田舎暮らしをするようになってファッションとは無縁になったけど、靴と着るものはそれなりのものが必需品になってきた。例えば雪の降り始める11月から翌年の4月くらいまでは長靴以外は必要ない。それに薪割り仕事をする春や秋も、畑仕事の夏も長靴は必需品。

長靴にもソールの硬さや耐久性、中に鉄の入った安全靴のようなもの、雪で滑ってしまうのもあり、高ければいいともいえないし、安いからダメともいい切れない。どちらにしても1年使えばダメになる消耗品。それに山に薪を取りに行くときは長靴じゃ中で足が動いてしまい疲れるし、何より荷物を背負った斜面では危ない。やはり登山靴のようなしっかりした靴やブーツが欲しい。でも今は革製の登山靴は選択肢がないのが残念。

アウターはまあ、なんでもいいけど、秋から冬の間はちょっと欲しいものがある。それはコットン製雨具。昔は山屋に行けばプルオーバーのコットンヤッケがあったけど、今はどこを探してもない。

ゴアテックスに代表される製品は確かに高性能だけど、道のないところを歩く自分には木の枝や植物の棘などを引っ掛けるのは日常茶飯事。すぐに鍵裂けができたり、裏のコーティングがボロボロ剥がれるような生地では使いたくない。その点コットン製は丈夫で、防水スプレーなどである程度の撥水機能を持たせれば裏山から帰る間をしのぐには十分使える。コンパクトにはならないけど、必要なときはずっと着ているので問題ない。


それでいろいろ考えたのが、コットンのヤッケに防水機能を持たせること。最初の年はマウンテンパーカーに防水スプレー。でも裏地があるとやっぱり暑いし、体の熱で雪が溶けて濡れてくると重くなる。フードはありがたいけど、ファッション優先モデルはフードが小さくて使い物にならない。でもポケットもあるし、秋から初冬までの山歩きにはいい感じ。


次に見つけたのがゴルフ用らしいけど、ibexのフードがないコットン製のしなやかなヤッケ。生地自体に若干の撥水機能があるらしく、前身頃には防風のための処理がされている。山の中を歩いても切れない生地の厚さもある。これに今は蜜蝋を塗って水を防いでいるので、概ね満足はしている。でもやっぱりフードがないのは山でも雪下ろしでも辛いので、使う機会は雨や雪の降らないときに限定される。


で、今は山には持ち込めないけど、雪下ろしのときは安易にゴアテックス製の自転車用ウエアを使っている。ちょっと体にタイトすぎるのが残念(自転車用なので当たり前だけど)。

それで今は30年ほど前に使っていたbarbourのオイルジャケットがいいんじゃないかと思い始めている。通気性もあるし、雨も雪も防いでくれるし、自転車で山道を下って転んでも穴が開かない耐久性もある。秋の山歩きから使えるし、冬の間は雪下ろしにも使える。問題は値段かなぁ。昔もかなり勇気を出して買ったけど、今はちょっと勇気を出そうにも資金がない。(^^; 

なんて物欲をふつふつとさせながら、雪かきしてきます。今日は猛烈な暴風雪なので、ゴアテックスは通気性がありすぎて少し寒いかも。