風景やスポーツ、動植物や昆虫などを写す人にはあまり気にならないかもしれないけど、スナップを撮る人にとってカメラに付けるストラップは意外と気になる存在だ。太すぎたり、固すぎたり、長過ぎたり短すぎたり。それに季節によって着ている服が違うので、タスキ掛けにする人やカメラを固定するためにストラップを利用する人は微妙な長さ調整が必要になる。

私もいくつも買っては外すことを繰り返し、いまでは80センチと90センチの1枚革のヌメ革ストラップを状況に応じて使い分けている。でもいちいち付け替えるのは面倒だし、できれば長さが調整できるいいストラップが欲しいと常々思っていた。

しかし長さが調整できるストラップに気に入ったものが見つからない。材質や質感、金具の具合、ある程度の高級感というか、長く使えるだけのモノとしての質感の高さも欲しいとなると、なかなかいいものはないものだ。

ところが相棒のささやかなボーナスで、私にプレゼントをくれるという。いろいろ考え、写真家の田中長徳氏が監修したライツ60年代の革ストラップを復刻したストラップを買ってもらうことにした。

質の良いイタリア製本革と、ライツ製を忠実に再現するため図面、金型から製作した真鍮バックルとスチールの二重環など、自分では高くて変えない高級ストラップだ。やや硬めのタンニンなめしの革は、時間をかけて馴染ませることが必要だけど、長く大事に使えそうな一品。まだ手元にないけど、到着が楽しみ。(^^)/