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包丁研ぎ [研ぎと目立て]

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確か昨年の夏過ぎに研ぎを依頼して頂いたお客様が、今回は3本の包丁を研ぎに出してくれた。ということは最初の1本は様子見だったのかな?なんにしても「これならOK」だったということなんだろう。

最初の1本は菜切り包丁だったけど、今回は三徳包丁が2本プラス。うち1本は新品でまだケースから出していない。確かに新品のままだとちゃんとした刃先ができていないので切れは今ひとつだけど、このオールステンレスの場合はどうなのかな?

ステンレスが切れないとは一概にはいえないけど、普通はあまりいい刃がつかないのでちょっと心配。今日は外の水道が凍ってしまい、水が出ないので研ぎは明日だけど、頑張らなければ。
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久々の刃物研ぎ [研ぎと目立て]

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そろそろイチジクの枝の剪定をして、挿木をしたくなってきたので小刀を研いでみた。久しぶりの研ぎなのでやっぱり下手くそになっていたけど、まあこんなもん。玉ねぎを切っても目に染みない程度の切れはある。

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でも仕上げ砥石に当てていると、どうもいつもの調子じゃなくて、「時間が空いたからかな?」と思っていたら、片付ける時に仕上げ砥石が思っていた砥石と違う石を出していたことに気がついた。これじゃそうなるなと納得。

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仕上げ砥石が違っても、そこは微妙な違いでしかないので切れ味には大差ない。ただ研ぎ味や仕上がり方に微妙な差があるだけ。これでイチジクの枝もきれいに切れて、しっかりと根を出してくれるだろう。
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今年最後の包丁研ぎ [研ぎと目立て]

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昨日は知人の家のドアが壊れたというので、隙間を埋めに行ってきた。すると自転車がパンクしているというので、パンク修理も。よく見たらスタンドがグラグラで車輪に入って転倒しそう。

「乗っちゃダメだよ」と言ったら「ああ、それで転んだのか」と納得していた。みれば顔に真新しい擦り傷。それくらいで済んで良かった。とりあえず全部直して一安心。

帰りすがら通りの家の中から「研ぎ屋さ〜ん」と声がかかる。ということで今年最後の包丁研ぎを2本預かってきた。鋼入りの悪くない包丁だけど、例によって鋼がすでに研ぎ減って出ていない。

ここいらにも研ぎ屋さんが毎月来ているので、普段はそこで研いでもらっているらしいけど、機械で研ぐんだから全体的に肉削ぎをして包丁の肉厚を薄くしてくれれば鋼も出るんだけど、手っ取り早く刃先だけ研いで終わりにしてある。これで私の3倍以上の値段をとるんだから商売人だ。

この肉削ぎを手でやるのは1日仕事。ということで、昨日からやり始めてやっとついさっき終えることができた。いまひとつピリッとした研ぎ上がりになっていない気がするけど、100倍のスコープで見る限りはしっかりとエッジが出ているので、切れないってことはないはず。

同じように研ぎ上がっても、切れ味はそれぞれ違う。材質によるものか、焼き入れや焼き戻しの塩梅なのか、自分にもまだよくわからない。ただ刃物によってどの砥石が合うのかは少しづつ想像できるようになってきたのは進歩だと思う。

切れないといえばたまに聞くのが、「研ぎあがって試し斬りすると、紙は切れるのに野菜や肉が切れない」ってこと。すべてがというわけじゃないけど、こういうことは普通にあり得るし、特に使い古した刃物ではありがちになる。

というのは、刃先だけを研いで紙を切るとスーッと切れる。でも包丁で切るのは紙のように薄いものばかりじゃないので、肉削ぎをしないと切れ込んでいかない。上から押して切る場合にも、前後に引いて切る場合にも肉厚のものでは抵抗が大きくなるので切れが悪く感じてしまう。

どうしても2〜3回研いだら1度は軽く肉削ぎを入れないと、切れが重くなってしまうし、鋼がなくなるまで刃先だけを研いでいたら、刃先は鈍角になっていくし使いにくい包丁になっているはず。でも普通はそんなことは考えないから、仕方がない。

ともあれ、これで今年の研ぎ仕事も終わり。来年もまた少しづつお得意さんが増えてくれればいいけど、それは毎回の仕事のでき如何かな。
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手斧とノミの研ぎ [研ぎと目立て]

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今日は長野のどこかの山で、昔の仲間と山小屋の修理をしているということで、オノを3つとノミを3本預かった。同じような長さのオノが3本ということは、一人で使うわけじゃなくて、仲間の分ということだろうけど、使い方がわからないのでどうしたものかと迷っている。

刃こぼれも激しいし、頭の方もハンマーでガンガン叩いているようで変形しているから、これはグラインダーの出番。あまり刃先は鋭角にならないようにした方がよさそうだ。

ノミの方も幅の違う3本だけど、ノミの形はしているけど裏スキがなくてベタ裏の作り。ノミの場合は裏スキがなくても平面が出ていれば使えるとは思うけど、結構刃こぼれが激しいので「う〜ん」って感じ。こっちはグラインダーというわけにはいかないので、結構時間がかかりそう。

