SSブログ

あらためてタンバールのボケを考える [レンズ]

滲み系のレンズと言えば、昔からタンバールとヘクトール7.3cmが有名で、似たようなレンズながらやはりこの2つは写りが違う。方や滲んでしまうレンズ、方や滲ませているレンズなので、それは当然と言えば当然なのかもしれない。

タンバールを手放して、もう一方の憧れであったヘクトールを手に入れようかとも思ったのだが、果たして自分はなにをレンズに求めているのだろうかと考えてみる事にした。

滲むレンズを求めている事は確かで、それは広角のルサール、エルマリート28/2,8の1st、球面ズミ35/1.4、ズマロンL35/3.5、ヘクトール5.0/2.2(ルサールやズマロン、ヘクトールを滲みレンズというと反論もあるかとは思いますが・・・)、傷だらけのズマール、エルマー65/3.5が好みといえば間違いのないところでもある。

「じゃあタンバールはピッタリだろう?」となるんだけど、そのタンバールはフィルターを使ったのはたぶん最初の1度か2度。ほとんどは使わずに少し絞って写す事が多かった。「それってどうなの?」と思うが、あらためて考えると私が求めているのはその辺りにヒントがあるような気がする。

つまりピンの合うところは優しくシャープで(これが重要)、アウトフォーカスになるに従って綺麗にボケて行く。もちろん最先端レンズのようにいきなり「ここからアウトフォーカスですよ」みたいなボケ方ではなく、スムースに暴れずにボケて行くのが理想なんだと思う。それなら「絞りを開ければ良い」って思うけど、それはまた別の話しって感じてしまうのが困ったところ。

最近のレンズはこの辺りも改善されているようですけど、どうもピンの合っているところのシャープさが不自然というか、好みではないんですよね。でもコシナのウルトロン35/1.2やゾナー50/1.5はドスンと暗部が潰れてしまうのが残念だけど、とても魅力的です。でもそうなると初めの頃のノクチなのかな?これは絶対買えないけど、タンバールだってそう思っていたのだから、いつかは巡り巡って来るのかも?

いま気に入っているのはスーパーロッコールで、開放のピンの良さとボケの素直さ、暗部の潰れ難さはなかなか良いんじゃないかと思っている。ようはコントラストがないってことなのかもしれないけど、ヘクトールはどうなんだろう?ちょっと好みとは違うのかもしれない。とはいえ、写真の善し悪しには全く関係のない話しではある。
コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

コメント 2

jet

スーパーロッコロール、使った事が無いのですが、線はどうなのでしょうか?
自分は、開放で少々滲み、それでいて線が細く、絞っても柔らかさ繊細さの残る、極初期型ズミルックスが好きです

by jet (2012-10-03 02:57) 

川越

>Jetさま、こんにちは。スイスは楽しまれたようで、良かったですね。あとの写真も楽しみにしています。

ところでロッコールですが、開放でもピンの合ったところはかなりピシッとします。9月4日の1枚目は開放です。12日の相棒の写真も開放です。23日の写真は1/2ほど絞ったように思います。24日の1枚目は5.6、2枚目は11だったように思います。
みんなリサイズ以外は手を加えていません。ボケは綺麗だと思っています。

線の太さ、細さというのは、私にはどういうことなのか良くわからないのですが、どちらかといえば太い感じなんじゃないかと思います。球面ズミを絞ったときのシャープなイメージとは違うように思います。ただしぼっても柔らかさが残るレンズだと思います。詳しく説明できなくて申し訳ありません。
by 川越 (2012-10-03 14:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0