オーバーホールしたズマールを再度調整に戻した話はしたけど、そのレンズが戻ってきた。絞りの動きは軽くスムースになり、レンズも透明度が出て綺麗。ガタも最小に調整されている。ただ今回のメンテナンスで分かったことがあり、レンズの前郡と後郡の組み合わせが別々のレンズから組み合わせたものらしいということ。

自分では別々のレンズから組み合わせていようが、オリジナル(組み上がったそのまま)だろうと、ちゃんとピンが合って写ってくれれば問題はないと思っている。1930年代のレンズだし、それが今でもちゃんと使える事実の方が大事だと思う。

ところがこのフルーツポンチというか、ニコイチというか、組み合わせレンズが正確に組み上げることができないらしい。古いライツ のレンズは一つ一つ手作りで、場合によっては取り付けるボディによって調整が必要なこともあると聞いたような気もする。

つまり戻ってきたレンズはちゃんと組み上げたら、手持ちのライカM8.2では後ピンになってしまったというわけ。これを直すと絞りが動かなくなるらしい。絞りが動かないレンズと、後ピンレンズなら、自分は絞りが動かない方がまだマシだけど、「これ以上のメンテはごめんなさい」といわれてしまい、途方に暮れてしまった。


ハイライトはやっぱり滲むけど、逆光なのにズマールとは思えないスッキリ感


しかしふと思いついたのは、ミラーレスボディにつければ問題ないってこと。ということで、ズマールは綺麗になってFujifilmX-E3専用レンズと決定。ライカで使えないのは残念だけど、X-E3で使えればまあいいか。