とはいえ、頼って持ってきてくれるのでなんとか使いやすいように刃を付けたい。「春までは作業ができないから、全然急がない」とは言われているけど、手をつけないでいるとやる気が失せるので、早めに頑張ろうと思っている。

研ぎに持ってきてくれる人たちの中には刃先が傷んでいる場合が多い。だから研ぎに出してくれるんだけど、そもそも使い方を知らないことも多くて、余計なこととは思いつつも研ぎ上がった時に使い方を簡単に伝えることもままある。

「そうだったんですか」と言ってもらえることが多いけど、場合によっては怪我につながりやすい使い方もあるので、できる限りは伝えるようにしている。やっぱり安全に作業して欲しいし、オノで怪我なんて想像しただけで怖くなる。
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ガタガタのナタの研ぎ [研ぎと目立て]

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先日の包丁研ぎに関連して、息子さんが「こんなの研げるか?」と、ナタを持ってきてくれた。どうやら若者が釘を切ろうとしてナタを使ったようで、刃先はノコギリのように凸凹になっている。
「捨てると言うのでもらってきたけど・・・だめなら始末する」というので、見せてもらった。

確かに刃先はボロボロ。だけど鋼が欠けているだけで、研ぐには問題がない。研ぐのに手間はかかるけど、ナタとしては柄の仕込みも正式なやり方でしっかりしているし、ナタの本体もちゃんと裏スキもあり、丁寧に作られている。たぶん値段もそこそこしたものだろう。

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ということで預かることにして、包丁と一緒に研ぎ上げて持って行った。「おおっ!」と喜んでくれたので、こちらとしても嬉しい限り。使い方も怪しかったので簡単にレクチャーしてきたけど、怪我なく使ってくれればまだ10年や15年は十分使えるはず。仕上がり写真を例によって取り忘れました。(^^;
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お得意様 [研ぎと目立て]

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12月に入って少し慌ただしい雰囲気も出てき始めたところ、数年前から定期的に刃物の研ぎに出してくれるおばあちゃんが、包丁の研ぎを出してくれた。最初は草刈りのカマを研いだのが始まりで、たまたまうまく研げたようで「こんなに切れるカマはない」と、気に入ってくれた。

それ以来定期的に包丁やカマを持ってきてくれる。こうして定期的に出してくれると、こちらも刃物の痛み具合を見ながら「今回はもう少し刃先の角度をこうしてみよう」と、使う人に合わせた調整ができるので、研ぎの工夫のしがいがある。

写真にあるように決して高級な刃物ではないけど、できるだけよく切れて切れ味が長続きするように、たくさんの砥石の中からより適正と思われる石を選び、刃の形を考え、工夫しながら研ぎあげる。

時間単価を考えればバカらしい値段だけど、こうして頼りにしてもらえるのは田舎暮らしをしていてとてもありがたいと思える。もう少し値段を上げても良いかとも思うけど、同業の人に申し訳ないかと思ったり、私に大勢の顧客がいるわけでもなし、影響はないだろうと思ったりするが、なかなか値上げできないでいる。

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今回使用した砥石はこの写真の左側3本。どれも愛媛から産出する「伊豫砥」と呼ばれる砥石。硬さも細かさも千差万別で、手元に来るまでどんな性格なのかはっきりとはわからない。

以前は硬くて仕上げに使えるような種類を買うことが多かったけど、伊豫砥に限っては自分の場合、中砥と荒砥に特に良いものがあるような気がしている。

特にステンレス包丁では刃をつけやすく、鋼の入った和包丁では刃持ちがだいぶ良くなるように思っている。

一番右の欠けた砥石はお気に入りの一つで、京都の中山と呼ばれるエリアから産出される並砥と呼ばれる仕上げ砥石。名前は「並砥」だけど粒子は細く揃い、ピンピンの刃先に仕上がる。今回はうちの包丁の刃先が少し荒れていたので、刃先1mm以下の先端だけを軽く仕上げてみた。
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また研ぎの依頼 [研ぎと目立て]

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週末に農具の柄が折れたのをすげ替えたと思ったら、昨日は「ネギが切れない」と、菜っ切り包丁の研ぎが来た。最近は軽トラ市に出ないので、痺れを切らして自宅に持ってきてくれる人が出てきたのかもしれない。それに口コミが微妙に広がっている感じがする。

ところでこの菜っ切り包丁、ちゃんと鋼が入った良いものだけど、どうやら片側だけ中心に砥いでいたようで、左側は鋼が2ミリくらい出ているけど、右側は地金が刃先まで来ていて鋼が全く出ていない。

以前youtubeで観た研ぎビデオでは「7対3で研げばいい」というのがあったけど、それを実践していたのかもしれない。でも鋼が出ていないんじゃ、野菜は切れないよなぁ。

ということで昨日は昼から夕方まで鋼を出す肉削ぎ作業を延々と、荒砥を何種類か使ってやっていた。荒砥はよく下すので気をつけないと包丁の形がすぐに乱れてしまうし、砥石の平面もすぐ崩れやすいので気を使う。気を使うという意味では、荒砥が一番かもしれない。

