家の周りはやっと桜が開き始めたところだけど、花見ができるところはないかと少しだけ山の方に足を伸ばしてみた。さすがにGWを前に道の雪は除雪されていたけど、その回りはまだ1mくらいの雪が残っている。全部溶けるのはやっぱり連休明けになりそうだ。

ところでこちらに来てからは毎日が薪割りデー。幸い地主さんのところで切った木を少し分けてもらえるので嬉しいけど、その材木を運ぶのが一苦労。最初は1本1本手で運んでいたけど、背負子があるのを思い出し使ってみたらこれが予想以上に具合が良い。

たぶん30キロくらいの荷物なら近代的なザックよりも全然楽に歩ける気がする。どうしてウエストベルトもない背負子がこんなに楽なのかわからないけど、昔の人が山の中からいろいろなものを運び出す必要などから、細かなところに工夫がされているんだろう。

感心したのはショルダーベルト。麻縄にボロ切れを編み込んでできているけど、これが程よく厚みがあり全然圧迫感がなくてずれることもなく、見てくれの悪さとは裏腹に使い心地はそうとうに良い。

荷物の取り付けもロープがあるだけでなのに、これも応用が利くと言うか意外にしっかり固定できて歩いても緩まないのが面白い。でも重い荷物を背負うために最初に立ち上がるのは一苦労で、昔の写真を見ると休息のときに背負子を降ろさず、背負子の下に棒を当てて休んでいる理由が納得できた。