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片品村越本 [国内旅行]

今回の宿はたまたま相棒が見つけた「弘化の庄 かしや」。読み方がわからなかったが、江戸時代の弘化4年に創業し、15代続くというのでそのまま読めば良いのだろう。建物は古くからの母屋と改築された新館で、温めだけど肌がツルツルになるいい温泉と囲炉裏が楽しめる。
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囲炉裏は冬にならないと使われないのかも

ここは特に何があるというわけでもなく、村と平行して流れる片品川には渓流魚が棲み、山には山菜や木の実、キノコがあり、熊やイノシシ、シカもでるという。関東屈指の豪雪地帯らしく温泉と美味しい井戸水、片側に川、反対側は山と狭いながらも開けた土地で、日当りも良く寒暖の差が激しことから野菜が美味しい土地だ。豆との相性がいい風土だというが、花豆の甘納豆は美味しかったなぁ。
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片品川の水位はかなり低い感じ。やっぱり雨が少ないのかな

小さな村なのでかつては片品村越本分校があったようだ。木造の小さな分校だが数年前に廃校となり、現在はイベントなどに利用されているらしく、まだ綺麗に残されている。
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木造校舎はどうにも懐かしい

車で2分も走れば抜けてしまう小さな村内には倉が多く、なんと72もの倉が残されていて、いまでも使われているらしい。かつてはそれなりに栄えたのだろうと想像できる。

米よりも小麦粉や蚕がメインだったらしく、どこの家にも製麺器があるという。忙しかった農家ではうどんやおかきが中心の食事で、製麺器は必需品だったのだ。雪深いために塩漬けやミソなどの保存食はこの倉に仕舞われたのだろう。ほとんどの家でミソは手作りされるらしく、ミョウガの汁物がまた美味かった。
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倉の屋根は乗せてあるだけらしい。台風で飛ばないのかとも思うけど、これは昔の人が火事をもっとも恐れたためで、火が飛んで茅葺きの屋根に燃え移ったら、屋根を落として倉を守るようになっているのだ。なるほどねぇ

どの倉にもその隣には小さなお稲荷さんがあるが、もちろん神社もいくつもある。ここは目の前のあまりに険しそうな階段にビビって、上がれなかった。
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コメント 4

monopod

いいですね、僕もこんなところを歩いてみたいです。
十五代、長いですねぇ・・・
うちの家人は二十五代目なんです、馬の骨は頭が上がりません(泣)
by monopod (2012-09-11 04:13) 

川越

>monopodさま、コメントありがとうございます。
15代ってすごいですけど、奥様の25代目というのもビックリです。名家なんですね。でもそんな名家じゃあたいがいの人は「馬の骨」にされてしまいそうですね。(^^;
by 川越 (2012-09-11 09:24) 

上海狂人

そういえば門前仲町の現像屋です。
森下にもあるからそちらのほうが便利でしょうか。
http://www.yellowjacket.co.jp/
by 上海狂人 (2012-09-11 22:23) 

川越

>上海狂人さま
そうですね。地上に出てすぐのようなので、こちらのほうが便利だと思います。早く出さないといけないのですが・・・(^^;
by 川越 (2012-09-11 23:01) 

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