あれはどこに行ったときの事だったか?相棒がいた事は確かだけど、どうも記憶が曖昧で困る。いまでもときどき思いだすけど、山の中でお地蔵様が入るくらいの小さな社を見かける事がある。大抵は普通にお参りができるような道ばたなどにあるので、特になんとも思わずに過ぎてしまう。

ところが「なんでこんなところに?」と思う場所に奉られていることがある。記憶に残るのは・・・たぶん菅平辺りの峰の原高原にあがる山だったように思うけど・・・そうそう、行きは確かに相棒とマウンテンバイクでキノコを探しながら登っていたときだった。

目的地までの道ばたに小さな社がぽつりぽつり奉られていたけど、お地蔵様や道祖神の類いだと気にも留めず、キノコを探していた。山の斜面を見ながらキノコを探すわけだけど、山の斜面とはいえときにはそれが崖のように切り立っている事も珍しくない。

そんな崖を木に捕まりながら見下ろすと、なぜか崖の中腹に小さな社があった。上の道からはもちろん、下の道からも当然見えないし、お参りする術もない。あれはいったいなんなんだろう?

山歩きの人が増えたこともあって、間単な道でも疲れてつまずいてしまい、滑落して亡くなる方も珍しくないらしいが、そんな事故にあった方の供養ならばもっとお参りしやすいところに建てると思うんだけど。そんな小さな社を見た事がある人はいませんか?