形は長年の使用で切っ先の方が研ぎ減っているけど、これを正確な形に仕上げると大幅に刃先が減ってしまうので、今回は形の修正まではやらなかった。

どうやら写真のように鋼が出たので、今日は中砥を使って形を整えつつ仕上げ砥石に当てて仕上げるつもり。物は悪く無いので、切れ味良く仕上げて喜んでもらえたらと思う。
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包丁研ぎ [研ぎと目立て]

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最近は毎月やっていた「軽トラ市」に出展していないので、研ぎをするのもずいぶん少なくなった。でも昨日買い物に行ったらキムチ屋のお母さんに見つかって、この包丁を4本頼まれてしまった。

もう何度も研いでいるけど、アルミのように柔らかな包丁が2本と、電動ヤスリで削りたくなるような硬い包丁が2本。本音を言えばどちらもあまりいい刃が付かない。いい刃が付かないのは自分が下手だからだけど、普通の人がこの包丁を研いで使うのは結構大変だと思う。

昔は普通に鋼の包丁が使われていて、それならお母さんでも一般的な砥石で研げただろうけど、今は100円の包丁から聞いたこともない材質の包丁まであるので、研ぎは昔よりずっと難しくなっていると思う。だから安い刃物を買って使い捨てなんてのことになっているんじゃないだろうか。
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やっとナタに手をつけた [研ぎと目立て]

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しばらく前に頼まれたナタの柄の交換作業をやっと始めた。柄には樫の木を使うのが普通だけど、樫は高いのでタモだったかな?もっと粘りのある木材で作っている。

実は道具に慣れてしまえば硬い柄を使わなくてもそれほど問題はない。むしろ粘りがあったほうが疲れないこともある。玄翁などはグミを使うといいと聞く。

とはいえ、力任せにやられると樫よりも折れやすいのは確かかも。過去には力のある木こりのベテランにこの木材を使って斧を仕上げたら、見事に折られてしまった。

自分でも使っているので問題ないと思ったけど、職業きこりはやっぱり丈夫さ優先の方がいいかもしれない。勉強になりました。
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久しぶりに刃物 [研ぎと目立て]

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今朝、バイト先で窓の外の花に水をやろうとしたら、すぐ頭の上にこれを見つけた。「ゲッ!」っと思ったが、よく見ると既に使われていないらしい。スズメバチの巣作りは結構早くて、このくらいのサイズ(グレープフルーツ大)だと半日くらいで作ってしまう。

今年はまだないけど、我が家の軒下にも毎年のように作られるし、へたすると家の壁の中にまで入ってくるので油断ならない。それでもたまに屋根裏から侵入するのか、いきなり部屋の中でスズメバチが飛び始めてびっくりすることがある。

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ところでまた刃物の手直しを頼まれた。今回はナタの柄を付け替えるのと、刃こぼれの修正。アフリカ系の知人が庭先の木を倒してくれることになったらしいけど、力任せにやっていたら柄がバラバラに折れてしまったらしい。

それと両面ノコギリの歯欠けの修正と目立て。でもこのノコギリは目が細かすぎて私には荷が重いので、目の大きな縦引きの歯を横引きの歯に作り替えることで了承してもらった。でもこの暑さで全然やり気が出ない。
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久々の研ぎ依頼 [研ぎと目立て]

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今朝バイトから帰ると玄関にこの包丁が置いてあった。実はバイト先にお客様が来ていたことは知っていたけど、それがこの包丁を持ってきた人だったようで、私がいるのを知っていてバイト先に来たらしい。

運悪く私が奥にいたことで研ぎを頼めずに、私の家を聞いて持ってきてくれたらしい。今年は毎月の軽トラ市にも出られないので、包丁研ぎも全然やっていない。それに痺れを切らして持ってきてくれたのかもしれないけど、ありがたいことだ。

それに包丁研ぎを通じて、薪を持ってきてくれたり、木を切り出していいと言ってもらえることもあるので、研ぎの値段が3本まではまとめて500円という値段も無駄ではないようだ。
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鎌の研ぎ [研ぎと目立て]

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昨日の夕方、近くの住宅の人が声をかけて来た。聞けば鎌を研いで欲しいけど、公民館の鎌で研げば個人でお金を出さないといけないという。たくさんあると言っていたけど、とりあえずは4本らしいので、「じゃあ全部で100円」ということで預かった。

例によって最初に写真を撮るのを忘れたけど、右の2本が研いだ物で、左の2本がこれからやる物。写真だとわからないけど、やっぱり個人の道具ではないので曲がっていたり、刃こぼれが酷かったりと、なかなか楽しめた。

とりあえずはしばらくは研がなくても使えるような刃先にしておいたけど、気に入ってもらえればいいんだけど。
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オオムラサキさんから贈り物 [研ぎと目立て]

同じ町に引っ越しして来たオオムラサキさんが、先日盛岡から連絡をくれた。どうやら古い砥石を見つけたので送ってくれたという。聞けば長崎で取れた砥石らしい。

私が知っている長崎の砥石といえば、今はもう採掘されていない荒砥の大村砥と中砥の備水砥。どちらの砥石も今でも普通に売られていて、古い砥石とは見た目の区別もつかないけど、今は産地も昔とは違い、特に質は全く別物と言って良い。

