明日はレースなんですが、今日はちょっと時間に余裕があったのでネットを彷徨っていたら面白い話がありました。以下はその文章です。

「青森の話なんですが、青森市の郷土館って所にサンスケ(山介?山助なのかな?)という人形が展示されてました。山に入るときには12人という人数はタブーらしく、12人で山に入るときはサンスケを用意して、13人ですよ、って事にするそうです。12人だとなぜ良くないのかは知りません。一説によるとむしろ13人という人数の方に意味があって、12人でいると、いつの間にか人間ではない13人目が紛れ込んでいるとかなんとか・・・」

上信越と並んで東北の日本海側は十二山の神信仰がさかんな場所らしいのですが、山の神さまにまつわる「12」という数にはどんな意味があるのだろう?上の話しは津軽の樵の話しとして知られているものと同じだろうと思いますが、山の神、風の神を「十二さま」と呼ぶのは不思議な共通項のように思います。単純に1年12ヶ月から来ているのかもしれないですけど。

その津軽の樵の話しは次のようなものです。
「十二という数は畏れ多いがゆえに、かえって忌まれている事例もある。津軽では木樵が山へ入るとき十二人になることを嫌い、また山小屋などで十二人が会することを恐れて、木の枝などで人形をこしらえ十三人に擬し、山中の祠に納めるという(十二山ノ神の信仰と祖霊観/東洋大学・菊地章太)」

集落の鎮守である十二神社は、毎年春と秋に行く十日町の松代にも集落を見下ろす場所にあるのですが、もしも先日見て来た古民家に住むようになったら、1人で山の中に入って行くことも多くなると思います。そのときのためにも、山の神さまのことを少し知っておいた方が良いのかなと、おぼろげながら感じたところです。