SSブログ

道迷い [キノコ]

DSC_1308-down.jpg


今日はバイトを終えた後、午後から雨が降る前にハナイグチ を採りに行こうと思っていた。昨日も夕方に少し採って来たけど、ちょっと量が足りないので少し離れたいつもは行かない山に行くことにした。

と言っても全く知らない場所でもなく、昨年までに何度か行っていたので特に不安もなく、藪を抜けて目的の場所に向かった。久しぶりということもあるけど(今年初で、1年ぶり)、どうも道中の雰囲気が違う気がする。

「あれっ、この辺りにナラの大木があるはずなんだけどなぁ?」と、微妙に記憶と違っている気がする。が、あまり気にしないでポイントに入ってキノコを探すけど、思うように見つからない。

微妙に場所の違和感を感じつつ「こんなはずじゃないんだけどなぁ」と思いつつも、「今年は普通じゃないから仕方ないか」と奥へ奥へと進んでいく。ところが予想以上に雨雲の動きが早くて、雨が降り始めた。今日は降り始めたら止むことなく、強い本降りになる予報だ。仕方なく来たときの林道に急いで出ようと、最短距離の方向を選んで山を降り始めた。

ところがもう林道に出て良いはずなのに道に出ない。「こんなに下ったかな?」と思いつつも、あたりの雰囲気は間違っているとは思えない。でも道が見えるはずの斜面に出ても全く道の痕跡がない。

体がカッと熱ってくる。「やべ、やっちゃったかな?どこで間違えたかな?」。一息ついて斜面の上を振り返るが目印になるようなものは見えないし、斜面の下を覗いてみても鉄塔も電線も道がありそうな藪の切れ目も全くなくて、ただただ延々と山が連なっているばかり。「こんなはずはないんだけど・・・」

「ふぅ、ここを登り返すのか・・・」「もう少し降ればいつもの道に出るんじゃないか?」と、道迷いすれば必ず思うようなことが頭をよぎる。「まっ、仕方ない。急がば回れだ」と重い足を持ち上げる。降りながら見た記憶にある木を1本1本探し、足跡を探しつつ藪をかき分けて登り返していく。

一汗かかされてしまったが、なんとか確実な場所に戻ることができた。最近はちょっと山に慣れて来ていて油断したかもしれない。キノコ狩りはつい足元ばかりを見て歩くので、自分が思う方向に進んでいないこともあるのだろう。今いる場所も思い込みで、実は違う場所ということもあり得るのかもしれない。次からはもう少し周りを見ながら楽しまなければ。


nice!(0)  コメント(6) 
共通テーマ:旅行