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左が手持ちの、今でも売られている備水砥の上白。中が送ってもらった本物の備水砥・上白。右は本物の荒砥の大村砥。自分でも古い大村砥や上白は使っているけど、もう小さくなってしまったので、これは嬉しい。


ということで全く期待をしていなかったけど、届いたものを試してみると驚くことに紛れもなく昔の大村砥と備水砥の上物といわれる上白砥だった。これにはびっくり。確かに昔はこの2つの砥石は一般的な砥石で、日本各地にそれぞれ産出した中砥石があるにもかかわらず、全国の家庭で使われていたと聞く。

慌てて「もし在庫があるならあと2セットづつ買って欲しい」と連絡したが、どうやら最後だったようで、次に入荷するのはいつになるか分からないということだった。まっ、仕方がない。

古い大村砥と古い上白砥が手に入っただけでも嬉しい。でもどちらの砥石も古いものは手で擦っても研汁が出てくるくらい柔らかいので、よく使う人なら1年もたずになくなってしまうし、使い方も柔らかいだけに難しい。大事に使わせてもらおう。

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見つけたのはこんなお店らしいけど、だいぶ渋めの探検が面白そうな店。いつかまた入荷したら知らせてくれるらしいけど、古い砥石もあるところにはあるので、期待はしないけど出てくるのを楽しみにしていようと思う。
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チェーンソーの目立て依頼 [研ぎと目立て]

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昨日の夕方、ゼンマイを揉んでいたら家の前の田んぼを見に来た人が「チェーンソーの目立てはやるかい?」と聞いて来た。うちでも使っているので、「やるのは問題ないけど、ソーチェーンのサイズで使うヤスリが違うので、合ったヤスリを持って来てください」と伝えておいた。

ところがチェーンソーと一緒に持って来たヤスリが4本。「サイズがわからないので色々な種類を買って来た」ということで、目立ての前にどのヤスリが合うのか、ネットのお世話になることになった。

しかし他の人のチェーンソーを見るのも、違うメーカーのチェーンソーを手に取るのも初めてで、自分のハスクバーナーとは違うなぁと実感。概ねの構造は一緒なので、使うのでなければ問題はないけど、こういう機械を修理する人は大変だろうなと感じた。

何より持ち主の使い方が分からないので、ソーチェーンの刃先も不思議な削れ方をしていた。普通は片歯なのに両刃のようになっているし、普通の形に戻すのが大変。でもこういうのも面白いというか、いい経験をさせてもらった。次回からはあまり不安になることもなく、請け負うことができそうだ。
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ヒビの入った鎌 [研ぎと目立て]

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先日10本ほど研ぎに預かった鎌のうち1本にヒビが入っているものがあった。こちらに来るまで研ぎは自分のナイフだけだったので問題なかったけど、他人の使う刃物はどんなふうに使われているのかわからないので、ときどきこんな状態の刃物が手元に来る。

このヒビが入った鎌はステンレス製だけど、どうしてヒビが入るんだろう?作った時の残留応力が残っているのか、包丁でも鎌でも粘りの強いステンレスでヒビが入っているものが多い気がする。

砥石でこれを傷がないところまで研ぎ減らすのは大変なので電動工具を使ったけど、それでもステンレスは結構大変。鎌の場合は包丁よりは神経を使わずにできるけど、それでも使い道を考えながらできる限りよく切れて、切れが長持ちするようにしたいと思って歯をつけている。

だけど使う人はどう思っているのか?もう少し反応が返ってくると嬉しいけど、多分ダメだと思ったときは2度目はないんだろうと思っている。

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春になって研ぎが増えた [研ぎと目立て]

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雪が消えて来て暖かくなって来たと思ったら、早速刃物の研ぎの依頼が増えた。今回は包丁が5本。途中まで研いでハッと気がついて写真を撮ったけど、この3本はステンレス製だけど結構刃先がギザギザで、1本は真ん中に1センチほどのヒビが入っていた。

これは割れちゃうなぁと思っていたら、案の定トウモロコシくらいの大きな欠けができてしまった。他にもノコギリ状に刃こぼれしていたりして、仕上がるのは1日に1本。商売としては成り立たないなぁ。(^^;

と、思っていたら夕方にはまた電話が入り、今度は鎌が10本ほど。こういうのを見ると「ああ、春がきたなぁ」って思う。毎年のことだけど、ありがたいことだ。
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包丁研ぎ [研ぎと目立て]

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積雪が1m程度になり、蕗の薹が目を出し始めたと思ったら、さっそく包丁研ぎの依頼が来た。春なので鎌だと思ったら、3本の包丁。この研ぎを出してくれたのは、数年前に鎌を研いだらえらく気に入ってくれて、それ以来たくさんの刃物を持って来てくれる、隣町のおばあちゃん。ありがたいことだけど、期待されると下手な研ぎはできないので、いつも時間がかかってしまう。

