先日アマゾンでまた本を注文した。本と言っても雑誌と写真集。ひとつは田中長徳氏の「ウィーン古都物語」。ウィーン、プラハ、ブダペストの名所旧蹟をウィーン在住の頃の氏が写したもの。写真集というよりも、写真が入ったエッセイかもしれない。なんと37円なり。送料のほうが高かった。

今日(14日)、この本が手元に届いてわかりましたが、この写真はウイーン滞在時に写したものではなく、後から写したものでした。写真集というよりもそれぞれの都市のガイドブックの体裁をなしています。というのもこの本はグラフィック社のスペイン、北欧、ライン河、パリなど「物語シリーズ」のひとつとして成っているからです。

それでもシリアスフォトグラファーのお仕事写真を見ることができるのは楽しくもあり、それぞれの古都を興味深く知ることもできます。普段のエッセイ風の文章とはまた違った本ですが、長徳氏が好きな人にはガイドブックとしても、見覚えのあるカットを探すにしても、面白い本だと思います。

もちろんガイドブックとしての利用価値も存分にありますが、たとえばプラハの紹介文はまるでビールのために書いたような文章で、やはり一般的なガイドブックとは別物と考えたほうが良さそうです。もちろん普段の長徳節とは違って、ちょっと姿勢を正しているような、「まじめにお仕事しています」的な文章ですが、読むだけでも楽しいと私には感じました。お勧めです。


もう1冊は「カメラバッグ年鑑 1999 (ワールド・ムック 202) 」で340円。年鑑とあるので、毎年でていたのかな?カメラバッグってなかなか思うようなものに出逢えないけど、魅力的なものがあることもまた事実。読みたかったのは「12人のカメラマンが勧めるカメラバッグ」と、「ホワイトハウスカメラマンのカメラバッグ」いう企画。

特に12人・・・のほうは自分が使うバッグの紹介が興味深い。それに田中長徳氏の「有名人のカメラバッグ」というのも面白かった。ホワイトハウスの・・・ほうももちろん興味深いんだけど、どうもレイアウトが良くない上に、文字が老眼には読み難くて残念だった。内容は良いんだけど。

でも困ったことに、この号の特集の「ドンケストーリー」で、近寄らなかったドンケが欲しくなってしまった。(^^;