5月も中旬になり、お酒よりもビールといった雰囲気の今日この頃、相棒が珍しく日本酒を買って来ました。

新潟の久保田と言えば日本酒が好きな人なら知らない者はないほどの名酒(知名度)ですが、私はどうも縁がなくて今まで口にしたことがありません。だいたいファンの多い「越の寒梅」もあまり旨い酒とは感じないので、名酒を飲んだり味について云々する資格は疑わしいことは最初にお断わりしておきます。

その名酒久保田の生原酒は、ネットで調べてみると冬だけの限定商品らしい。それが5月の中旬になろうとしている今、どうして手に入ったのかは不思議なところだが、酒屋では入荷した8本(?)はあっという間に売り切れて、最後の1本だったらしい。

近年脚光を浴びている地酒の多くは、無濾過で無加水(原酒)でかつ生酒か、あるいは生酒を瓶詰めし、その後に瓶のまま加熱殺菌するタイプが多いらしい。まあこういうのも流行廃りがあるので、「これだから旨い」なんてことは絶対にいえないとは思うのですが。

ともあれ、多くの人が旨いという久保田の生原酒なので、まずいことはないはずと口にしてみた。封を切ったときの香はあまりピンと来ない・・・けど、辛口の酒ですがひとくち口にすればどっしりとした濃厚な甘味(旨味とは違うような・・・)が感じられる。しかしこれが味わい深く旨い酒かといわれると、自分としてはちょっと首をひねる。

2口、3口と飲むと今度は辛口の酒といわれるだけあって、「ああ、確かに辛口だなぁ」と感じて来る。ところがこの辛口、自分にとっては酒が進まないタイプの辛口で、どうもすっきりしない。

「生原酒」のコクというか、雑味というのかをこの辺りで強引に強調しているような感じがする。この点は相棒も同様のようで、2杯3杯と続かずに「コップに半分でいいや」となってしまう。

原酒や生酒には特有の風味があるが、だからといって酒が進まないということはないのだが、この久保田の生原酒は2本目はないし、たぶん久保田を手にすることもなさそうだ。

この内容には反論のある方もいるかと思いますが、なにぶん酒の味などわからない私個人の感想なので穏便にお願いいたします。(^^;