この包丁も何度目かの研ぎだけど、鋼に見える包丁も実は得体の知れない金属で、歯をつけるのがすごく難しい。他の2品もステンレスで「これにどうすれば刃がつくんだよ?」と毎回悩まされる。でもおばあちゃんが大事に使っているものだし、毎回なんとか凌いでいる。今日もがんばらねば。
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ステンレスの包丁はなぜ研ぎにくいのか? [研ぎと目立て]

自分のこれまでに研いできた経験から言うと、ステンレスの包丁は非常に研ぎにくい。ステンレスの包丁と言っても現在は様々な種類があり、粉末鋼と呼ばれるものなどはかなり性格が違うし、ほとんどアルミ合金の打ち抜きのようなものから、スチール合金のようなカチカチのものまで様々だ。柔らかくて刃が付いたかどうかわからないものもあれば、高硬度で砥石が滑って研ぎ難いものもある。

よく研ぎに出される包丁に多いステンレス鋼は、クロムやモリブデン、バナジウムなどが配合された合金で、刃に粘りと耐摩耗性を出し、錆びにくくするし刃こぼれもし難くなる。

世の中のお母さんたちにとって、この錆びにくい、あるいはほぼ錆ないメリットは何にも変えがたいものらしい。もちろん切れの良さなどよりずっと大事に思っているに違いない。

ステンレス鋼を研ぐ上での難点は他に、研いだ時のかえり(バリ)がなかなか取れない事。かえりを取るためには反対側から研ぎなおしをする必要があるが、鋼の包丁ならば簡単にかえりが取れるが、粘りが強いステンレス鋼は右に左にと折れ曲がるばかりで、なかなか刃先からかえりが離れてくれない。

はては微細なかえりはついに刃先から離れることなく、折れ曲がって刃先にへばり付いてしまう。こうなると一見きれいに見える刃線も、実際には折れ曲がったかえりが付着しているので全く切れない。

さらにはやっとかえりが取れたと思ったら、よく拡大して見ると刃先のバリが千切り取られたようになっていて、まるで汚い鋸の刃のようになってしまう。

かと言って時間をかけてきれいにバリを取って刃先をきれいにすると、鋼と違ってなぜか滑ってしまい物が切れない。鋼の場合は刃先のギザギザはない方が繊細な切れになるが、ステンレスの場合はある程度のギザギザがないと切れ込んでくれない印象がある。

現在はこのバリの処理をどうするかで、毎回時間がかかっている。合金の種類が多彩なだけに、一律にこうすれば良いとはならないのが辛いところ。

しかしyoutubeでステンレス包丁の研ぎ方をみると、どれもこれも簡単にバリを出して(ばりを出すのは簡単)、そのバリを取って「はい、切れるようになりました」と、コピー用紙を切ってみせる。

あれで本当に食材がちゃんと切れるようになっているんだろうか?自分の下手さを棚に上げて文句を言っているように思うけど、実際なかなか思うような刃先に仕上げられないので、不思議でしょうがない。

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久々の研ぎ [研ぎと目立て]

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昨日の夕方見知らぬ車が玄関先に泊まった。何事かと思ったら、お得意さんから聞いたといって包丁を3本持ってきて研いでくれと言うことだった。この地域にも車で月に一度くらい研ぎ屋さんが来るけど、うちに持ってきてくれる人は大抵「研いでもらっても切れない」と言うことが多い。

向こうも仕事なので切れないってことはないと思うけど、思うほどには切れないと言うことなんだろう。と言うことでこちらへのプレッシャーは高いけど、気に入っていただければお得意さんになっていただけるので、毎回頑張ることになる。

でも今回も思うようには砥げない。結局昨日一度は研ぎ上げたものを、今日になって砥石をいろいろ変えてやり直し、「これならまあまあ良いか」と言うレベルに。毎回思うけど、ステンレス包丁は本当に難しい。

鋼の付いた包丁なら形が悪くてまともに砥げず、時間はかかったとしても、ほぼ思うように刃をつけることはできるけど、ステンレスの場合は刃をつけることが難しい。もしかしたら鋼と同じ感覚の刃を付けようと思ってもダメなのかもしれない。まだまだ研ぎの道は長い。
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性懲りもなく [研ぎと目立て]

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クリスマスも終わって今年も残すところあとわずか。というところでつい魔が刺してしまい、新しい砥石を買ってしまった。

もう手持ちの砥石がたくさんあるので、よほどのことがなければ買うのはやめようと思っていて、少しづつ手持ちの砥石も手放そうと思っていたのに困ったもんだ。

と言いつつ、やっぱり新しい砥石はどんな感じなのかなと使うのが楽しみでもある。

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サイズは小さめで、いわゆる「レーザー型」と呼ばれる15×8センチくらいのもの。つい手を出してしまったのは、いつも買っている砥石屋さんからのメールで

「お陰様で、いろいろな鉱区を試し挽きさせていただき、できたのがこれら。伊予で砥石試みて僅か16年程度で、最強種として探鉱し続けたモノ。ほぼ中性なのも〇。食いつきが異常で痺れます。粘り極大、硬い仕上げ砥石の名倉にもいいと思う。中砥の中で最も精細に入る部類。一度は味見されたし。とても比重か軽い。通常2.4-2.5 硬い浅黄2.6にたいしてこれは2.2で持つと違和感がしますが、空洞はなく空胞があるのか?という感じです。仮分析かけると、探し求めている化合物含有量多く火成岩砥石では優勝。よくおりて食いつきもよく何より粘々です。」

