フルメンテナンスをお願いしていた、三共光機のKOMURA− 80mm/f1.8(M42)レンズが完成した。どうやら相当大変な作業になったようで、申し訳ない感たっぷり。でもこのフルオーバーホールで、たぶん死ぬまで安心して使うことができそう。



1963年には既に生産されていなかった古いレンズなので、軽く60年以上前のもの。それが普通に使えるだけでも喜ばなければならない。手に入れたのはもう20年くらい前になる。



レンズ自体はもともとカビも曇りもなかったけど、ヘリコイドのガタがあったり、グリスが切れてきたこともあって今回のメンテナンスをお願いし、なにもかもスッキリくっきり綺麗になった。



比較的小型のレンズだけど、真鍮製でずっしり重いのはなんとなく高性能レンズのように感じるけど、実際は相当変なレンズで、収差も酷い。でもそこが魅力のレンズでもある。これがどんな写りになって戻って来たのか、ちょっと怖いとこでもある。



メンテナンスはこんな感じに全て分解してやっていただいた。でも手持ちのレンズはこれまでお願いした球面ズミ35ミリ、ズマール、このコムラーと散々手間をとらせてしまったので、これ以上お願いするのはちょっと気が引けてしまう。あと4本くらいやってもらいたかったんだけどなぁ。




KOMURA− 80mm/f1.8(M42)三共光機