3月になり、気温がマイナスになる事も少なくなって来た。きっと積もった雪も少しは溶けているのだろう。山の木々に付いていた雪もなくなり、もうしばらくすれば山の動物も動き出すのかもしれない。今年はできなかったけど、来年の冬にはエノキなどを探しながら、スノーシューを履いてブナの森を歩いてみたい。

でも山とも呼べないような低い裏山でも、雪がついているときは小さな雪崩もあるし、吹きだまりのようなところ、沢などが隠れていることもあるので油断ならない。それに崖はけっこう険しいから。

地元の人でも足を滑らせて隠れた沢に落ちて亡くなったり、雪に埋もれて出られなくなって凍死ということがあるらしい。いくら地元で雪に馴れていて、十分に気をつけていてもこんなことが普通にあるとわかるとちょっと恐い。

山仕事に従事している人達の間でも、春の雪が消えて行く季節は特に気をつけたらしい。雪の重みで倒れていた木が、人が歩いたり上に立った事で一気に立ち上がる事があり、それに弾かれて大ケガをしたり亡くなる事さえあるという。