とあったため。要はまんまと乗せられてしまったわけ。

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今回手に入れた砥石は中砥に属する愛媛の伊豫砥で、この地域の砥石はこれまでいくつも使っている。万能性が有難い砥石で、手持ちの中でも荒砥、中砥、仕上げ砥の部類がある。基本的に仕上げ砥石は京都のものがあるのでほとんど使わないが、鎌など手で砥石を持って研ぐ場合には伊豫の仕上げ砥も使っている。

いつも軽トラ市で研いでいる包丁は刃先が荒れているものが多く、ステンレスということもあって荒砥から中砥をよく使う。が、仕上げ砥を別にすれば伊豫砥は研ぎ汁を流さないように使っているとどんどん目が細くなり、普通に仕上げまでできてしまう。なのでこの伊豫砥の万能性が便利で使いやすい。

それでも鋼の入った包丁も時々あり、ちゃんとした包丁はしっかり研ぎたい。その時にも伊豫砥はサビ落としから傷消し、中仕上げから少し粗めの仕上げまで便利に使える。これ1つあれば良いんじゃないかと思えることも多くて、今回もつい手に入れてしまった。

天然砥石は合成砥石ほどの研削力はないけど、研ぎ減りしないので長持ちする。私の場合合成砥石は1年で荒砥から仕上げ砥までそれぞれ1本前後買い換えるけど、天然砥石はよく減る荒戸を含めてまだ1本も使い切ったものがない。

今回の砥石もそれこそ一生ものだろうけど、今までに手にした伊豫砥の中で最高に気に入った。できればもっと大きいのを買ってよけばよかったけど後の祭りだったのが残念。最近思うのは、砥石の好みとして、自分は柔らかめが好きらしい。

もちろん繊細な刃先が必要な大工道具や刺身包丁、菜っ切り包丁などの超仕上げの部類になると相当硬いものを使うけど、普通に仕上げる時には柔らかめの砥石が使いやすいし気持ちがいい。特に中砥くらいだとそう感じる。

今回の砥石も柔らかめだけど研削力もそこそこあって、自分が思う削れ方をしてくれて非常に使いやすい。こういう自分に合ったと思える砥石は滅多に手にできないので、今回は貴重な巡り合わせだった。
タグ:砥石
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チェーンソーの目立て [研ぎと目立て]

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昨夜の雨は結構な振り方で、このまま今日も雨で行けるかと思っていたけど、そこまで甘くはなくて、やっぱり昼前からは激しく雪が降り始めた。1時間ほどで辺り一面白くなってしまい、このまま降り続けるとそこそこの積雪になりそう。

今晩はたぶん除雪車が出動するだろうし、相棒が帰る頃には家の前の坂道を除雪しなければ、四駆のジムニーといえども上がれなくなくなりそうだ。

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ということで、今日は日中の仕事もできないので、ここ数日お世話になったチェーンソーの掃除と、ソーチェーンの目立てをして、また次回の使用に備えることにした。振り返ればチェーンソーを買ったのは2015年5月。もう8年間も使っているとは思わなかった。

その間ソーチェーンの交換は何度しただろう?5本くらいは替えているし、ガイドも今のが3本目だ。最近は扱いにも慣れてきたので、山で一人で作業する時もチェーンソーを使うけど、最初は危なっかしくて一人で山に入る時には大きな鋸を使っていたのも懐かしい。

ソーチェーンの目立てはノコギリとはまた違ったコツがあるけど、これは自分なりに掴むしかないかもしれない。それでもやりやすい方法はあるもので、自分では目立てするチェーンソーのガイドの下に木片を置く。こうすることでソーチェーンが固定されて、ヤスリの角度も固定しやすく刃先がブレにくく正確な刃先が付けやすくなる。

とはいえ、ヤスリを刃先に当てるにも力の入れ方があり、下、手前、上方向など、歯の減り具合に合わせて削る方向を考える必要がある。いろいろ試すと切れ方に違いが感じられるので、面白い部分でもある。

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冬の準備 [研ぎと目立て]

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今日から12月。今年はまだ雪が降らないけど、気温はだいぶ低くなってきていつ降ってもおかしくない感じ。と言うことでうちでもやっと薪以外の冬の準備をし始めた。

ところがどこの家でも冬の準備があるようで、今年使った刃物の手入れを頼まれた。預かったのは鎌を11本。「ピカピカにして」と言われたけど、けっこうなサビもあって時間がかかりそう。

いつもは切れれば良いと言う感じで、刃先だけを仕上げる感じだけど、春まで使う予定のないものは綺麗にしてしまっておくのだろう。ということで普段はやらない化粧研ぎみたいなことをやっている。

時間がかかるし、切れ味には関係ないし、頂く料金は高くできないし、う〜んって感じ。でもこうして持って来てもらえるだけでもありがたいと思わないとね。
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クワの研ぎ [研ぎと目立て]

