コムラー85ミリ/f1.4は、f1.8の80ミリとは兄弟のような焦点距離や明るさの違いだけど、その性格はボディの大きさ同様かなり違う。1.4のほうはより大口径で設計に無理が多いのか、必ずと言うわけじゃないけど、開放はもちろん1段絞ってもちょっと見られないほど滲んだ絵が出て来ることがある。不思議なことにフィルムだとここまで滲むことは少なかったように思う。

だけど、こんなレンズは現代では作ろうと思っても市場が「欠陥品」として許してはくれないような気がする。おもちゃのつもりで使えば、それなりに遊ぶことが出来るとは思うけど。とはいえ、金属製のボディでヘリコイドの回転もヌメ〜っと重厚感がある。どんな暗闇からも被写体を見つけ出して写し込んでしまいそうな大きなガラス(レンズ)は魅力的だ。

今日はこれからうっかり落札してしまったズミクロン90ミリ/f2を持って、山梨の御坂峠まで行って来ます。明日は天気があまりよくなさそうなので雨にならないといいのですが。今回はルサール20ミリf5.6とキャノンの50ミリf1.4の3本体勢で行ってきます。ちょっと多いけど、初めてのズミクロン90と言うことで、重いのはちょっと我慢です。