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もうじき春かな? [田舎暮らし]

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もう1月も27日、雪は今日まで7日間降っていない。日中の気温も6度、8度と上がっていて屋根の雪もだいぶ溶け、道路には全く雪がなくなった。「もしかしたらもう春が来るのかもしれない」なんて気持ちがつい浮かんでしまうけど、「いやいや、まだ1月だ。これから一番雪が多くなる2月が来る」と、自分を戒める。

それでも雨の向こうの山の斜面の雪が崩れ、地面から雑草の緑が見えていると、ついすぐに春が来るような錯覚を覚えてしまう。半分は願望の産物ということはわかっているけど、雪国暮らしってのはこういうことなんだろう。

ところで昨日知らない親父と道を歩きながら話すことになった。こちらは知らないけど、もちろんむこうは自分のことを知っている。もう80近いというその親父が言うには、「気持ちはまだ若いつもりだけど、体が付いてこない。なんとも焦ったくて悔しい」と言う感じだった。

聞けば周りに頼られて3件の家の雪流しをやっているらしい。それがきついと言うので、手伝いましょうかと言う話になった。喜んでくれて来年からやって欲しいと言う。今年はいいのかなとも思ったけど、今年は頑張るつもりなんだと思いあえては言わなかった。

最近たまに感じるけど、こちらにきて7度目の冬になり、やっと地元の人も少し気を許してくれ始めたように思う。今までは口には出さずとも「どうせすぐにいなくなる」という気持ちがあったんじゃないだろうか。

「すぐに」というのがこちらの人の感覚だと数年から10年程度なんだろうけど、それが少しずつ「こいつはここに定住する気なのかも」という気持ちになってくれている気がする。そう感じるのは、こうして地元の人から頼み事をしてくることが増えてきたから。なんでもかんでも請け負うことは無責任でできないけど、やれる範囲のことはお手つだできればと思う。

「隣組」なんてものがいまでもあって、特に冬場は周りの人が力を合わせないと生きていけない現実があるのはわかっている。その仲間になれそうなのは、移住したものにはありがたいことだと思う。
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コメント 4

やまっぴ

今年は春も近いかも知れませんね。

地元に根付き7年。
自分の事ではないのは解っていても、知り合いが根付かれていく事は何だか嬉しいです。
地方の人々は、新参者を観ていると30年くらい前に赴任した土地のスタッフに聞いた。県庁所在地の話です。

結果と言う表現は似つかわしくありませんが、蚤の市といい、地域に参加することが絆になりつつあるのかなぁ?と日々のブログから感じますが、どうなんでしょう。
その昔、バイトした八方尾根のペンションのオーナーは、子供たちの世代までは・・・と言っていましたが。
地道な心遣いが、早々に受け入れられているのかも知れませんね。
新潟の人々って、気持ちが暖かい方が多かったですから。
by やまっぴ (2021-01-27 23:18) 

川越

>やまっぴさま
今年は春が早いなんて噂も聞くので、私としてはそんなことを言われるとついウキウキしてしまいます。

地元に根付くというのはなかなか難しいと思います。亡くなった地主のばあちゃんの話でも、10キロほど離れた集落からの嫁だったんですが、最後まで他所から来たって言われたと言ってましたから、結局はよそ者はよそ者なのかもしれません。

そういえば以前(ほんの四半世紀前まで)はこの辺りの集落は他所の集落からの嫁はとらなかったと聞きます。そういうことも影響しているのかもしれません。隣の集落では「婿投げ」なんていう意味のわからない祭りが今でも毎年行われていますが、新年を迎えると前年の新婚の婿さんを崖から投げ捨てる祭りです。これって子種ができたらよそ者は排除するってことの名残かもしれないですよね。

でもそうだとしてもやはり人の気持ちは少しづつは変化するものですから、よそ者なりに打ち解けていくところもあるはずと思ってます。少しづつ少しづつですね。
by 川越 (2021-01-28 09:02) 

micro

随分前に聞いた話ですが、10年流れ者、20年よそ者、30年でやっと地の者と聞きました。
町内の子供会の人にです。
古い土地ではないのですが、ここに住み着くと一度は言われるようです。
現在地に住み着いてざっと70年ですがもっと前から住んでいる人は判別出来ます。
by micro (2021-01-29 07:58) 

川越

>microさま
情報量が比較にならないこれから先の時代はわかりませんが、自分の時代ではたぶんそうなんだろうと思います。所詮よそ者はよそ者でしょうね。でもまあそれを嘆いてもしょうがないですし、無理に仲間に入り込むことも必要ないと思ってます。上にも書きましたが、嫁に来た地主のばあちゃんさえよそ者と言われるんですから、一世紀経ってもダメということでしょうね。周りの年寄りと話をすると、誰がどこからきたと言う話はとてもよく知っています。良い悪いは別として、そう言う時代だったんだと思います。
by 川越 (2021-01-29 09:12) 

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