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昨日、山に入らせてもらう代わりに見つけた舞茸をあげて来た農家のお母さんに、「爺さんの使っていたクワを研いでくれるか?」と頼まれた。「本来の研ぎ方がわからないけど、できる範囲でいいなら」ということで預かって来た。

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一応ある程度形を整えて刃を付けたけど、使い方がわからないので刃先の形をどうすればいいのかわからず、とりあえずという感じ。でもこのおじいさんのクワ、よく見ると鍛冶屋の銘が打ってある。

「柳」というのはこの集落にはとても多い名前だけど、かつてはここにも2軒の鍛冶屋があったらしい。その一軒の野鍛冶の作ったものかもしれない。鋼がだいぶなくなっているけど、まだしばらくは使えるはずだし、よく見ればクワの先の鋼は何度か継ぎ足してあるように見える。

昔の斧やナタなどの農具は、減ればこうして鍛冶屋仕事で復活させて使い続けたのだろう。おばちゃんも「使いやすいからこればかり使う」と言っていた。高い道具でなくても、しっかり作ってある道具は治しながら代々使えるもんだったんだろう。
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藁を切る刃物 [研ぎと目立て]

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昨日の夕方、ちょっと接触のないばあちゃんが訪ねて来た。どうやら包丁研ぎをやってもらえると聞き齧って来たようで、すぐにやると言ったら包丁を2本と写真の藁束を切る刃物を持って来た。

包丁は嫁と自分の分で、これがないと夕飯が作れないからと、夕食の準備が終わってから持って来て、明日の昼の準備までにやってほしいと言って来た。ステンレスで鋼のないの包丁だけど、爺ちゃんがこれまでは研いでくれたけど、もう砥げなくなって困っているということだった。

この包丁がまた大したもので、包丁というよりも少し薄手のナタと言った方がいい感じの作り。刃なんて全くなくて、「叩き割っていた」というばあちゃんの言葉にもなっとく。でも大事に使っているのは確かなようで、刃こぼれもない。預かってできる限りの刃先にしたけど、使いかってはどうかな?その反応も楽しみではある。

藁切りの方は初めての刃物で、どんな刃先にしたらいいのか全くわからない。元の刃を見てとは思ったけど、そもそもすでに刃がなくなっている。(^^; これも全く切れないだろうけど、よく使っていたものだ。

研ぎ方はわからないけど、ナタや斧、鎌などをたくさん研いでいるので、刃を付けることはできる。とりあえずは鎌を研ぐ感じで刃を付けてみたけど、試し斬りでは藁の束も軽く切れたので多分大丈夫だろう。

さて、秋は実はいろいろ忙しくて時間に追われることが多い。まずはキノコを探す時間が必要だし、薪を探して運ぶ時間も必要。その材木を割って干す手間もかかるし、畑に植える野菜の準備や、そもそも畑に肥料を入れたり耕したり。なんてことやっているうちに雪がちらつく。

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でも今年はやっと家の西側に薪だなを作ることができた。毎年積み上げては雪で倒れることを繰り返していたけど、これで少しは心配が減り、楽になるかもしれない。
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包丁の肉厚 [研ぎと目立て]

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田舎暮らしを始めて必要になった刃物研ぎもだいぶ慣れてきて、そこそこの刃が付けられるようになってきた。興味本位にyoutubeで研ぎ動画を見ていると、折れ跡(シワ)のないきれいな一枚紙を切って仕上がり具合を試しているのをよく見かける。

でも新聞紙や薄い画用紙は、切れ止んだノミやカンナでも切ることができるので、あまり切れ具合の当てにはならない。ただ目に見えない刃こぼれがあれば引っかかるので、その確認としては使えるし、切れる刃物の音を覚えておけば刃がついたかどうかの確認はできる。

軽トラ市などで時折研ぎの話をしていると、研ぎあがって紙は切れるのにトマトや魚は切れないって話はたまに聞く。紙を切るのはあまり難しくないけど、野菜でも肉でも魚でも綺麗に切るのは難しい。もちろん木を削るのも。

刃先の線が綺麗に砥げているかの確認には、自分の髪の毛を一本持って、刃先を当てて食い込むかどうか試してみると良いかもしれない。鈍角で肉厚の刃物でも、刃先の線がちゃんと砥げていれば、髪の毛のササガキはできる。

出刃包丁や刺身包丁のような片刃だと、手元と切っ先では刃の(断面の)角度が鈍角から鋭角へと徐々に変化しているので、その具合でも切れ味が変わってくる。特に引いて切る刃物の場合は切れの軽さ(重さ?)が変化する。

自分の場合、指先で挟んでなぞることで極端な厚みの変化はわかるけど、微妙な違いはまだノギスのお世話になる。これを研ぎながらでうまく調整できるようになれば、菜っ切り包丁でも柳葉でもうまく砥げるようになるんだろう。
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鎌研ぎの依頼 [研ぎと目立て]

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先日久しぶりに研ぎの練習をしたら、ってわけじゃないけど、今朝バイトの帰りに呼び止められた。どうやら鎌を研いで欲しいということで、大事に使っていそうな包丁と鎌を2本預かった。

