鹿教湯街に着くとすぐ左手に立派な金のしゃちほこが乗った立派な建物がある。真田の六文銭が付いているので、真田ゆかりの建物だと思うけど、ネットで調べても見つからない。探し方が悪いんだろうけど、どうして?

どうやらこれは真田幸村の兄、真田信之が礎を築いた松代藩の江戸にあった中屋敷のようだ。この中屋敷が代々の隠居した殿様の住居であったそうである。戦災や震災からも生き残った中屋敷は、その後長野県佐久市野沢に移築されたが、さらに鹿教湯温泉に、ホテル天竜閣を経営している今井さんによってこの地に移されたと言う。

歴史についてはほとんど知識もないので何ともいえないけど、ここに着くまでの道のりも古い街道だったのか、立派な旅籠のような民家が残されていたり、どう見ても置屋作りの大きな宿の名残も見られる。

でもやはりいまでは廃れてしまった家屋が目立つのはしかたないことなのかもしれない。

とはいえ、昔の面影を残しながらも、うまく利用しているところもあるのは、よその土地と同じだ。

これは軒先に置かれた臼に残った雪が凍ったもの。