50年前の落書き [田舎暮らし]
うちの裏山はこの地区の中学校のグランドに面しているけど、かつてはこの裏山への道があった。その道も今は崩れたり草木に覆われて誰も裏山に登る人もいないけど、もしかしたらかつては学生達が放課後などに上がっていたらしい痕跡がある。
というのも、この山のブナの大木には名前などが書いてあるものがいくつかあるのだ。そんなブナの大木の1つにこの「四二 九・二四 ●崎」というのが目に留まった。
いま自分たちが住んでいる家のかつての持ち主はこの●崎さんと同性で、この家が建った年は昭和41年のこと。もしかしたら若き2人が裏山に上って、新居の記念に書いたものだろうかと考えてしまった。
2015-09-19 00:31
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その時にずっとずっと若かったその方が、きっと何かを思って刻んだんでしょう。
時間の経過は残酷でもあり、夢もあります。
by minton (2015-09-19 09:55)
おはようございます!!
木の幹にこの様に文字を書くことはどうなのでしょうね。
でもこうやって見ると、しみじみした思い出に感じますね。
それにしても、しっかりハッキリと残るモノですね。
by voyagers-x (2015-09-19 11:20)
>mintonさま
シルバーウイークはお仕事でしょうか?
この落書き、いくつかあって微笑ましい感じのものもあるのですが、この日時と名前を見つけたときはいろいろな思いが頭をよぎりました。
by 川越 (2015-09-19 11:27)
>voyagers-xさま
すみません、コメントが遅くなりました。おまけに書いたコメントが反映されないのはどうして?
こういう落書き、良いか悪いかと言えば、悪いとしかいえないですね。でもゴミを散らかして行くやつらよりはマシかなぁとも思ったりします。まっ、どっちも悪いんですけど。
こういう落書きばかりになったら困りますしね。
でも50年の時を経て残った文字が、なにがしかの感情を揺さぶると思うと、あまり悪い気もしません。他にもたぶん学生カップルの落書きなどもあるんですが、今はどうなっているんだろう?●●さんは、あの●●さんなのかなぁ?なんていろいろ考えるのも楽しいです。
樹木に書かれた線は成長とともに変化し、縦線、横線それぞれに違う形になると読んだことがあるのですが、縦線が太くなるのか細くなるのか忘れました。
でもこの文字を見ると同じような太さに見えるので、樹木の種類でも違うのかもしれないです。ともあれ、ほんとにキレイに残るものですね。きっと100年後にもまだ残っているんでしょうね。
by 川越 (2015-09-20 00:27)
川越さま
ブナの大木の樹皮に自分の名前を刻み込むのは、ひょっとして新潟県民の手癖なのでしょうか?これと全く同種の「樹皮に刻名した現象」を、30年以上も前に新潟県の最深部、只見川の上流(日光国立公園の一部)で目撃しました。
それは、尾瀬ヶ原北部に聳え立つ燧ケ岳から下山した翌日、尾瀬から流れ出す只見川に沿って渓谷伝いに銀山平方面へ下り、平ヶ岳へ向かう山道の傍らに佇立するブナの樹皮に、
「『これ見よがしの大きな文字』で、登山者の氏名と年月日が彫り付けてあった」
のを、目敏く見付けた一瞬です。確か、1982年6月か7月早朝の発見でした。
登山者が得意満面の面持ちで彫り込んだであろうことは、その彫り付けの深さと、国立公園内部での樹木への落書きに躊躇が全く感じられない筆跡の躍動感からも明らかです。彫り込みの日付は、確か昭和28年か29年頃の某日。未だ日本全体が貧しく、巨大な遊園地なぞ何処にもありません。登山などスポーツの他には、これといって容易に娯楽なぞ購えない時代でした。
そう云う時代には、自宅から少し脚を伸ばせば届く名山や国立公園の類は、絶好の行楽目標となったのでしょう。
私は、国立公園の管理要員ではなく、こうした彫り込みも監督したり摘発する立場にはありません。寧ろ、娯楽が乏しい当時にあって、血気に逸る青少年達の旺盛なる自己顕示欲にクスリと微笑したくらいです。
高度経済成長以前の、往時の農山村青年による「健全なる自己顕示欲の発露」を懐かしみ、その稚気を愛でて上げるくらいの雅量は備えておいても、損は無いと思いますが----。
何しろ現在の新潟県と云えば、貴公方夫婦が転居した山間部には、こうした「樹皮に刻名して自己喝采を揚げる若者」なぞ、殆ど居ないのではありませんか?
そもそも、若い人々なぞ、そちらの農山村には皆無なのではないですか?今や廃れ懸けた、懐かしい風俗習慣と云えましょう。お元気で。
by Yozakura (2015-09-21 15:19)
>Yozakuraさま
奥只見側の上流部ですか、キノコ狩りや釣りに行ったことがありますが、そんなところでこういう落書きを見るとちょっとがっかりしてしまうかもしれないですね。
登山ブームの頃なんでしょうか、若気の至りというやつでしょうか。あまりこういう落書きが樹木に増えても困りますねぇ。でも新潟県民の手癖といわれると、新潟県民は心穏やかではいられないんじゃないかと想像します。(^^;
ところで、私たちが住むところでは確かに、こういう落書きをするような人もいないどころか、山に入る若い人も見たことがありません。いつ山に入っても人影など見ることもないところです。そういう面では確かに「廃れかけた」ともいえるのかもしれません。こういうのも若い人がいない元気のなくなりつつある田舎の状況と考えると、ちょっとう〜んとなってしまいますね。
by 川越 (2015-09-22 00:17)