2004年の5月末。北イタリアのブルニコという町に泊まった。というよりも、空いている宿を探しながら移動していたらここにたどり着いたと言うほうが正しくて、この町がどんな町なのか全く知識もなかった。すぐにオーストリア、ドイツ、スイスという地域にあるので、町並みもイタリアというよりはすでにドイツの雰囲気が強い。

しかしこっち方面に向かうと、日々食事の味が好みでなくなる。ドイツ通の人には申し訳ないけど、食べるものの味でイタリアでなくなって行くのを実感できるってわけだ。でも秋になればまた別で、キノコの季節にはやっぱりこの辺りは山が多くてキノコもたくさん出ている。この日はまだ日の長い季節だったが、町に到着したときにはすでに日が落ち、人もまばら。食事もままならない状況だった。まあシャワーが浴びられて寝るところがあればとりあえず文句は(あまり)ない。


アルプスが違いので、夏には(冬にもかな?)登山者が溢れるのかもしれない。スポーツ用品店は何でもあるといよりは、スキーと登山関連に絞られている感じだった。


それでも日が昇れば澄んだ空気と眩しい太陽がイタリアらしさを感じさせる。とはいえ、夏の日差しが強いのはどこも同じなのかも。いや、やっぱり違うな。山と街中では光が違うのは確かだ。