利き」って知ってました?立ち上がって攻撃する時、熊は左手を使うらしいです。あれっ、そういえば熊の手を食べる時は右手を調理するって聞いたような?確かその理由は左手はお尻を拭く手だからだったか、右手は蜂蜜を舐める手だからだったか?なんにしても、左手は雑用の手で、右手はお食事用?

しかし、最近もクマにパンクさせられたパトカーのニュースがあったけど、あの爪で殴られたら車のタイヤでさえ破れてしまうって、熊のパワーはどれだけ凄いの?絶対に対抗なんてできない。刃物に巻いてある紐は、作業中に刃物が自分に落ちてこないように、手元に引っ張って抜けないようにするため。山の中で怪我はしたくないからね。
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斧の柄を差し換え [道具]

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少し前にも同じようなカットがあった気がするけど、とりあえず気にしない。(^^;
先日ノミの市があったけど、商売としては全然お話にならなかったものの、斧の柄のすげ替えを2本頼まれた。2本とも薪割り用の斧だけど、1本は外国製。その外国製の斧の柄は80センチほどの柄の半分まで縦に亀裂が入っていた。

外国製に限らず斧の柄にはよくあることだけど、木目が道具の用途に合っていないものがつけられていると、あっさり折れてしまうことが珍しくない。うちでも4キロのハンマーや、薪割り用の斧、大きな鎌など、いろいろなものが「あれっ?」と驚くようなタイミングで折れている。

ひどい時には打ち下ろした時じゃなくて、振り上げた時に折れたりするので、木目も馬鹿にできない。わかっていれば買う時に気にすることもできるけど、案外ちゃんとした木目というのはないのが困ったところ。

うちですげ替えるときは、基本的に折れにくい木目で取るのであまり問題はないはずだけど、知らないで使っていれば怪我をすることもあるので要注意だ。それに手作りだと手元の形状も握りやすくしたり、いろいろ工夫もできるのが楽しいし、それが気に入ってもらえればさらに嬉しい。
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古い斧の柄の挿し替え [道具]

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先日の蚤の市で来てくれたお客様が、「お父さんの形見なので使えるようにしたい」と小型の斧を持参してくれた。斧自体は小型だけど肉厚で重量があり、ちいさな薪や焚きつけを割るには使いやすそう。たぶんお父さんの時代には長年この斧でお風呂を沸かしたり、囲炉裏の火を入れたり、カマドの火をつけたりしていたのだろう。

古いものらしく柄が痩せてしまい簡単に抜けてしまう。これでは危なくて使えないが、割りを入れてくさびを入れ、念のために鉄のくさびも入れた。これで当分の間は使えるはずだけど、もしかしたらこの道具を使う環境はすでにないのかもしれない。
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丸2年とひと月 [道具]

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男にとって道具と言えば刃物や工具の類を連想するけど、女にとっては道具というより、「お道具」というニュアンスなんだろうか。なんてことをいっても、「なに言ってんの?ただのクシでしょ」くらいのことを言われそうだ。

この本つげの櫛は相棒の誕生日にプレゼントして丸2年、ほぼ毎日のように使ってくれていて、箱はだいぶ痛みが出てきたけど、櫛自体はまだほとんど新品に近い状態。あと5年も使い続ければ、少しは使われ続けた時が重なり、貫禄が出てくるのかもしれない。

この櫛を買うとき、実は大事に使われてきた中古の櫛をいくつも見てみた。たぶん数十年も使い続けられた後に持ち主が手放したのか、飴色でいて決して薄汚れた感じがしないものだったけど、どこか手を出すのが憚れられるような雰囲気があるものも多く、新品を買うことにした。

男の道具と女の道具、うまく言葉にできないけど、女が長年大事にしてきたものにはどこか怨念というか情念というか、男とは違った雰囲気があるように思う。まっ、男の勝手な妄想だろうけど。
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薪割り用斧の仕込み [道具]

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先日薪割り用斧の頭だけを買ってくれた人が、柄を付けて欲しいというので昨日から二日かかって仕上げることができた。この人、実は本職のきこりさんで、海外で5年以上伐採の経験がある本格派。

プロだけに柄の長さの指定があったり、刃先の形まで気にしているのがわかったので、結構気を使う仕事になった。今回は斧などの柄に使うために買い込んだ材木を切るところから始まったので、よけいに時間がかかってしまった。

試し割りをしても良い感じなので、気に入ってもらえると良いけど。土曜日か日曜日には取りに来てくれる予定なんで反応が気になる。


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斧の柄を差し換え [道具]

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昨日メールが来て、内容を見ると「斧を直せますか?」とある。話を聞けば柄のすげ替えなので、持ってきていただいた。みれば斧頭と柄が合っていなくて、隙間に木切を入れて使っていたらしい。でもすぐに動いてしまい、使い難いと。そりゃそうだ。

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ということで、持って来て頂いた柄を利用して、隙間には欅で作ったクサビを打ち込んで完成。これでしっかりしたので、薪割りも問題ない。斧頭は刃先が少しこぼれていたので、少しだけ刃先が厚くなるように鈍角に2段刃を付けておいた。

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来月からは月に一度、第2日曜日に駅前で軽トラ市(軽トラで出品するノミの市)が開催されることになった。これまでも少し離れた塩沢町では行われていたけど、町おこしの一環で地元でも行われるらしい。外からも人が来てくれるといいけど、もちろん私も出店するつもり。お小遣い稼ぎになればいいんだけど。

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