先日の蚤の市の後で、古いノコギリと鎌を数本持ってきていただいた。ノコギリに鍛冶屋の名は入っていないけど、多分昭和中期以降の物。板に狂いもなく、一つ一つの歯も丁寧に目立てがされている。残念ながら頭の2枚の歯が欠けているのと、サビが少しある。



でも一番前の歯が2枚欠けていても、実用には問題がほとんどない。最初は全ての歯を同じ高さにしようかと思ったけど、無駄に減らすのももったいないので、目立てをしながら使い、徐々に全ての刃先を揃える方を選んだ。まだまだ何年も働いてくれるだろう。



目立てが終わって試し斬りをしてみたけど、切り口も綺麗だし特に問題はない。あえていえば、少し引っかかって刃先が跳ねる感じがあるので、一番手前の鬼歯の形を整えて、天歯の角度を少し調整してみた。

理由はわからないけど、なぜか少し前から不具合の調整をどうすればいいのか、自分の中で想像がつくようになってきた。それが正しいかどうかまではわからないけど、これが経験を積むということなんだろう。



鎌の方はサビを落とそうと軽く叩いたら、見事に穴が空いた。これじゃあどうしようもない気がするけど、サイズを小さくすれば使える部分もあるかもしれない。これはまた別の日にトライしてみよう。