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信濃川上から塩山へ [サイクリング]
昔、サイクリングを始めてからしばらくすると、競技への指向が強くなっていったが、同時に雪があっても山の中に自転車で入って行くことを覚えた。その頃よく使ったのが新宿０時発の中央線と、小海線の信濃川上駅だった。山屋さん達と朝を迎え、この駅をスタートしてまだ未舗装だった三国峠、十文字峠を越えて秩父方面に向かったり、信州峠、木賊峠、大弛峠と越えて甲府や塩山方面に向かったのは10や20ではすまないかもしれない。
この辺りは積雪は少ないものの、12月ともなれば時に-15度を越えることもあった。１度早朝の気温が-16度という中で走り出したら、すぐに無精髭が吐き出す息で氷柱だけになったこともある。バイクにつけていた水筒はすぐに氷の固まりとなって役に立たなかったので、それからは水筒は漏れない容器で背負うようにした。
なにもない信濃川上駅。昔からほとんど変わらない。
千曲川から離れ、信州峠に向かうこの１本道は綺麗な舗装になった以外は25年前もいまも変わらない。当時雪のついたこの坂道を途中で振り返り、１本の轍しかついていないのを見て、自分も少しはまともに走れるようなったと感じたのも懐かしい。昔はマウンテンバイクもなく、競技用のロードレーサーにクロスカントリー用のタイヤを付けていた。いまはそれを思えばかなり楽に走っているはずだが、同時に年齢的な体力の衰えもあるので、どっちもどっちかもしれない。
山梨側から上るのは大変でも、信濃川上からの信州峠は（1464m）あっさり越えてしまう。運がよければ山並みも見えるが、この日は振りかえってももやに隠れて何も見えなかった。昔は峠に木製の標識があったが、いまはただ「山梨県」とあるだけだ。(2009/6月末)
黒森鉱泉を超え、瑞牆山の麓を走り、増富温泉からの道を木賊峠に向かう。いまでもこのルートは以外と車も人も少ない。当時は水晶峠と言う峠もあったがどこも未舗装で、疲れて自転車を押して歩いていると水晶のかけらがときおり見つかったものだ。それが楽しくてわざわざ自転車を降りて歩いたことも合った。まだ昇仙峡でも水晶が見つかった頃だろうか。いまでは立派な舗装路となり、走るのは楽になったのかもしれないが、車の往来も多くなってしまいツーリストの天国とはいえなくなってしまった。
昔のことを言っても始まらないが、ほんの15年ほど前までは、この辺りでさえ人に合うことはほとんどなく、日が落ちれば心細くなるようなところだった。この川のそばでキャンプをして、釣りをしたのも懐かしい。日が落ちてからのたき火はいまではできないが、当時はそれなくしては過ごせないものだった。
真っ暗ななかで、たき火の炎の回りだけがかろうじて明るく、眠る寸前まで薪をくべていた。そういえば、自分の手の先も見えない闇というのは、今の時代にはもうほとんど考えられないものかもしれない。私の子供時代の闇の恐さは、今の子供達には全く理解できないものだろう。
この辺りは積雪は少ないものの、12月ともなれば時に-15度を越えることもあった。１度早朝の気温が-16度という中で走り出したら、すぐに無精髭が吐き出す息で氷柱だけになったこともある。バイクにつけていた水筒はすぐに氷の固まりとなって役に立たなかったので、それからは水筒は漏れない容器で背負うようにした。
なにもない信濃川上駅。昔からほとんど変わらない。
千曲川から離れ、信州峠に向かうこの１本道は綺麗な舗装になった以外は25年前もいまも変わらない。当時雪のついたこの坂道を途中で振り返り、１本の轍しかついていないのを見て、自分も少しはまともに走れるようなったと感じたのも懐かしい。昔はマウンテンバイクもなく、競技用のロードレーサーにクロスカントリー用のタイヤを付けていた。いまはそれを思えばかなり楽に走っているはずだが、同時に年齢的な体力の衰えもあるので、どっちもどっちかもしれない。
山梨側から上るのは大変でも、信濃川上からの信州峠は（1464m）あっさり越えてしまう。運がよければ山並みも見えるが、この日は振りかえってももやに隠れて何も見えなかった。昔は峠に木製の標識があったが、いまはただ「山梨県」とあるだけだ。(2009/6月末)
