松代の夕食は2晩とも秋のお馴染み、キノコ鍋。キノコはほとんど採れなかったのですが、今回は初めてのキノコ、スッポンタケが採れました。カサの部分はグレバと呼ばれますが、これはちょっと癖のある臭いが強いので、見つけたらすぐに外してしまい、白いスポンジ状の茎の部分を食べます。


スッポンタケ

中は中空ですが、歯応えはシャキシャキと良く、味も良く染み込みます。生の状態ではちょっと嫌な匂いがありますが、鍋にすると全く匂いは気になりません。とてもおいしいキノコでした。


初日のお酒は今回も「酒匠 三笠屋」で買ってきた、新潟・妙高市の本醸造「ひやおろし 千代の光」。アルコール度15.5%、精米歩合54%。ラベルには本物のもみじが漉き込まれていました。

ひやおろしとは、寒い冬に仕込んだお酒が貯蔵され、夏を越えて熟成されますが、気温が上るとお酒が劣化する可能性がありました。秋口になると冷たい風が吹き始め、冷えた貯蔵酒が出荷できるようになりますが、これを「冷や卸し」と言ったそうです。

今では寒仕込みの新酒が夏までの熟成期間を経て飲み頃になったお酒を蔵出しする秋のお酒をさすようになったようです。味のほうはスッキリとしているのかもしれませんが、ちょっと日本酒のコク、味が物足りない感じで、私達にはいまひとつ。そのぶん食事をしながらとか、つまみを楽しみながら飲むには良いかもしれません。


2日目のお酒は八海醸造から冬季限定で発売される、しぼりたて原酒「八海山 越後で候」青ラベルで、精米歩合60% アルコール度19という強いお酒です。年に1度12月限定で発売される純米吟醸の赤ラベルもあるので、タイミングが合えば赤も飲んでみたいです。

赤ラベルは純米吟醸ですが、精米歩合50%なので、純米大吟醸に近いのかもしれません。青ラベルは精米歩合60%なので吟醸に匹敵する造りでしょうか。今回飲んだ青ラベルは八海山らしいスキッと辛口なのかもしれませんが、私には吟醸のようなコクがあり、それでいてしつこくない味わい深いお酒と感じました。次は一升瓶で買いたいお酒でした。