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明治以前のイギリスで作られた橋梁鉄・・・の欠片 [道具]

鉄.JPG


刃物といえば、日本ではカンナでもノミでもナタでも包丁でも鋼が地金の先についているか、地金に鋼が挟まれている。これが当たり前と思っていると、どうやら地金がある刃物は日本固有のもので、他国ではほとんど全鋼が刃物の基本らしい。

でも刃物が全部鋼でできていると硬くていいかもしれないけど、研ぐのはえらいことになる。金属用のヤスリや動力のあるヤスリを使ってバリバリ研いで行くなら全鋼でも問題はないんだろうけど、日本の大工道具のような繊細な刃物はとても作れないんじゃないだろうか。

ところで鉄といえば錆びると思っていたら、純粋な鉄になるほど錆びないらしい。その理由は未だに解明されていないとはネットで見つけた。考えてみれば鋼は鉄に含まれる炭素(C)の量が1%前後で、その炭素量がわずかに多い方が硬い鋼になるが、炭素は水とも酸素とも結びつきやすわけで、研ぐところから錆びていく鋼はよく目にする光景でもある。

で、鉄を作る場合にコークスを使った現代の高炉製鉄における鉄は、炭をおこして作られた昔の鉄と違ってリンや硫黄などが非常に多くなってしまい、内部から鉄を朽ちさせる。ところが明治以前のイギリスで作られた橋梁鉄は製法の違いから炭素が限りなく少ないらしい。

上の写真はその橋梁鉄の短冊。大きさはおよそ100×25×13ミリくらい。炭素が少ない分柔らかい鉄だ。今回はたまたまネットで見つけて一つ手に入れてみた。何に使うかって?それはまあ・・・考えましょう。(^^;
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