コシナ20ミリ
ある年の6月初旬、ドロミチからイタリアンアルプスを移動していたとき、休日とあってサイクリストもたくさんいた。ヨーロッパではまさに文字通り老若男女が自転車に乗っている。かなり厳しい勾配の坂道でも、小学校低学年のお嬢ちゃんから、80は行っているよねというおじいちゃんまでが、元気に走ることを楽しんでいる。

どうも坂道を上る辛さを楽む、タイムを自分なりに更新して楽しんでいる日本の若者達とは違い(もちろんそれはそれで1つの楽しみ方だと思う)、日の光を浴びて元気に走れること自体を楽しんでいるように感じるのはコンプレックスだろうか。


2,360mのイゾアール峠を仲間と走るサイクリストには、「頑張っている」素振りはない気がする。カメラを向ければ気軽に声をかけてくれる。見ていて「いいなぁ」と感じるのはやはりヨーロッパのサイクリストだ。

今気が付いたけど、この写真の3人、よく見るとMTBは同じものだし、着ているものもカメラをたすきがけにしていることも、背負っているザックも同じような・・・。頭の形も同じだし、どこかのクラブというよりは、軍人さんのリクリエーションかな?