黒森鉱泉を超え、瑞牆山の麓を走り、増富温泉からの道を木賊峠に向かう。いまでもこのルートは以外と車も人も少ない。当時は水晶峠と言う峠もあったがどこも未舗装で、疲れて自転車を押して歩いていると水晶のかけらがときおり見つかったものだ。それが楽しくてわざわざ自転車を降りて歩いたことも合った。まだ昇仙峡でも水晶が見つかった頃だろうか。いまでは立派な舗装路となり、走るのは楽になったのかもしれないが、車の往来も多くなってしまいツーリストの天国とはいえなくなってしまった。
昔のことを言っても始まらないが、ほんの15年ほど前までは、この辺りでさえ人に合うことはほとんどなく、日が落ちれば心細くなるようなところだった。この川のそばでキャンプをして、釣りをしたのも懐かしい。日が落ちてからのたき火はいまではできないが、当時はそれなくしては過ごせないものだった。
真っ暗ななかで、たき火の炎の回りだけがかろうじて明るく、眠る寸前まで薪をくべていた。そういえば、自分の手の先も見えない闇というのは、今の時代にはもうほとんど考えられないものかもしれない。私の子供時代の闇の恐さは、今の子供達には全く理解できないものだろう。
タグ：D100
ものすごい素人の質問ですが。
愛用されているような自転車って、自転車を立てるスタンドはついてないんでしょうかね。
愛用されているような自転車って、うしろに荷台がついてないんでしょうかね。背負うより楽じゃないかと思うんですが。すみません、つまらない質問で。
そういえば何ヶ月か前のNHKで、日本人男性二人のイタリア自転車旅行の番組を観ました。一人は蟹江敬三氏の息子さんの一平氏だったような。イタリアの自然のすばらしさはテレビでもわかりました。
by binbiilu (2010-07-31 16:17)
>binbiilu さま
こんばんわ。コメントありがとうございます。自転車は大好きなので、なんでも聞いてください(^^)
この自転車にはスタンドも荷台も付いていません。これは前後の車輪がすぐに外れるので、袋に詰めて電車で移動するためです。スタンドも荷台も持つのに重いので、付けません。それに付いていると畳んだときに荷物が大きくなるからです。もちろん必要な荷物が多くなれば荷台があったほうがいいです。キャンプとか。
荷物を背負うのは、自転車に付けるよりも楽じゃないのは確かです。でも荷物を自転車に付けると、操作性が悪くなるので、どちらを優先するかで違います。この自転車はマウンテンバイクといって、山の中の林道や、道なき道も走れるんですけど、そんなときは荷物は背負ったほうが自転車の操作性が良く、スピーディに走れていいようです。普通の舗装路だけを走って、荷物が多いなら荷台があったほうが楽ですね。使い方次第だと思います。
by 川越 (2010-07-31 22:08)
川越さん、おはようございます
この度は大変お世話になりました。
早速オーダー頂きました。
ありがとうございました。
自転車、お若いときから（まだ若いですね、失礼）かなり気合いが入っていたんですね
夏の自転車は大変そうだけど、達成感、爽快感は山に通じるものがあるかもしれませんね
by M (2010-08-01 07:52)
>Mさま
おはようございます。フィルムのオーダーありましたか、良かったです。また面識もない方ですけど、よく覗きに行っているのですが、写真が好きなようなので良かったです。
ところでMさまは山屋さんですか？私は本格的なのはやったことがないですけど、八ヶ岳はよく歩きました。
by 川越 (2010-08-01 09:25)
あの、自転車に人が乗っている写真がありますが、こちらが川越さんご自身でしょうか。
じーーーっと見たけれど、どうも女性ではないような。それに自転車はほかのものと同じみたいですし。
お顔がよく見えなくって残念☆
by Fujika (2010-08-04 10:52)
>Fujikaさま、こんにちは
毎日猛烈な暑さですが、そちらでは多少涼しいでしょうか？青いマウンテンバイクに乗っているのが私ですが、じじいなもんで、なるべく顔が見えないものを選んで出してます(^^; 自家栽培の野菜の収穫が楽しみですね。そちらへもちょくちょくよらせて頂いています。そういえばネットではチチタケがでているようですが、そちらではどうですか？これからもよろしくお願いします。
by 川越 (2010-08-04 13:13)