正面に見えるのが博物館の建物。他に植物園などもある(エルマリート)

1889年にオープンした自然史博物館は、第二次世界大戦の被害で一旦閉鎖したものの、生物の進化を年代順に追うという新しい形で、1994年にリニューアルオープン。この時点から、博物館名も進化のグランド・ギャラリーことグランド・ギャラリー・ド・レヴォリュウシォンと改名された。4階建ての博物館は天井から吊られた強大なクジラの骨格から始まる。

エルマリート

博物館に入ったのが遅くて、館内は全部見ることができなかった。あっという間に時間が過ぎてしまったのもあるけど、チケットを買うためだけに長いこと待たされたのが大きい。どうしてヨーロッパの人たちはチケットを売るだけであんなに時間がかかるのだろう?駅でもマックでも同じことを感じるのは、便利な日本に馴れすぎてしまっているだろうか。

実はここでイライラしていたわけでもないのだけど、大失敗をしてしまった。夜はコンコルド広場のそばにあるスフレのレストランで食事をするつもりでいたので、持っていたユーロを全て持ち出していたのに、ホテルの部屋のキーと一緒にその財布をここで落としてしまったのだ。残ったのは1ユーロほどの小銭だけ。おまけに銀行のカードも入れていた気もして、すっかり落ち込んでしまった。海外に出かけたことは多いけど、財布を落としたのは初めてだ。

エルマリート
幸いカードはホテルに残してあったので、被害は現金(しかも僅かな金額)だけだったし、相棒のお金は別にあったので大事にはいたらなかったけど、食事の味もわからないほど落ち込んだ。そういえば今回の旅行では今まで1度も落としたことのない、ライカのシャッターに付ける真鍮製のボタンも落としてしまった。些細なことではあるけど、ずっと使っていたものだけにこれも重なって気分がへこんでしまった(T T)