北風も冷たく、すっかり冬らしくなった今日この頃。今日は雨が降ったり止んだりの変な天気で、思い切り晴れ間が出ているのに雨が降っているので、きれいな二重の虹が出てきた。こういうのは「キツネの嫁入り」なんていわれたんじゃないだろうか。

「狐の嫁入り」にも色々な伝承があるようで、『越後名寄』には「夜間の怪火が野山に一里あまりも続く」と記録されている。この伝承はまさに地元でのものでもあり、昔はそんなこともあったのだろうかと思う。

実際この辺りにはキツネに関する伝承も幾つか残り、80を過ぎたじじばばの間ではまことしやかに「今の人は信じないだろうが、この辺りでも昔はキツネに騙された人が本当にいたんだ」などと話してくれる。

近くの津川という地区では狐火にまつわる数多くの話があるが、「狐の嫁入り行列」という祭りが毎年行われている。ここは最近では少なくなったらしいが、狐火の出現率が世界一(どうやって調べたんだろう?)らしい。夜中に長い怪火の行列が見られるのなら、ちょっと見てみたい気もする。