刃物好きが高じて、海外のナイフや国内の刃物をいくつか使っていて、当然それらの刃物を研ぐために、これまた海外や国内の砥石がそれなりに手元にある。

まぁ綺麗な四角で肉厚のある砥石は高いので、もっぱらクズみたいな10センチほどの小さい砥石を手に入れている。というか、それしか手に入れられないんだけど(^^;

それはそれで身分相応で仕方ないけど、最近手に入れた砥石は京都の仕上げ砥石として有名な「奥殿の巣板」と区分けされるもの。安いので小さくて形はいびつだし傷はもちろん、筋も穴もあって流通する砥石としての価値はとても低いもの。

だけどこの砥石、今まで使っていた仕上げ砥石よりも繊細な刃が付けられる。それはいいことでもあるけど、今まで仕上げで使っていた砥石が「あれっ、こんなもんだっけ?」と感じてしまうし、実際切れ味がはっきり違い、「う〜ん」と唸っている。

例えばこれまで産毛を剃ると「プンッ」とか「ブツッ」と切れて産毛がピンピンと飛んでいたのに、さらに繊細な刃が付くと、今までよりも抵抗なく切れ込んでいるのか毛が音もなくはらりと落ちる。でもかみそりの切れ味はさらに上をいくはず。研ぎの道は果てしないかも。