新潟の古民家、名前の通りかなり古いものなのか、歩くとところどころ床が抜けそうな感触がある。でもやはりそれなりの広さもあって、けっこうゆったりとのんびり過ごす事ができた。

2日目は前夜に飲んだくれた事もあって早寝してしまい、予定外に朝早く目覚めてしまった。おかげで金環日食の大イベントはそれなりに見る事ができた。もっとも新潟では金環にならず部分日食でしたが、それでも気温が下がったり、日差しが弱くなったりと、日食の雰囲気は十分に楽しめた。

周りの農家の人達もちりとりやビール瓶などを片手に出て来て楽しんでいたが、見難いようなので持って行ったなにも写っていないフィルム(真っ黒)を貸したらけっこう喜んでくれて、いろいろ話をしてくれた。地元の人と仲良くなるにはタイムリーだったかもしれない。

早朝に山菜を入れたおかゆを食べて、相棒は前日に採取した山菜の仕込み。山菜も採るのは楽しいけど、それを食べられるようにするのはひと手間かかる。特にワラビやゼンマイは一日仕事だが、相棒はその手間を楽しんでいるようにも見えた。

今回の宿は囲炉裏が付いているのが嬉しくて、炭を最初に3キロ用意してもらったが、やはりこれだけでは足りずにさらに3キロを追加。箱を見たら「マングローブ」とある。どうやら安い炭は成長の早く安いマングローブが使われているらしい。火持ちがやはり良くないようだが、まあ仕方がない。それにしてもマングローブとは予想外です。

そうそう、囲炉裏と言えば初日の夕食は宿に食事を付けて頂いたのですが、それに付いていた鮎の塩焼きをそのまま囲炉裏の遠火で丸1日炙っていたら、養殖の美味いとは言い難い鮎の塩焼きが、見事な焼き枯らしになって骨まで美味しくバリバリ食べられました。やっぱり囲炉裏はいいなぁ。

相棒はその囲炉裏のそばに山菜を運び、フキミソを作ったり、サラダの用意をしたり、炭をくべたりと、それなりに楽しんでいたようだ。私は釣り竿を持っていくつかの川を渡り歩いてみたけど、今回は魚の姿を見る事は叶わず、山菜だけが背中に増えるばかりでした。

そう、サラダと言えば、三つ葉とウドのサラダが絶品でした。今回は山菜スパゲッティもスープもメチャクチャ美味しかったけど、案の定写真は1枚もありません。すみません。おいしい料理だと特に写真を撮る前に食べてしまうんですよねぇ。

写真は1枚目だけ球面ズミ35で、あとはルサールです。