昨夜から久しぶりに降り出した小雨は、今朝には今年初めての雪になりました。今年は雨が少なかったので、これでやっと地面にも水分が少しだけ染み込んで行きそうです。たぶん荒川の土手の菜の花やカラシナの芽も、これをきっかけに伸びてくることでしょう。

写真は先日の長野はまほろばで写したGRDのものですが、モノクロ変換するよりもカラーのほうが寒さが出ているような感じがしたので、そのままだしてみます。GRDのレンズはカリカリというわけじゃないですけど、やっぱり現代的な写り。もちろん良いレンズです。


ところでちょっと遅くなりましたが、読売オンラインニュースに以下のようなものがありました。
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原子力防災指針の改定を検討している内閣府原子力安全委員会の作業部会は18日、原発事故で住民の避難判断をする際、放射性物質拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」は信頼性が低いため使わず、実測した放射線量などをもとに判断するという見直し案をまとめた。

「スピーディの予測は不確実性が大きく、緊急時の活用は困難」というのが見解。「予測情報が提供されていれば、より適切な避難経路などを選ぶことができた」とする政府の東京電力福島第一原子力発電所事故調査・検証委員会の中間報告書(昨年12月)の指摘と対立するもので、議論を呼びそうだ。
 現行の原子力防災指針では、「スピーディの情報や事故状況などを基に、50ミリ・シーベルト以上の被曝(ひばく)が予測される場合に、避難指示を出す」となっているが、実際の住民の避難指示には活用されず、批判されていた。
(2012年1月18日11時37分  読売新聞)

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そもそも実測データが収集できないときに、予測するために開発したのがSPEEDIであるはずなのに、それを否定して実測値でいこうというのは狂っている。事故後、スピーディのデータがあるのに一般市民へはデータを出さずに、米軍や海外にしかださなかったこと、あるいは政府が適切な避難を誘導できなかったことを正当化するためにやろうとしているように見える。第一、スポーディ開発に掛かった100億円以上の予算の出所は税金じゃないのか。