包丁は良いものというわけじゃないけど、買った時のケースに入れられている。どうやら骨を切ろうとしたら、大きく捲れてしまったらしい。心配そうに「直るかね」と聞いてきたけど、「研ぎ減るけど全く問題ない」と答えるとえらく喜んでくれた。

さっそく包丁と鎌を研いで持って行ったら、追加で上の写真の鎌を3本頼まれた。こちらも切れ止んでいるけど問題なしで、喜んでもらえた。ありがたや。
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久々に小刀の研ぎ [研ぎと目立て]

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休日の今日は我が家の外壁のリフォームの準備で、家の周りにある薪を全部片付けなければ足場が組めない。これまでの数日準備をしてきたけど、今朝まで残ってしまった。やっとのことで片付けて、午後からはちょっと時間ができたのでしばらく使いっぱなしで刃こぼれしてきた小刀を研ぐことにした。

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繊細な刃物を研ぐのは久しぶりなので、ちょっと集中力が持つか不安。一番上の写真の刃先が荒れているのが見えると良いけど。まずは荒砥〜中砥の番手になる伊予砥で大まかな形を整えて出来る限り刃先も整える。

この砥石は便利な砥石で、最初は粗めなのに研いでいるとどんどん砥粒が小さくなって、刃物によっては仕上げ砥石としても使える便利な石。小さいものはサビ取り用にも重宝している。うちには小さいけど5〜6個あるかもしれない。

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その次は中山のあいさで準仕上げ。メジャーブランドの中山だけど、やっぱりメジャーになるには理由があって、どの中山でもそれなりに良い砥石だと思う。この手持ちのあいさは、研ぎ痕は残るけど切れ味は十分で、家庭用の三徳包丁には刃持ちも良くて十分な仕上がりになるはず。大きく傷が入っているけど、不思議と当たるけど傷がつかない不思議な石。でもまだ刃先を仕上げていないので、次は奥戸の本巣板。

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この小さな砥石も便利な石で、少し力を入れて傷を消して、徐々に力を抜きながら刃先まで砥石に当てていくと良い艶が出るしもちろん繊細な刃先になる。砥石の面直しをしながら裏もあてて、出来上がり。今日は1時間と05分。ちょっと手抜きだけど、自分用だしこんなもん。

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トマトは切らなかったけど、切れは十分。これでまたしばらくは気持ちよく物が切れる。
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出来上がり! [研ぎと目立て]

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やっと柄の交換と研ぎの諸々が終わって、引き渡せる状態になった。まだ別口の斧の柄の交換が1つあるけど、それはまた次回。といいつつ、後回しにしているといつまで経ってもやらないんだけど。(^^;
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久々のカンナの研ぎ [研ぎと目立て]

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ZUIKO AUTO-S 55㎜ f1.2


お盆明けの明日には先日預かった斧やナタ、鎌などを受け取りに来るので、今日は最後に残った薪割り斧の柄を仕上げなければならない。ということで久しぶりにカンナを朝から研ぐことにした。

相変わらず思うようには研げないけど、とりあえず刃をつけることはできた。やっぱり研ぎも毎日やらないとどんどん下手になる気がする。

この砥石は仕上げ砥石で、最初は真っ黒い研ぎ汁が出るけど、削れた鉄の粒子が微細ですぐに錆びて研ぎ汁が黒から茶色に変化する。もちろん刃物の方が錆びるなんてことはない。

良い砥石だと思うけど、さらに研ぎ感や刃物に合った仕上がりなどを考えると違う選択肢もあるのだろう。もちろんまだまだそんなことまでは気が回らない。
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また「つんぼ」が・・・ [研ぎと目立て]

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先日斧を3本、ナタを4本、鎌を8本「使えるなら研いで欲しい」と持ってきてくれた中に、2本のいい感じのナタがあった。

研ぎの依頼をしてくれたのは10キロほど離れた隣の集落の人で、40年ぶりに今年故郷に戻ってきたという。田舎暮らしを始めるにあたり、古い道具を使えればといろいろ持ってきてくれたのだが、そのナタの1本は「前田屋」とある。「前田屋」は今でも私の住む集落にある金物屋で、古くからあるお店らしい。

そしてもう1本が先日も紹介した「つんぼ」のもの。でも自分が持つナタとは微妙に造りが違うので、多分同じ人の作ではないと思う。どちらが先のものかも判断はつかない。

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でもこの「前田屋」と「つんぼ」のナタは、握りの部分は違うけど、刃物部分はどうも同じ鍛冶屋のものに見える。「つんぼ」は今の上越市にあった鍛冶屋で、「前田屋」は今も地元の松代にある金物屋。

想像でしかないけど、たぶん「つんぼ」で作ったナタを「前田屋」のオリジナルとして販売していたんじゃないだろうか。今でいうならOEMかな?

昔からこういうことは行われていたようで、古い土佐の鍛冶屋の記録にも「銘」を変えていくつかの店舗や卸業者に出荷した話が残っている。その際には卸問屋や商店の名前を入れたり、松、竹、梅のようにカテゴリー分けした名前をつけたという。

それにしてもお隣とは言え、いまや貴重でなかなか目にすることもない「つんぼ」の道具がいくつも目の前に来るとは、びっくりするやら嬉しいやらだ。
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