いわゆるマクロプラナー。普段使いから接写までそつなくこなすというよりも、開放から繊細なシャープ感と、トロトロボケまで表現し、使う人を惑わせる。



硬くないシャープ感で、使いこなせればとんでもない能力を発揮するレンズだと思っているけど、このジャンルもまたセンスを最大限に求められる世界。「描写は最高、あとは写す人任せですよ」と迫って来る怖いレンズ。



写真は開放(f2.8)ばかりだけど、絞るなら三脚がないと難しい。そのぶんやりたいことはだいたいできるはずなので、じっくり取り組んであっさり系に振るもよし、コクのある描写を求めるもよし、やっぱりあとは使い方次第。というか、使うほどに惹き込まれるんじゃないだろうか。



この下には名も知らぬ甲虫が写っているので、苦手な人はパスしてください。濃紺が綺麗な虫だったので写してみました。サイズは10ミリくらいだったかな?あ〜、しかしこのレンズもつくづくいいレンズだなぁ。というか、好みのど真ん中です。



対抗するのはライツのエルマー65ミリ、f3.5だけど、あちらはヴィゾフレックス専用なので、ちょっと持ち出すのはめんどくさい。その分写りは甲乙つけがたしで、好みによって違うかも。私は写りでライツのエルマー、手軽さと写りでコンタックスという感じ。もしこのレンズも手元にあれば、実用ではやっぱりプラナーの出番が多くなると思う。