先日隙をついて奥武蔵に走りに行って来ました。この辺りは東京や埼玉のサイクリストにとっては最もメジャーなエリアで、顔振り峠や正丸峠、山伏峠などを繋いでトレーニングコースとして通過する人も多いところです。もちろんレース指向の人でなくとも、ツーリングコースとしても雰囲気のあるエリアなので、1人のんびりと走るにも適しています。

特に西武線高麗駅付近の「台」交差点からほど近いところには巾着田があり、曼珠沙華の咲く一角があります。観光地化されているものの、そうしたものが好きな人なら一度は訪れても損はないところだと思います。


目的の天目指峠は下から距離4.5キロで、標高差は253m、平均勾配5.4%の初心者から中級者向けの、トライしやすい峠といえますが、実は最後の1.5キロは平均勾配で10%を超え、局所的に17%超の激坂があります。まあその分寒くなる心配はないわけで、きのこを探しつつ紅葉を楽しむつもりで行って来ました。

残念ながら今年は紅葉が良くなく、赤がなくて黄色い葉っぱしか目立ちません。天目指峠は「天を目指す」意味だと思い、なんとなく雄大なイメージでしたが、その由来は、「天目」は(あまめ)と読み、この付近に自生する親指頭大の紫色になる柿の一種で、「指(さす)」は焼畑のことらしい。峠は全く眺望がきかないのが残念でした。