安倍峠へのアプローチ。川の左手に進む道がある。


山梨県の身延駅を降りて久遠寺を回り、安倍峠を目指したのは昨年の8月3日。この峠、あまり知られていないが、身延から静岡へ抜ける峠の1つで峠までは22キロ程度。ただし身延が標高170mくらい。峠が1446mで、登りの平均勾配はかるく8%を越える。それに道の整備がされていないので、かなり荒れていて、水で流されているところもある。それでもダイナミックな景観はなかなか見られないものがある。

峠が近づくとつづら折れになるが、ヘアピンを曲がったらすぐに今来た道が足元にある。本来は正面に富士が見えるはずだったが・・・。

勾配はきついが人もなく峠までの道は独り占め。風の音と鳥のさえずり、ときおり挨拶にでて来るシカがいるくらいだ。ところが頂上付近の林の中に、いきなりパンダのぬいぐるみがくくり着けてある。ただのぬいぐるみとわかってはいても、その理由がわからないと思い切り不安になる。

急に雲がでたらあっという間に真っ暗に。

峠を越えれば50キロの下りが待っているが、天候の急変で距離の短い身延方面へ戻ることにした。今年はもう一度この峠にトライして、全コースを走りたいものだ。