この写真はあまりに片付いていないので、手前と奥を少し潰しています。実際にはシャドーもこんなに潰れることはないです。

ゾンネタールを使い始めてまだわずかだけど、ときどき不思議に思うのが被写界深度の深さ。f1.1の開放で最短なので被写界深度は限りなく薄いはずで、実際その通りなんですが、なぜかときどきこの写真のようにけっこう深く感じる写真が撮れます。昨日の2枚目もそうです。

この場合はループ状のストラップにピンを合わせて撮ったのですが、パッと見で10センチくらいの被写界深度があるように見えます。こういう写真がかなりの頻度で撮れるので、不思議なレンズだなぁと感じます。

たぶん被写界深度から外れて行くときのボケ具合がとてもスムースなので、ピンが外れてもあまりそれと感じないんじゃないかと思います。もちろん条件によって変化はするので、必ずしもこうと決まっているわけではありませんが、それでも形が残るようなボケ方というのもこのレンズの特徴かもしれません。少なくとも現代のレンズにときどきある「ここから先はボケてます」みたいな、くっきりとした境界線はでてきません。