似たようなカットを前にカラーで出しているけど、モノクロでも問題ない?


この1年くらい、「手持ちのガタが出始めたライカが壊れたら、次はどうしよう」と考える。

今回の広島旅行でも20カットくらい写したら動かなくなり、パニックになったけど、バッテリーが冷えて終わっただけで胸を撫で下ろした。振り返れば、10年間1つのバッテリーで日々使っているから、まだ使えるだけいいのかもしれない。

100万円オーバーのライカはもう買うのは諦めているけど、「中古で分割ならどうにかなるかな?」とか、しょうもないことを考える。そんなときに思うのが「ライカ・モノクローム(Q2モノクロームを含む)は良いかもしれない」ってこと。フィルム時代、写真すると思えばモノクロフィルムだった。

「カラーで写して現像でモノクロにすれば良いじゃん」って気持ちもあるけど、旅行などの記録写真はカラーもいいけど、それはFujifilm X-E3で十分。モノクロはやっぱり気持ち的にちょっと違う位置にある気がする。

X-E3はJPGで写していると、「これって昔のリバーサルフィルムだな」って思う。

つまりシャッターを切った時には露出を含めて全てが終わっているのは、プリントでいろいろ手を加えるモノクロやネガとは違って、リバーサル的ってこと。そう考えると、フィルムシュミレーションやハイライト、シャドウの調整、コントラストの調整などが写す前に細かく設定できるのは理にかなっている。

それでもバカ高いライカに惹かれるのは、今や貴重な(デジタルでは唯一かな?)シンプルな操作感。それにライカ独特の色というかトーンかもしれない。

国産カメラのボディの指が届く範囲に、上から下までくまなく配置された小さなボタンがあるだけでイライラしてくるのは、たぶん自分の頭が歳を取ったからだけど、写すときに不意に設定が変わっているのは相当癇癪を起こすし、ピーキングしていると絞るとファインダーでピンが合わせられないのも困る。多分使い方がいまだにわかってないかも。

まっ、経済的にも新たにライカを買うのは無理だし、今のライカが死ぬまで壊れないことを祈るばかり。