12日は過ぎましたが、山仕事を生業とする人々の間では「十二様」という山の神様がいて、毎月12日は山に入ることをせず仕事を休んだという記述があったりします。この12日にあたる日が場所によっては8日だったり別の日だったりする事があるようですが、これは旧暦を使うのか別の理由があるのか定かではありません。

それと同時に山には物の怪の類いがいると頑なに信じられているところがあったり、「そんなものはいねぇ」と全く意に介さなかったりと、人によって、あるいは状況によつて感じ方が違うのも面白いものです。

ちなみに昔から林業が盛んだった埼玉の秩父地方では、物の怪の類いに関する話しはほとんど耳にしないようです。その替わりに「オーサキ」なんて動物が信じられていたりするのですが、物の怪よりも現金の方が生き死にに関しては大事だと思っていたのかもしれません。オーサキについてはまたいずれ。

「光あるところに影がある」とは昔のアニメ「サスケ」の冒頭の決まり文句でしたが、神様だけを信じて異界に棲むものを信じないわけにはいかないのは、神様とサタンの存在を信じる(らしい?)人達の信仰と共通するところかもしれません。

で、私の場合はただの恐がりなんですけど、山の中に1人で入って行くと晴れて光が射しているとそうでもないのですが、くもりだったり夕闇が近づくといきなり空気が冷たく感じて背中がゾクゾクして、つい辺りを振り返ったりしてしまいます。

なので、もしものためにポケットには鬼刃をつけたナイフをいつも入れています。携帯は届かないところも多いのですが、念のため。そして普通は手ぬぐいですが、軽く歩く時はバンダナをポケットに入れて行きます。幸い、今のところあやかしの類いには遭遇していません。(^^;